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事業内容の変化 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2016/09/30(金) 05:56
当社の事業バランス(?)に少々変更が生じる予定です。
事業バランスとは、当社が「どんな事業内容で成り立っているか?」という話です。
それを売上高で見るのか、利益で見るのか、必要な時間や労力で見るのかによって比率は変わってきます。
総合的というか、私の感覚的なもので申し上げると、貿易事業が全体の約60%、貴金属含有くずに関する事業が約35%、その他の事業が約5%・・・というところでしょうか?
貿易事業の中核商品は中古自転車です。
中古自転車を取り扱うことによって得られた情報や開拓されたルートを利用して、自動車やその他各種アイテムを取引するというスタイルですから、自転車無くして貿易事業は成り立たないというのが実際のところでしょう。
「中核商品」って、とても大切なんです。
例えば中古のオートバイをオーダーされたとします。
オートバイを海外へ送ろうと思うと、通常は海上コンテナ1台分のロットが無ければ送ることが出来ません。
最低でも数十台単位でないと送れないという事になりますね。
しかし日常的に中古自転車を送っている当社なら、一台だけをコンテナに入れて送ることも可能です。
小ロットの取引にも対応可能・・・という強みが出てくるのです。
貴金属含有くずの事業に関しては、廃棄された電子機器などから出てくる「基板」から、貴金属を抽出するという仕事がメインになります。
基板の世界は職人芸・・・です。・・・かな?
知識と経験、データの蓄積などに基づいた科学的(?)な仕事なんですが、これが職人芸に見えるんです。
この仕事だけで食っていこうと思うと、24時間、貴金属屑のことだけを考えていないと無理。
そんな気がします。はい。
事業バランス変更の話の前に、今日は久々に貴金属含有くずの話を書こうっと。
最近では円高傾向が進んできており、1ドル=100円を切るかどうか?という水準になってきました。
数年前、当社は貴金属含有スクラップの輸入事業に力を入れていましたが、その当時は1ドル=80円ほどの時代でした。
輸入品が非常に割安に感じましたので、積極的に事業を進めていたのですが、急激な円安進行に伴って事業転換を強いられたという経緯があります。
現在では全く輸入を行っておらず、国内発生の貴金属含有くずだけで事業を行っています。
ちょうど先週の月曜日、中古商品の販売代金なんですが、海外から送金が行われてきました。
ドル建てで送金されてきて、日本の取引金融機関で円に両替されて口座に入金するのですが、その時の為替は1ドル=99.7円でした。
1ドル=100円を切った・・・という事で、心理的には多少のダメージを受けました。
「また、輸入事業も考えなければいけないかな?」
そんな気持ちになります。
しかし実は、貴金属含有くずの輸入を停止した理由は、為替の変動以外に、心理的な要因が大きかったのです。
貴金属含有くずの輸入事業では、いくつかの大きな失敗をしています。
誰もが通る通過儀礼、授業料なんですけどね。
その中でも、特に印象深い事件(?)が、3つほどあります。
まずは、輸入事業の第一弾、韓国から輸入した初めてのコンテナです
現地でグレード分けなどの詳細を確認し、信頼のおける現地の代理人に送ってもらったコンテナだったのですが、いわゆるアンコをやられたり、騙しの初歩的手口にやられました。
「アンコ」とは、フレコンに入った多くの基板の中心部分にだけ、低品位のモノを入れる手口です。
上から覗いても、フレコン下部をカッターナイフで切って中身を確認しても異常は見つからないのですが、中心部分にだけ低品位のモノが混ぜられているという手口です。
どら焼きや今川焼などは、中心部分にだけアンコが入っているでしょ?
アレと一緒で、中心部分にだけ、悪いものが入っている。
ちょっとアンコに失礼ですが、私は「アンコが入っていた!」と読んでいます。
何はともあれ、初コンテナでキツイ洗礼を受けました。
精錬の結果を見て、「ウソだろ?」と顔が蒼ざめていくような感覚になったのを、今でも鮮明に覚えています。
この初コンテナの損失を取り戻すのに、半年くらいかかりました。
初コンテナは少々高い授業料を払ったものの、おかげでそこそこ順調に利益を出せるようになってきました。
しかし一度だけの失敗で終われるほど、世の中は甘いものではありません。
数ある失敗の中でも、最後の輸入事業となった失敗がありまして、それはベトナムからの携帯電話基板の輸入です。
最初にベトナムへ飛んで少量のサンプルを持ち帰り、それを分析に出しました。
出てきた品位は好結果でしたので、相当な量を輸入することにしました。
携帯電話の基板は小さいので、段ボール箱に小分けにされて送られてきました。
どこへ出荷するかを検討するために、1箱ずつ複数の精錬会社へ出荷してみました。
結果に多少のバラつきがあったものの、サンプルの値とほぼ同数値が出たので、ホッと一安心。
で、某商事に全量を出荷したところ、サンプルや1箱だけを出した時と比べ、半分ほどの結果しか出ませんでした。
これも顔が蒼ざめましたね~。
せっかくコツコツと積み上げてきた、輸入事業における半年分の利益を吐き出すくらいのダメージ。
それで私は悩みました。
現地での確認、サンプルの分析などを慎重に行い、小ロットでの複数社への出荷までやっての結果ですので、もはやこのような失敗を避ける方法が無い。
どうすれば良いのか?
基板の世界における師匠とも話をしたのですが、分析結果に多少のバラつきが出る「振れ」と考える以外にないとの結論に達しました。
上振れすればラッキーだし、下振れすればアンラッキーでしたね・・・としか言いようがないのですが、「輸入」という大きなロットの取引で、幸運、不運という要素は怖いです。
一度のアンラッキーなら、「半年分の利益を吐き出してしまった・・・」と泣いていれば良いのですが、同じことが二度、三度と、連チャンで起こらない保証は、どこにもありません。
私はパチンコ打ちでしたから、確率300分の1のパチンコ台を打っていても、3,000回打っても当たらないことがあるということも、肌身に染みて知っています。
10回連続で精錬結果の下振れに見舞われ、大損害を出す可能性も十分にあるのです。
これがパチンコならどう乗り切るか?
3,000回打っても当たらない日があっても、30回で当たる日もあります。
短期的には確率のバラつきがあったとしても、長期的には一定の確率で収束していきます。
確率通りに収束させるためには、長期的な勝負が必須です。
長期的な勝負をしようと思えば、確率のバラつきに耐えられる、一定の資金力が必要。
あたりまえのパチンコ必勝法です。
もうお分かりだと思いますが、当社がパチプロなら確率のバラつきに耐える資金に問題はありませんが、貴金属含有くずの輸入という大事業でのバラつきに耐えれる資金力はありません。
つまり、運が悪ければ倒産する・・・ということです。
天災やテロなど「アンラッキー」と呼べる部類の出来事で、企業が倒産してしまう可能性はあります。
それなら諦めがつくのですが、「サイコロの目が悪かった」的なアンラッキーで倒産するのは真っ平御免です。
そろばん勘定で言うと、そんな事情で貴金属含有くずの輸入事業を停止しました。
10回連続とまでは行かなくとも、何度かアンラッキーが連続で起こったとしても、それに耐えることが出来る企業体力を付けてから輸入事業を再開する。
そんなつもりです。
輸入を辞めた理由はもう一つ、そろばん勘定以外に「精神的なダメージ」の影響があります。
自社で精錬会社に出荷することのリスクは避けたい。
でも、せっかく切り開いた輸入ルートを活用したい。
そんなとき、何をするのかはお分かりいただけると思います。
輸入価格にわずかな手数料を乗せて、転売することを考えたのです。
過去の実績をもとに仕入価格と販売価格を決めて転売したのですが、私の気持ちの部分に傷を残すことになりました。
自社でやってラッキーやアンラッキーがあるということは、他社がやっても同じことが起こる訳です。
輸入した貴金属含有くずを他社に転売するという事は、結局他社にリスクをツケ回すことになります。
当たり前と言えば当たり前なのですが、そういうビジネスは性に合いません。
実際ウチを信用して購入してくれたとある方に、金銭的な損害を出させてしまいました。
相手の方は「リスクはしょうがない」「勉強になった」などと言ってくれるのですが、やってはいけない事をやってしまった・・・という気持ちが大きかったです。
そんな事があって、貴金属含有くずの輸入事業は停止中です。
再開するのは、すべて自分がリスクを背負えるようになったときだと考えています。
それで現在は、高い授業料を払った代わりに得た知識と経験をもとに、国内発生の商品のみを取り扱っているという次第です。
大きな取引や新たなチャレンジを避けている面がありますので、非常にゆっくりとしたペースですが、少しずつ取扱量も増えてきています。
貿易と貴金属くずの事業、双方に全力を投入できるほどのキャパシティが私の脳ミソには無いので、今は貿易事業が主となっていることは、皆さんお感じのとおりです。
そんな中、状況が変化してきまして、事業バランスに変化が来そうな状況になってきました。
長くなりましたので、その話(本題)は次回に・・・。
米国向け輸出単価 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2016/09/30(金) 05:15
「日本企業の部品が無ければ、高値で自転車を売れない」という内容で、中国自転車製造企業の問題点を紹介する記事が出ていました。
原文はコチラ
「どんな部品なのか?」という話の中で、自転車の「変速機」が例に挙げられていていました。
実はこの変速機の話は、私も海外の現場でよく聞く話です。
中国製の安い自転車だけれども、「シマノ製」の変速機が付いているから良い自転車だ。
こんな話を、自転車小売りの関係者から聞くことは珍しくありません。
もちろん、逆のパターンのほうが多いんですが・・・。
逆のパターンとは、「変速機だけはシマノだけど、他がクソだからダメな自転車だ」という評価を受けているケースのことです。
いずれにせよ、日本メーカの部品が高い評価を受けていることに変わりはありませんので、何となく嬉しい気分にはなります。
ま、私たちの立場からすると、中国メーカーに部品を売らないでくれるか、あるいはバカ高い値段で吹っかけて売って頂けると大変助かるのですが・・・。
新品中国製自転車の競争力を落とすことになりますから、我々日本の中古自転車業界にとっては助かるという意味です。
さて、記事の中で一番気になったのは、「米国向け自転車の輸出単価」に関する話です。
記事によると、「米国向け自転車の輸出単価は、59.11ドル(約5971円)にとどまる」とのことでした。
クソ安いですね~。
どんな種類の自転車が、どれほどの数量を輸出しているのかは定かではありません。
しかし単純に考えて、米国向きの輸出商品が、他国向きと比較して低品質だとは思えません。
また、いわゆる「ママチャリ」のような自転車ばかりだとも思えません。
マウンテンバイクやロードバイクといった、比較的単価の高い自転車が、それなりの数量を輸出されていると考えたほうが自然でしょう。
それでいて輸出単価が60ドル未満なわけですから、滅茶苦茶に安く自転車が輸出されている・・・と考えるのが自然でしょう。
アンチダンピング関税をかけろ~。
そんなことを言いたくなりますね。
画像は以前一度乗せたことがあるのですが、東南アジア某国にて一台40ドル強で販売されている、中国製自転車です。
変速機は付いていないし、各パーツが非常に劣悪であることがよく分かります。
しかし低価格は魅力ですからね。
日本から輸出された中古自転車が40ドル弱。
中国製の新品自転車が40ドル強。
中古自転車、とても健闘していると思います。
日本からの中古自転車のライバルは、中国製の新品自転車だから、雨期が終わろうと入学シーズンになろうと、販売価格(相場)が上がることは、基本的には無い。
それが私の分析です。
また、中古自転車業界が置かれた厳しい環境が原因で、ビジネスから撤退する業者が続出し、供給が多少減っています。
これが値上がりの要因になる・・・?
そんな希望的観測も聞かれますが、やはり同じくライバルは中国製新品だという前提で考えると、中古の供給量が減ったところで相場に与える影響は、限りなくゼロだと考えざるを得ません。
多くの粗悪品が市中に出回り、中国製新品の評価が地に落ちるまで、相場が上昇することは無いと考えるのが宜しいかと思います。
「そんな気長な・・・」と言われそうですが、自動車にせよオートバイにせよ、かつて一時は安価な外国製が一世を風靡したものの、品質に関わる悪評から、日本の中古車に回帰したという歴史があります。
私がよく出張に出かける東南アジアの国の話ですが、今から約20年前にも何度か旅行で訪問したことがあります。
当時も今も、街のあちこちに中古車を販売している店があるのですが、当時は日本車の中古車店より多くの韓国車の販売店を見かけていました。
当時から、「日本車は壊れないが、韓国車は壊れやすい」との評判でしたが、現在では韓国車を見かけることは極めてまれ。
東南アジアの多くの国では、「日本車神話」とでも言うべき状況が続いています。
何しろ、日本より日本車比率が高いのでは?と思わせる国が少なくありませんので。
歴史は繰り返される。
それが私の「希望的観測」です。
希望的観測はイカン・・・と、日頃は自分を戒めているつもりなのですが、多少はそんなものでもないと、やってられませんからね~。
いつか、日本の中古自転車が中国製の新車を駆逐する時代がやって来る。
そう信じております。
中古自転車ビジネスに必要な利益と規模 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2016/09/28(水) 07:17
昨夜は珍しく、新宿歌舞伎町で食事をしていました。
「食事」ですよ。はい。
午前中に名古屋から新幹線で都内に移動したのですが、夜のうちには名古屋へUターンです。
9時半ごろの新幹線で名古屋へ戻ったのですが、名古屋までなら最終は22時だったかな?
夕食を都内で比較的ゆっくりと食べても、十分名古屋に戻ることが出来ます。
新幹線の発車から寝床にたどり着くまで、およそ2時間半。
多少帰宅が遅くなりますが、遠距離通勤くらいの感覚ですね。
昨日もいろんな方と会い、色んな話をしたのですが、自分のアタマの中の整理を兼ねて、一つだけ内容を書いておきたいと思います。
話題は、「中古自転車の集荷業務に必要な利益(粗利)」でした。
何度か似たような話を書いた記憶があるのですが、もう一度整理しますね。
結論から申し上げると、自社トラックで回収に出向くという前提だと、約700円の粗利が損益分岐点になります。
一台500円で仕入れる(買い取る)と仮定した場合、自社ヤードでコンテナに積み込んだ状態の売値が1,200円のとき、利益がゼロになるという事です。
仕入が300円なら売値が1,000円で利益ゼロ、仕入が700円なら売値が1,400円で利益ゼロということです。
繰り返しますが「売値」とは、自社ヤードでコンテナに積み込んだ状態での価格。
弊社の場合なら、中部営業所や関東営業所でバン詰めされた状態での売値のことです。
ウチは基本的にこのような形の売渡は行っていないのですが、業界全体で見るとほとんどの場合、「自社でコンテナに積み込まれた状態での引き渡し、決済」です。
「ヤード渡し」なんて言い方もします。
大勢の方が分かり易くするために、ここではヤード時点での仕入値と売値の差額で説明しますね。
「1台700円の粗利が必要」という話には、もう一つ大事な前提があります。
それは「取扱数量」です。
自転車のコンテナ売りをしようとすると、回収に必要な人員と解体や積み込みなどに要する人員が必要です。
その人員の人件費や家賃などの諸経費を支えるために、ある程度の「規模」が必要です。
例えば一か月に100台しか集荷しないなら、700円×100台で、粗利は一か月に7万円でしょ?
そんな金額で、人件費をはじめとする諸経費が捻出できるわけがありません。
事業を支えるだけの「規模」も、必須になってくるのです。
規模なんですけどね、回収台数で申し上げると、一か月に2,500台くらいが最低ラインになるかと思います。
1コンテナにつき約600台を積載しますから、一か月で4コンテナ=約2,400台です。
一週間に一本、コンテナを出荷する規模ですね。
それくらいの規模が無いと、諸経費を捻出することが出来ません。
その根拠ですが・・・
一か月に2,500台を取り扱うとして、粗利700円×2,500台で、月間の粗利は約175万円。
2,500台を取り扱おうと思うと、回収スタッフ2名、ヤード内作業員1名の計3名くらいが必要になるので、人件費は最低賃金クラスでも、75万円ほどが必要になります。
175万円ー人件費75万円で、残りは100万円。
ここから家賃や燃料代、高速代などの諸経費を捻出することになります。
そうですね~。
東京、名古屋、大阪の大都市圏だと、それほど大きな差が無いと思うので、金額の大きい諸経費の例を挙げましょうか。
家賃 20~30万円
燃料代 20万円
高速代 20~30万円
こんなところでしょうか?
家賃、燃料代、高速代の3大経費だけで、60万円から80万円の月間経費が必要です。
この他にトラックの車両費、保険料、水道光熱費、通信費、間接人件費など、本当に様々な経費が必要です。
「人件費を除いても、一か月に100万円の諸経費が必要」という事実は、簡単に想像できるでしょ?
中古自転車の海外輸出ビジネスをやろうと思うと、「一か月に2,500台の取扱規模があり、1台あたり700円の粗利が損益分岐点である。」
この事実をお分かりいただけるかと思います。
昨日、こんな内容を話す機会があったのですが、話の趣旨は金額交渉でも何でもありませんでした。
大切なことは、具体的な数字の根拠を挙げて説明し、関係者各位の意識合わせをすることである・・・と感じた次第です。
過大な出費を抑えるという意味で、「このくらいの予算しかない」という事実を、社内で周知する必要があるでしょう。
無理な仕入価格設定は出来ないという意味で、「これくらいでしか買えない」という事実を、対外的に周知する必要があるでしょう。
正確な情報を共有して、今の難局を乗り切って行かなければなりません。
ウチらの業界、特にドンブリ勘定がまかり通っている傾向にありますので、多少は計算にうるさいオッサンが、「こんなモンやで」と説明するのも、意味があるでしょう。
最後に言っておきますとね、
相場が「近い将来上がるだろう」などという、希望的観測に基づいた計算はやめましょう。
あるいは、「他の業務もやっているから、経費計算はもう少し甘くても大丈夫」などという、数字の裏付けがない計算も止めておきましょうね。
私は「現時点での利益ゼロの数字」を説明している訳です。
近い将来相場が上がれば、ようやく利益が生まれるという話になるだけですし、他の業務との兼務で経費を抑えていたとしても、同じく「それでやっと利益が出る」という話です。
利益計算というか、経営判断に組み込むべき話ではありません。
今日のブログは、「自分に言い聞かせる話」でしたね。
持ってない? - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2016/09/26(月) 05:48
先週土曜日は神奈川県の相模原市で、貸工場物件を借りるための現地立ち合いを予定していました。
物件内部を内覧し、詳細な条件交渉を進めなければならないものの、新営業所開設のための物件探しもいよいよ大詰め・・・と思っていたのですが、下見はキャンセルとなってしまいました。
キャンセルは当社から申し出たことです。
実は事前に当社の某スタッフが現地を確認したところ、「物件には40ftコンテナが進入出来ないと思われる・・・」とのレポートが上げられたため、キャンセルした次第です。
いくら魅力的な物件でも、40ftコンテナが進入できないと意味がありませんからね~。
残念ですが、そんな物件を見に行ってもしょうがありませんから。
話せば長くなりますが、今回の物件探しはケチが付きまくりです。
実は内覧をキャンセルした物件の以前にも、数か所の候補地がありました。
それらは同じく当社の某スタッフが現地へ確認に行くと、すでに契約済み等々の理由により、契約に至らない・・・という経緯がありました。
そして土曜日ですが、本来内覧するはずだった物件に代わり、代替となる数か所の物件を探し出しておきました。
私は元々の予定がキャンセルとなった段階で、小学生の子供の運動会を見に行く予定に変更していましたので、代替物件の下見は、またまた当社某スタッフに単独で行ってもらいました。
結果・・・
全ての候補地は、契約済み等の理由でアウト。
中々、新しい営業所を決定するのは難しいものです。
物件探しって、実は結構面倒です。
WEB上に多く流れている情報を全て閲覧し、まずは賃料や広さなどの基本的な条件を確認します。
多くの不動産関係のWEBページには、賃料や広さを絞り込むソート機能が付いているのですが、これはアテに出来ません。
賃料なんて交渉次第だし、広さは実態を正しく反映していないことが多いので、例えば、「賃料月数百万円」とか、「広さ2~3坪のコンテナ物置」などといった、明らかに除外できる物件だけをソート機能で外す事が出来ます。
賃料や広さなどの基本的条件を確認したのち、ほとんどの物件は、Google map で所在地を確認します。
前面道路から物件へ40ftコンテナが進入出来るかどうか、地図を見ればだいたいわかりますしね。
物件内部に留め置き出来るかどうかは、ストリートビューで確認します。
それらをクリアしたら、最後に大通りから物件までの進入路のチェックです。
トレーラーが物件まで入ってくる事が出来て、出ていく事が出来るか?
その確認をストリートビューで行います。
内覧をキャンセルした物件は、これらのプロセスを行ってきた物件でした。
その結果、微妙なところがありまして、「現地へ行ってみないとわからない」という事になったのです。
で、現地へ行ってみると、「街灯のポールが邪魔になる」とか、ネットでは分からない事実が見えてきます。
その結果、アウトだったと。
さて、今回の物件探しでは、苦労している割には何度も困難な事態に遭遇していますから、私にもオカルトな思いが浮かんできます。
これまで三度、私に代わって物件の下見に出向いた「某スタッフ」ですが、彼が「持っていない」人間なのではないかという疑惑が浮かんでくるのです。
「持っていない」とは抽象的な物言いですが・・・
あえて言うなら、「幸運を持っていない」という意味でしょうか?
「幸運」なんて、何の根拠もない話なのですが、「運の良い人」「運の悪い人」というのが、世の中にはいるものだということは、これまでの経験上、何となく感じます。
ひょっとしたら当社の某スタッフ、髪の毛に縁が無いだけでなく、不動産にも縁が無いのではないか?
そんな疑惑を持ってくるわけです。
はい。
自分の昔話をさせていただいて恐縮ですが、現関東営業所の物件を契約するにあたっては、こんなことがありました。
どこかに良い物件は無いか・・・?
当時私は乗用車に乗って、何のあてもなくウロウロと彷徨っていました。
そんな中で埼玉県加須市を通過していたときに、「借主募集中」の看板が掲げられた、今の営業所の前を偶然通りかかったのです。
早速、車を止めて物件の外観や周辺の状況をチェック。
「コンテナも進入できそうだし、あとは工場内部と賃料なんかの問題だな」
そんなことを考えていたら、一台の乗用車がやってきました。
やって来た乗用車は、なんと不動産仲介会社の方と、物件見込み客の二人組。
ついでに私も飛び入りで、物件の内部を見せてもらいました。
結局、ウチが物件を借りくことになったのですが、不動産仲介会社は東京の会社で、初めて現地に来たとのこと。
偶然通りかかった物件に、偶然仲介会社の人間がやって来て、しかも好条件だった・・・という、偶然が重なっての営業所開設でした。
話が決まるときって、大体そんなもんなんですよねえ。
いくつかの偶然が重なったり、あるいは神がかっていたり・・・。
それとも私が「持っている」のかな?
こんなことを書くと、当社の「某スタッフ」が気を悪くして、下見に行ってくれなくなりそうです。
しかし、そういう訳には行きません。
ここまで「引きの弱さ」、「持ってなさ」を見せられると、私も意地になります。
「良いのを引き当てるまで、行って来い」と。
すいませんね。訳のわからない話で。
でも、何となくイメージは掴めますでしょうか?
私は何だかんだ言って、不運なことが重なりますと、その案件を担当した人間が、「運が悪い」とか、「引きが弱い」などという結論にしてしまいます。
つまるところ、「オマエが悪い」という事にしてしまう訳です。
怖い会社ですねえ。
ちなみに某スタッフとは、ウチの番頭のことなんですが、最近引きが弱い状態にあっただけなのか、それとも「持っていない」のか、このたびの物件探しで見せてもらいましょう。
台風一過 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2016/09/22(木) 06:02
日本列島を縦断する形になった台風16号ですが、みなさん被害はありませんでしたか?
名古屋方面では結構強い風雨に見舞われ、中部空港発着のフライトが多く欠航になっただけでなく、鉄道も運休が相次ぎまして大混乱となりました。
東海道新幹線も名古屋から米原間で一時運転見合わせになっていましたから、当社営業所の付近では結構影響が大きかったですよ~。
愛知県内の仲間業者でも、軽微ながら被害が出たようです。
台風通過の翌日に打ち合わせをしていましたら、屋根の一部か何かが飛んで行った・・・とのことでした。
当社では幸いにも被害が無かった(と思う)のですが、豪雨の後はコンテナピットが冠水してしまいます。
冠水には慣れているのですが、後の排水が大変でして、一日仕事になります。
気を付けなければならないのは、豪雨が予想されるときには、間違ってもコンテナピットに車両を止めておかないことです。
うっかり駐車したままにしておくと、間違いなく廃車になりますからね・・・。
今回も辛うじてセーフでしたが、少し止める場所を間違えると、大変なことになるのがお分かりいただけると思います。
さて、台風の日は車の運転にも細心の注意を払わなければならないのは当然のこと。
それでも悪天候の日は、必ずと言って良いほど事故が起こりますねえ。
台風接近の日、午前中は大阪でアポイントがありましたので、乗用車で大阪へ向かいました。
途中、名神高速道路の大津インターチェンジ付近で、小型トラックがひっくり返っているところを目撃。
緊急車両が到着前の、新鮮(?)な事故現場を目撃しましたので、いつも以上に慎重に運転して行きました。
大阪での所用が終わり、名古屋へと引き返したのですが、ちょうど台風が最接近しているタイミングでしたので、それはそれは酷い風雨の中のドライブとなりました。
高速道路も50km/h規制でしたから、事故の無いようにゆっくりと名古屋へと引き返しました。
でもねえ・・・
暴風雨の中でも、ブッ飛ばして走る車がいるんですよ。
「アホか?」と思うくらいスピードを出して走る車も少なくありません。
天気の悪い時はね、ゆっくり走らなきゃだめですよ。
事故をしてから後悔したのでは遅いから・・・。
そんなことを考えながら走行していると、急に前方が渋滞してきました。
画像の場所は、東名阪自動車道の木曽川橋梁の上です。
さては、事故でもやったか?
緊急自動車のサイレンも聞こえないし、事故があったという表示もなかったので、新鮮な事故の予感。
一日2回も新鮮な事故に巡り合うなんて、さすが台風ですね。
とりあえず、動画でも撮っておくか・・・。
かなり悪趣味ですね。
不可抗力による事故なのか、アホウな運転による事故なのかは分かりませんが、いずれにせよ気の毒な事です。
これだけの大破ですから、廃車は免れないでしょう。
怪我が無ければ良いんですがね。
ま、最近の車は安全性能も高いですから、キチンとシートベルトを締めていれば、生命にかかわるようなことは無いと思うんですが。
皆さんも、悪天候時のドライブには十分ご注意を!
なお、今週はシルバーウィークということもあり不規則更新となりましたが、次回更新は月曜日の予定です。
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