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ようやく決算申告 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2016/03/28(月) 06:40

3月も残すところあと4日。


年度末ということで、超多忙な日々を過ごしておられる方も多いかと思います。





当社も多少は忙しくなっていますねえ。


決算前の棚卸し、あるいは新学期前ということで、スクラップや中古商品が多く発生する時期ですから。





私個人としては、3月末がデラざっぴんの決算申告期限となっておりますので、決算業務で手が離せない状態が続きました。


経営者あるいは経理にかかわる仕事をしている方にとっては当然の話なのですが、決算期日の2か月後が決算申告および納税の期限となります。





毎年3月下旬は、決算申告のための事務的な作業に追われて、結構大変です。


税理士事務所などに多くの業務を外注しているのですが、それでも私の出番は非常に多いですね。





いや、率直に言って、私の出番が多すぎ・・・だと思っています。


決算申告という業務の中で、経営者だけにしか分からない仕事なんて、基本的には無いはずです。





私は簿記や経理などの勉強をしたことがありませんから、「なぜこういう処理をしたか?」なんて聞かれても困ります。


また、具体的な取り引きの内容、中身について問われても、自分が担当して関わった取引以外は知る由もありません。





「そんなの、知るか!」と言いたいのは山々ですし、それが現実なのですが、それを言っても始まらない。


「社長(責任者)は、何でも知っている」という建前が前提のやり取りになるんでね。





当社の場合、「社長にしか分からない、判断できない」という理由で、私が業務を行っていることは、実はほんのわずかしかありません。


実際は私でなくとも対応可能な仕事なんですが、それを行うスタッフがいないから、私がやっているだけ。


この部分で私の負担を減らそうと思うと、経理業務全般を完全に会計事務所にアウトソーシングしてしまうか、腕利きの経理担当者を雇用するしかないかもしれません。





さて、今年はある決意をもって、決算申告に臨んでおりました。


毎年毎年、決算の申告が3月末ギリギリになるんで、「今年こそは早く終わらせる」というつもりで、準備を進めてきたのです。





当初は、その目標に向かって順調に進んでおりました。


今から約一カ月前の2月末ごろには、会計データを税理士事務所に送り、「今年は3月中頃には申告を終えたい」という希望を伝えておりました。





しかし結局、決算申告が完了するのは、3月最終週になってしまった。


これはねえ、私は正直怒っています。


プンプンですよ。





怒りの50%くらいは、誰に対してでもない、ぶつけどころの無い怒りですね。


今期、決算申告に伴って、新たにやらなければならない作業が結構多かったし、それに対する準備が不十分な面も多々ありました。


「初めてのこと」っていうのは、上手くいかなくて当然ですし、これに対して怒ったところでしょうがありません。





でも怒りの残り半分くらいは、どうしても会計事務所(税理士)に向かいます。


2月下旬に会計データを送り、電話とメールで3月中旬に申告を完了させたいと伝えてあったにも関わらず、動き出したのが3月中旬で、結局申告できるのは3月末なのですから、「ヘタ打ち」ですがな。





「自分の思ったようなタイミングで物事が進まない」


結構様々な局面で、同じようなことがあるんですけどね。





金融機関の融資なんかも同じような感じじゃないですか?


「月の中頃に実行されるように」と思って、早い段階から準備を進めたつもりでも、結局実行されるのは月末ギリギリ。


こんな経験を何度もしたことがあります。





個人も組織も、仕事を進めるペースやタイミングというのは、ある程度決まっています。


大きな組織になるほど、その傾向は強いでしょうね。





決算の申告を完了するのも、融資を実行するのも、「月末」というのが通常の流れになっているのでしょう。


だからよほど強硬に申し入れをしないと、ルーティンに乗せられて、同じ結果になってしまう。


平たく言えば、顧客の要望なんて通らないんでしょうね。





今回の決算申告では、改めてその思いを強くしましたね。


結局、でっかい声で、「急いでるんです!」と言うしかないのか?





大きな声を出したり、しつこく何度も言うのは好きではないのですが、結局それが一番効果的なんでしょうね。


「大きな声をだしたり、しつこく何度も言うのは好きではない」と申しましたが、それは結局、「それをされるのは嫌」という気持ちの裏返しです。





「嫌なことをされたくない」という相手の気持ちを利用して、こちらの要求を通すということか・・・。


あまり気乗りはしませんが、甘い事ばかりも言ってられませんねえ。



中古自転車の今後の展開2 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2016/03/25(金) 06:28


前回ブログのタイトルは、「中古自転車の今後の展開」でした。


しかしその内容と言えば、過去数年の経緯に加えて、現状に少々触れただけ。





どこが「今後の展開」だ!?


そのようなお叱りを頂くのが目に見えておりますので、現状の補足と今後の話を追加することを本日のネタとさせていただきます。





まず現状なんですが、数ある中古自転車の種類のうち、「シティサイクル」、「ストレート」と呼ばれる、フレームがカーブしていない自転車が、特に苦戦中です。


こういうやつです。












どちらかと言えば、若者が乗っているイメージですね。


スカートを履いた人だと少々乗りにくいから、男の子向きというイメージ。





ストレートの自転車が苦戦中である理由は、単純です。


需要に対して、供給が多いからです。





ストレートタイプの自転車よりも、ママチャリタイプの自転車を求める人・・・というか、国が圧倒的に多いんです。


このためストレートタイプの需要って、それほど多くないのに、日本での発生量は結構多い。


前回ご説明しましたが、鉄スクラップ価格下落などで、中古(リユース)自転車の供給が増えるような場面では、需給バランス、価格が崩れます。





プロの方はご存知でしょうが、ストレートタイプの自転車は買い止めにしているヨセヤさんも少なくありません。


ウチも正直、要りません。


利幅が少なくて、利益がほとんどない上に、売るのが大変だから。





今後、しばらくストレート自転車の暗黒時代が続くことは間違いありません。


暗黒時代を脱するためには、日本からの供給量を減らす、あるいは新規にマーケットを開拓するしかありません。





供給量を減らす方法は、価格を引き下げること。


地方や業者によって差がありますが、現在のストレート自転車の売買価格って、1台700円ほどになってきています。





鉄スクラップにすると一台100円ほどにしかならない状況ですから、差額が600円/台あるのが現状です。


これでは、まだ供給が減らない。





供給が減るのは、スクラップにした時と、中古にした時の差額が500円を切ったくらいからです。


鉄スクラップ価格が上昇して、1台あたり210円ほどになり、中古価格が1台700円のままなら、1台あたりの差額は490円です。


このくらいから、中古商品としての自転車の供給量は減り始めます。間違いなく。





念のために理由を書いておきますと、鉄スクラップにするなら手間も場所も掛からないけれど、中古商品にしようとすると、結構な手間と場所を要するので、本音では中古自転車なんて誰も扱いたくない。


利益のために、やむを得ずやっているのですから、利幅が縮小してメリットが薄れると、「もうや~めた!」という方々が続出するのです。


スクラップにするか、リユース(中古)にするか、その判断の大きなラインが、「差額500円」ですね。





わざわざ自転車をリユースにしようという人が、壊滅的に減少するのが「差額300円」のラインです。


差額300円になると、正直リユースに回すメリットはゼロに近いです。


ウチみたいに年間何万台も扱う業者ならリユースし続けますが、そうでない限り、1台300円の差額ならスクラップにしたほうが効率的・・・というか、利益になります。





鉄スクラップ価格が1台あたり200円、リユース価格が1台あたり500円。


このくらいになると、需要に供給が追い付かず、間違いなく価格が上昇します。





当然そういうタイミングでは、利幅減少と価格下落による損害で、リユース自転車を取り扱う業者は減っています。


「何か新規商材はないか?」くらいの軽い気持ちでリユース自転車の取り扱いを始めた参入者は、すでに淘汰されている局面ですから、ウチらはウハウハ。


・・・それが半年後なのか、5年後なのかは分かりません。





さて、「ウハウハ」のタイミングは、一体いつやってくるのか?


私なりに分析しています。





まず中古自転車の取引価格(ヤード持ち込み価格)には、事実上の「下限」があります。


たとえタダで引き取ってきた自転車でも、「この価格を下回ると、運賃が出ない」というラインがあるのです。


詳細は省きますが、「大人用自転車で一台500円」。


これが下限です。





円高だろうが、鉄スクラップが下がろうが、世界恐慌だろうが、大人用自転車の売買価格が1台500円を切ることは、絶対にありません。


もちろん、ほんの瞬間的にはあるかもしれませんが、このラインを切ると、中古自転車の供給が限りなくゼロになるので、需給バランスから価格が上昇を始めます。





安心してください。


中古自転車の価格は、(大人用で)1台500円を割ることはありませんよ。





しかし言い方を変えれば、(大人用で)1台500円程度まで下がる可能性があるということです。


中古自転車の取引価格が1台500円って、別に珍しいことではなくて、過去10年間のうち数年間は、そんなものじゃないですかね?


だから、それくらいまで下がっても、なにも驚くことではありませんよ。





中古自転車のヤード取引価格は、大人用で1台500円になる。


その想定で事業計画を立てるのがよろしいかと思います。





さて、最後に鉄スクラップ価格の話です。


「スクラップ自転車」という、あまり好まれない鉄スクラップの価格が、1?あたり15円程度にならないと、自転車1台の鉄価格が200円を超えません。





リユース自転車の価格は1台500円を下回らない訳ですから、自転車スクラップ価格が1台200円を上回ってくれないと、差額300円という状態にならない。


すなわち、先述の、当社が「ウハウハ」の状態にはならない訳です。





自転車スクラップ(鉄)の価格が、1?15円を超えるタイミング。


これがリユース自転車ビジネスにとって、反転上昇するタイミングだと思いますよ。





このタイミングが早ければ、傷が浅くて済みますね。


でも淘汰される業者が少ないから、リターンも小さくなる。





鉄スクラップ価格の上昇が数年後・・・ということになると、当社も含めて多くのプレイヤーが深い傷を負います。


でも、反転に転じた時のリターンは大きくなりますね。


リユース自転車を扱うプレイヤーが減っていて、生き残った業者による寡占状態にあるはずですから。





基本的に当社は、コロコロと・・・いや、柔軟に事業内容を変更することにより、今日まで生き残ってきています。


しかしそろそろ、中核となる事業については、しぶとく、頑固に継続していこうと考えています。


その一つが、中古自転車事業ですね。





というわけで、本論である「中古自転車の今後の展開」について、ご理解いただけましたでしょうか?


一言でいうと、「見通しは明るくないけれど、底が見えているので、ウチはしぶとくやります。」


ということで!

中古自転車の今後の展開 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2016/03/23(水) 06:19


ここのところ、「世間話」が続いたように思いますので、今日は業務ネタにしようかと思います。





何にしようかな~?


まずは主力取扱商品の一つである、中古自転車に関するお話にしましょうか。





あらゆる商品について言えることなんですが、時と場合により、浮き沈みというものがあります。


「浮き沈み」とは少々抽象的ですが、ズバリ言ってしまえば、儲かる時期もあるし、儲からない時期もあるという意味です。





中古自転車に関していえば、2013年と2014年の約2年間は、比較的良い時期だったと思います。





2014年終盤くらいから、価格競争の激化により収益が圧迫されることによって「沈み」始め、2015年の夏くらいからは海外における需要も減少してきました。


要するに、競争激化による高価仕入でただでさえ薄利なのに、販売価格が下落して逆ザヤが発生、場合によっては買い手がつかずにスクラップになるというような状況になったのです。





中古自転車を取り扱う事業って、鉄スクラップ価格とも密接に連動しています。


鉄スクラップ価格が高ければ、リユースに回ってくる自転車の数は減少するし、スクラップ価格が安くなると、リユースに回ってくる自転車の数が増えるのです。





仮に鉄スクラップ価格(自転車の)が、1kgあたり20円だとすると、自転車スクラップは1台あたり300円の価値があります。


大人用自転車って、1台15?くらいあるんですよ~。


スクラップにするのなら、ユンボで抓んでポイで済むので、とても処理が楽ですから、出来れば皆スクラップにしたいというのが本音。





中古自転車をリユースに回すことは、相当な労力や保管場所などが必要ですから、皆あまりやりたくないんです。





ところが最近のように鉄スクラップ価格が下落すると、リユースに回ってくる中古自転車が激増します。


鉄スクラップがお金にならないから、業界に生きる方々は何とか利益を上げるために、背に腹は代えられないとばかりに頑張って、リユースに回そうとするんです。





地方によって異なりますが、現在の自転車スクラップ価格って、1?あたり7円とか8円とか、そんなものでしょ?


しかも、タイヤを取り外した状態でないとダメだったりしてね・・・。





鉄スクラップに回すと、1台あたり100円ほどにしかならない。


しかも廃タイヤという、比較的厄介な残渣が出る。





一方、リユースに回せば、1台あたり1,000円前後で売却できる。


そりゃ皆さん、必死でリユースに回しますわな。





ということで、中古自転車の供給量が増えているのです。


供給が増えると、価格が下がるということは、お分かりいただけますね?





「供給が増えると価格が下がる」こんなあたりまえの状況にもかかわらず、リユース・リサイクル業界も過当競争の状況ですから、なかなか仕入価格が下がらない。


ということは、利益が出ない。


これが、2014年後半から2015年前半にかけての状況ですね。






補足させていただきますと、自動車、家電などの中古商品を取り扱う業者は、どこも非常に苦しい状態です。


日本国内事情では、中古商品輸出に関する規制が厳しくなる一方だし、海外でも新品価格が下がったり、規制も厳しくなってきていますから、メシが喰えなくなってきている連中も多いんです。


そんな状態だから、「何か新しいアイテムを」ということで、中古自転車売買に乗り出すプレイヤーが激増した。





これも、中古自転車ビジネスの収益を圧迫した大きな原因の一つですね。





それで2015年前半以降の情勢ですが、供給過多の状況は相変わらず、多少下がってきているものの、仕入価格も未だ高いまま、新品自転車(主に中国製)の販売攻勢を受けるという、袋叩きみたいな情勢ですから、非常に苦しい情勢です。


右から左へと、ただ商品を仕入れて、バイヤーに売るだけの業者は、どんどん淘汰されてきている状況ですね。





淘汰が進むのは嬉しいことですが、まだまだ淘汰され尽すには時間がかかる。


辛抱の時期ですな。





現在の状況ですが、当社でさえも、円滑に中古自転車を販売していくのに大変苦労している状況です。


「当社でさえも」とは、ずいぶん大きく出たものですね。


我ながら、「何を偉そうに」と思うのですが、中古自転車の販売力には結構自信を持っています。





毎月の海外出張の際には、必ず中古自転車の最新状況を現地で確認し、場所によっては直売で小売りまで手掛けているのですから、日本の自社ヤードでバイヤーに引き渡して、ハイおしまい・・・というレベルでは無いのです。


時には命を削る思いをしながら、心血を注ぎ込んでやっているのですから、それなりの自信を持って、あたりまえかと思います。





「たかが自転車」とバカにしないでくださいネ。


どんな仕事でも突き詰めてやっていくと、思ったより奥が深いものです。





それだけの努力をしているつもりなのですが、すべての種類の自転車を、高く売ることに、とても苦労しています。


一部の人気自転車だけを取り扱ったり、ダンピングして安値で叩き売るのなら、何の苦労もないんですけどねえ。


それじゃあ芸がないんで、相場が下がっていても、高く売る。


これが腕の見せ所ですがな。





とは言え、何の理由もなくウチの商品だけが高く売れる訳はありません。


高く売れる理由が必要です。





今のところ、「過去の地道な努力という貯金」で、これを実現しています。





売り手市場であった時期でも、高い品質のものを送り続けるという努力をしてきました。


あ、ちょっと分かりにくいかな?





中古自転車って、状態が一台一台違うでしょ?


新車同然の自転車もあれば、サビが多い自転車、破損が多い自転車など、新車と違って、状態が個体によって異なります。





となると、誰もが考えることが、「状態の悪い自転車も売ってしまえ」ということです。


そりゃあ、本来はスクラップになるような、状態の悪い自転車を中古自転車として売ってしまえば、儲かりますからね。





私だって、儲けるためにやりたいですよ。正直。


でも、それをやると顧客の信用を失います。





「あそこの会社の商品はダメだ」


そんな話は、驚くほどの速さで、世界中に広がります。


オーバーな表現ではなく、業界も世界も狭いんでね。





会社だけでなく、地域によっても意識や取り組みに差があるものですから、例えば「東京のものしか買わない」というような状況も生まれます。


これは、東京港から出荷する関東地方の業者は、総じて品質がしっかりしているというような評価ですね。




もちろん、名古屋港から出荷する業者も、負けずに評価は高いですよ。


大阪港は、わずかに落ちるかな? 悪い業者が少々いるようです。


博多港は、「・・・」としか申し上げられませんね。





まあ、これまで愚直に良い品質のものを提供してきた信頼感があるからこそ、多少高くてもウチの商品をお買い上げいただいています。


過当競争でダンピングして、安く売ってくる業者のモノは、品質にも問題があると海外側も知っていますから。





自慢話みたいになりましたが、自慢したい訳ではありません。


「過去の地道な努力という貯金」と申しましたが、貯金はいずれ喰い潰してしまいます。


まもなく、貯金を使い果たすことになるでしょう。





ウチも、ケツに火がついている状態だと認識しています。


まもなくダンピング競争という大きな流れに巻き込まれて、安売りしなければならなくなることは必至です。





次の手当てが早急に必要です。


ウチの商品だけ、高く売ることが出来るような仕組み作りが必要ということです。





だれか、そんなアイディアをいただけませんかねえ?


ははは。





私にもアイディアが無いこともないんですけどねえ。


やはり「高品質」をキーワードにして、これを徹底していくしかないのかなと思っています。





高品質を求めないのであれば、世界各地のエンドユーザーは、中国製の廉価な新車を買えばよいのですから。


ただ高品質を突き詰めていくと、どうしてもカネがかかるんですわ。


それも固定費に分類されるような、不況下ではちょっと腰が引けるようなカネが。





アイディアを実行するかしないか、今とても悩んでいます。

安全のために - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2016/03/21(月) 06:31


関西電力高浜原発3、4号機で、運転を差し止める仮処分が決定。





関西地方では大きなニュースですが、関東地方ではどうなんでしょうね?


ちなみに関東地方と比べて、ずいぶん関西に近い名古屋なんですが、ご当地は「無関心」が大きな特徴となっております。


良くも悪くも、名古屋は精神的に田舎なんで・・・。





ご存じ無い方も多いかと思いますので、簡単に説明しておきますね。





今年1~2月、福井県高浜町の関西電力高浜原発3、4号機が再稼動しました。


再稼動は、比較的大きなニュースだったんじゃないですかね?





その再稼動したばかりの高浜原発ですが、再び停止しました。


理由は、裁判所による運転差し止めの仮処分決定です。





3月9日、大津地裁の山本善彦裁判長は9日、福井に隣接する滋賀県の住民29人の訴えを認め、稼働中の原発に対しては初めて2基の運転を差し止める仮処分決定を出した。

福島原発事故の原因が解明されていない中で、地震・津波への対策や避難計画に疑問が残ると指摘。安全性に関する関電の証明は不十分と判断した。


関電は10日から営業運転中の3号機の停止作業に入る一方、決定の取り消しを求める保全異議や効力を一時的に止める執行停止を地裁に申し立てる方針。それらが認められない限り、差し止めの法的効力は続く。





このニュースを聞いて、私はただ呆れ果てたのですが、激怒なさっている方も多いようですよ。


ポイントというか、理由を簡単にご説明しますね。





原発再稼働にあたっては、平成25年7月に始まった新規制基準の適合性審査が、原子力規制委員会により行われます。


福島第一原発事故による変更を受けた新規制基準をクリアするために、多大な時間、労力、金が再稼動を目指す原発に対して注ぎ込まれました。


結果、関西電力高浜原発3、4号機は再稼動を認められた訳です。


これが、2015年2月12日のことです。





ところが2015年4月14日、福井地方裁判所の樋口英明裁判長は、関西電力に対して高浜原発3号機と4号機の再稼働を認めない仮処分の決定を出しました。


約一年前のことですね。


念のため申しておきますが、これは約一年前の「福井地裁」の話です。





当然、関西電力は仮処分決定を不服とし、異議を申し立てました。


約8ヵ月後の2015年12月24日、福井地裁(林潤裁判長)は関西電力の異議を認め、仮処分決定を取り消し、法的に再稼働が可能となりました。


それから約一ヵ月後の2016年1月29日、高浜原発3号機が再稼動という流れになりました。





少なくとも、反原発派による嫌がらせとしか思えない流れで、再稼動は大きくズレ込んだ訳です。


ともあれ、「これでようやく再稼動」と思っていたところ、3月9日に今度は大津地裁の山本善彦裁判長による、運転差し止めの仮処分決定です。





そんな流れですので、私は「はあ?」と呆れかえるばかりですし、関西の経済団体や関電は激怒しております。


この一連の流れを理解すれば、怒りをご理解いただけるかと思います。





「怒り」というよりも、「危惧」だと思うんですけどね。


そもそも「仮処分」の手続きというのは、正式な裁判をしていると時間がかかって間に合わない、緊急の場合などに使われるもので、仮処分の決定は直ちに効力が生じます。


その制度が悪用されると、今回のようなことが起こるということですな。





こういうことが再び起きないよう、速やかな法改正が望まれるのですが、関西電力の八木誠社長が面白い事を言っています。


不服申し立てを経て上級審で勝訴するなどし最終的に確定した場合の対応として「一般的に(原発停止に伴う)損害賠償請求は、逆転勝訴すれば考えられる」 ただ、「会社として現時点ではまだ何も決めていない」。





これが出来れば良いですねえ。


簡単に言えば、関西電力は滋賀県の住民29人と原発の運転差し止めを巡って、裁判を行っている訳です。


その中で、滋賀県の住民は運転差し止めの仮処分を求めて、これが認められたということ。


最終的に関西電力が裁判で勝訴すれば、運転差し止めの損害賠償を滋賀県の住民29人に対して行う(可能性もある)ということです。





大賛成です。


是非、滋賀県の住民29人に対して損害賠償請求を行うべきです!




実は関西では、原発再稼動による利益還元として、電気料金の引き下げが予定されていました。


こいつらのお陰で、それがパー。





少なくとも、私に対しても金銭的損失を与えたわけなので、もし敗訴したら損害賠償責任を負うのは当然。


ノーリスクで日本社会相手に挑戦できると思うなよ・・・。


ということです。





もし関電が勝訴して、住民側に損害賠償請求を行わなかったら、関電に対して株主代表訴訟でも起こすぞ・・・という位のプレッシャーをかける事も必要かな?





まあ結局世の中はね、「目には目を」、「歯には歯を」なんですよ。


非合法なことは出来ない世の中ですが、法の許す範囲内でね。





私ももちろん、常にそんなことを考えていますし、ある程度は準備しています。


「何を?」と言われると困るのですが・・・。


一言で言うとですね、





「日本」という国と同じように、自分からは何も仕掛けないけれど、ひとたび仕掛けられたら、法の許す範囲内で報復する準備をしているということです。


「報復」なんて言い方をすると、物騒でいけませんね。


「対抗手段」とでも言っておきましょうか?


同じことなんですけどね~。




原発の再稼動という大きな問題を持ち出した割には、最後はとても小さな結論になるところが、私らしい。


「いつでも、どこでも、誰にでも。報復手段があればこそ、自分の身の安全が保証されるし、妙な攻撃を受けることも無い」


そういうことで!

下書き - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2016/03/18(金) 05:59


まずは自動販売機の画像でも見ていただきましょうか。





何の変哲もない自動販売機・・・に見えますが、どうやら車椅子の利用者にも使いやすいように設計された自動販売機のようです。


かなり低い位置に、番号を選択して商品を選べるボタンが付いていますし、お金の投入口も立った状態だと腰より低い位置に設置されています。





この自販機は、車椅子利用者に優しい自販機ということになるのでしょうか?


最近の流れとして、健常者以外の人たちにも優しい社会を目指しているようですから、こんな自販機も出てくるのでしょう。





しかし・・・


この自販機は健常者というか、車椅子利用者以外にとっては優しい自販機ではありません。


実際に私はこの自販機を利用して缶コーヒーを購入したのですが、車椅子利用者以外には苦痛を与える自販機である・・・と言っても過言ではない設計になっていると思います。





ハッキリ言って、腹が立ちました。


「このクソ自販機、アホか!?」と。





いや、正直に言います。


「多数派の健常者に対して、ここまで大きな負担を強いるほど、ごく一部の車椅子利用者に対して、配慮する必要があるのか!?」


「いや、ありえない」


私はケツの穴がとても小さく出来ているようでして、正直なところ、そこまで思いましたよ。





今の時代、車椅子利用者のような、いわゆる社会的弱者に対する配慮を欠いた発言をすることは、大変マイナス要素が大きいです。


「白い目で見られる」というやつですな。





有名人や政治家なんかが、このような発言をすれば、発言撤回・謝罪に追い込まれるパターンですね。


しかし私は、風が吹けば飛びそうなスクラップ屋・・・改め、貿易屋のオッサンです。


公人でも何でもありませんので、感じたことは遠慮なく、ありのままに表現させていただきます。





さて、なぜそんな気分になったのか?


もう一度自販機の画像をご覧いただき、商品の取り出し口と、釣り銭の返却口の位置を確認してみてください。





この自販機、商品の取り出し口がかなり低い位置に設置されているのですが、それよりも更に低い位置に釣り銭の返却口があります。


出てきた商品を取り出すのも、釣り銭を取り出すのも、完全にウンコ座り(和式ね)になる必要があります。


中腰では、取り出すことが出来ません。





私は「何だこの自販機!面倒くさいな!」とイラつくだけで済みましたが、足腰の悪い人や、年寄りなんかは大変だと思いますよ。


車椅子利用者には優しいが、年寄りには優しくない自販機。


そして、ほとんどの人をイラつかせる自販機です。


将来、こんな自販機が増えないことを切に望みますね。





さて、実は世の中にはこの自販機のように、それぞれの立場によって、利害が対立する事案が多くあります。


画像の自販機の場合、車椅子利用者とそれ以外の者で、明らかに利害が対立すると思うのですが、そんなことを考えながら街を観察していると、他にも色々あります。







上の画像は、名古屋のJR某駅で撮影した画像です。


改札口を撮影した、何の変哲もない画像なのですが、ここにも利害が対立するようなモノが映っています。





お気づきの方もおられるかもしれません。


視覚障害者用の「点字ブロック」のことを申しております。





「なぜ点字ブロックが利害対立するの?」と思われる方も多いかもしれません。


分からない方は、ベビーカーを押して街を歩いてみてください。


いかに点字ブロックがベビーカーを押す人間にとって邪魔なモノであるか、実感していただけると思いますよ。





アスファルトやコンクリートの上を押して歩くだけなら、ベビーカーはスムーズに動きます。


ところが、点字ブロックの上に差し掛かると、ガタガタと予想以上に大きな振動と抵抗が生じるだけでなく、時には引っ掛かって急停車してしまうこともあります。


ベビーカーを押して子育てした経験のある方なら、ご理解いただけるかと思います。





また、ベビーカーの走行に支障が出るということは、乳母車を押したババア(失礼!)にとっても、大きな障害になっているハズです。





世間から白い目で見られることを恐れて、「点字ブロックなんて邪魔なモノ、無くしてしまえ!」とは誰も言いませんけどね。


本心では、私はそう思っていましたよ。





今は自分の子供も大きくなって、ベビーカーを押すことはなくなりました。


その代わりと言っては何ですが、頻繁に海外出張に出ますから、スーツケースを引っ張って歩くことが多いでしょ?





スーツケースも、点字ブロックによく引っ掛かるんですわ。


四輪のキャスターなら引っ掛かるだけで済みますが、二輪のキャスターのやつだと、点字ブロックの上に差し掛かると、大抵ひっくり返ります。


そんな時、私のイライラは頂点に達しますので、「点字ブロックなんて、全部引っ剥がしてしまえ!」と大人げないことを口走りそうになるのです。





難しい問題だと思いませんか?


世の中あらゆることが、「あちら立てれば、こちら立たず」なんですねえ。






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