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ブログ 2021/7
2021年7月17日 海外出張より帰国 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2021/07/20(火) 10:38
注:当記事は2021年7月20日に執筆した原稿に、7月末までの出来事を追記して再アップロードしております。
タイトルのとおり、2021年7月17日に海外出張から帰国しました。
今回の出張先は、主要輸出先国の一つであるカンボジアでした。
日本を出国したのが6月上旬でしたので、過去最長の約一か月半におよぶ海外出張でした。
とても長期間だったのですが、実際に現地で活動できたのは約2週間だけ。
到着後、最初の2週間は現地隔離ホテルでの待機。
ホテルの部屋から出ることが出来ません。
隔離期間終了後、満を持して積極的な活動を開始したのですが、2週間が経過した時点で濃厚接触者となってしまいました。
濃厚接触者の行動が規制されるわけではないのですが、万一のことを考えて外出を自粛しました。
私は持病もない健康体ですから、罹患するのは嫌だけれども過剰には恐れていない…というスタンスです。
しかし陽性判定されて、現地隔離施設にブチ込まれるのを恐れていました。
現地の隔離施設は、普通の日本人にとってはかなり過酷です。
私の知人では2名が新型コロナに罹患して施設に収容されたのですが、一人はスタジアムに収容され、もう一人は小学校に収容されました。
どちらの施設も、エアコン無し、扇風機無し、人間の出入り不可、昆虫の出入り自由…という環境です。
ついでに食事は支給されるけど、当然ながら現地の味覚となります。
現地の味覚は…
人それぞれでしょうが、私なら3日でギブアップすると思います。
多少は現地に適合済みの私ですが、無症状または軽症=施設行き、中等症or重症=死…という環境ですから、相当な警戒を行う必要があるのです。
これはスタジアムに収容された知人です。
ここはとても恵まれた収容先のようです。
風通しが良いですから。
帰国から14日間は日本国内で自主隔離する必要がありますので、7月31日まで引きこもることになります。
合計2か月間にわたり、日本で思うような行動が出来ない計算になります。
コロナ前は気軽に毎月海外へと出かけていましたが、2020年以降はせいぜい年二回が限度ですねえ…。
ビジネス的には、早く出入国の制限が解除されてほしいと、切に願っています。
さて、今日はコロナ渦中での出入国について、現状を皆さんにお知らせすることにしましょうか。
海外渡航に関するルールは、当然ながら行き先国ごとにルールが異なります。
中には「外国人の入国お断り」という国もあるのですが、大多数の国は条件付きで入国可能かと思います。
各国の事情にもよりますが、感染を抑えながら経済活動も行わなければならない…というスタンスですね。
「日本は島国なんだから、鎖国して感染を抑えろ!」なんて極端な意見もありますが、アホかと思います。
ご承知のとおり、日本では燃料も食料も海外からの輸入なしに自給することは出来ません。
製品を海外へ輸出しなければ、燃料や食料を買うためのカネも無くなります。
燃料も食料も勝手に日本へ来るわけではなく、誰かが運ばなければなりません。
輸送に従事する航空機や船舶の関係者、それらの方々と接触する関係者がいることを考えたら、「鎖国」とか「ゼロコロナ」なんてこと、不可能なことは明白でしょ?
世間知らずのガキが好き勝手言うのは自由ですが、少し考えれば分かりそうなものなのに…。
私の感想としては、2020年以降の日本政府の水際対策(入国管理)は一貫してブレていない。
ブレているのは、コロコロと意見を変えるマスコミであり国民だと感じています。
とりあえず今回は、日本へ帰国するときのことから説明しますね。
どこの国から帰国するにせよ、日本へ入国するための準備、手続きは共通ですので。
海外から日本へ入国しようとするならば、まずは出発の72時間以内に新型コロナウイルスのPCR検査を海外の施設で受け、陰性証明書を発行してもらう必要があります。
実は「PCR検査」と言っても、様々な方法があるんです。
難しい話は置いておいて、受診者の立場で言えば、「唾液」、「鼻」、「喉」のどこからサンプルを採取するのかが、一番ポイントになる…と言って良いでしょう。
日本入国の際は、「唾液」か「鼻」のどちらかしか認められていません。
この点に関しては、日本は特殊な部類に入ると思います。
鼻と喉の両方からサンプルを採取して検査をするほうが世界的には多数派のようです。
ただ、出発前にこの方法で検査をして陰性だったが、日本入国時の検査で陽性が判明するケースが多かったため、現在は唾液もしくは鼻からサンプルを採取する方法しか認められていません。
もし鼻と喉の両方からサンプルを採取した検査をしてしまったら、どうなる?
ご安心ください。
現地空港で帰国便のチェックインをするとき、航空会社は日本入国に必要な書類をチェックします。
もし日本で入国拒否になったら、航空会社の責任で連れ帰らなければいけませんので。
で、そのチェックに引っかかって、間違いなく搭乗拒否されます。
このあたりの細かいルールは、コロコロ変わります。
私の例で言えば、2021年1月の出張時はサンプルの採取方法の指定がありませんでしたが、7月時点では変更されていました。
入国条件は各省庁がホームページ上で公開していますので、自己責任で最新状況をチェックする必要があります。
日本へ到着すると、まず制限エリア内で書類チェックを受けます。
何度も何度も。
度重なるチェックは「ダブルチェックするにしても2回くらいにしろよ…」と思いますが、細かい話なので、まあいいや。
「書類」なんですが、自主隔離の誓約書やら何やら、通常時と比べて多くの書類が必要です。
私も事前に色々と準備していたのですが、飛行機の機内で一式を配ってくれたので、事前準備は不要でした。
どうせ書類はコロコロ変わるので、説明は省きます。
書類チェック後、スマホに接触確認アプリや位置連絡アプリをインストールしているかのチェックがされます。
もし必要なアプリがインストールされていなければ、スタッフがインストールや設定を助けてくれます。
もし、スマホを持っていなければどうなる?
はい。入国できません。
というのは半分冗談で、スマートフォンをレンタルする必要があります。
このあたりがいかにも日本的だなあ…と感じましたねえ。
事前に入国に関する規制を把握していないようなマイノリティへも配慮する点が。
そのマイノリティへの配慮のおかげで、一般人も度重なるチェックに時間を取られることになります。
私が「そんな奴は入国させずに送り返せ!」と思っているのは秘密です。
書類やスマホのチェックが終わったら、PCR検査を受けます。
少なくとも成田空港では唾液による検査です。
関空や羽田のことは知りませんが、おそらく同じでしょう。
空港の混雑度によって検査判明までの時間は異なります。
しかしオリンピック前で多くの選手や関係者の入国とバッティングした私でも約一時間で結果が出ましたので、「一時間以内には結果が出るだろう」と期待して良いかと思います。
PCR検査の結果が出れば、あとは通常時と同じです。
入国審査、手荷物受け取り、税関検査の順番ですね。
今は渡航者が少なくて、税関もヒマなのかもしれません。
2021年1月、7月の双方とも、手荷物のスーツケースを麻薬探知犬(?)によるチェックを受け、税関カウンターでもカバンの中身を簡単にチェックされました。
ひょっとしたら税関がヒマなわけではなく、このような時期に海外へ行くような人間は怪しい人が多いのかもね。
税関検査が終わると、ようやくシャバに到着です。
見慣れた成田空港到着ロビーです。
この光景を見ると、本当に「ホッ」とします。
あとは自宅へ向かうだけなのですが、実は空港から自宅やホテルへ向かうのが大変なのです。
自宅やホテルなどの自主隔離場所へ移動するのに、バスや電車などの公共交通機関は利用できません。
上の写真にも映っていますが、到着ロビーから駅へ向かおうとすると、何人も監視(?)のスタッフがいます。
何しろタクシーさえ公共交通機関の扱いで利用できないので、迎えを呼ぶか、レンタカーを借りるか、ハイヤーを呼ぶかの3つの方法しか移動手段がありません。
この「入国者は公共交通機関の利用不可」というルールについては納得できない…というか、どうしても理由が理解できません。
まず、多くの日本人はPCR検査さえ受けていませんが、入国者は何度も何度もPCR検査を受けて帰ってきています。
もちろん偽陰性や潜伏期間などでチェックに引っかからない人、漏れはあるでしょう。
でもね、検査もせず微熱が出ても満員電車で通勤している日本人より私の方が危険であるハズがないですよね?
変異ウイルスの流入を防ぐため?
それ、不可能だってことは世界中の例から明らかですよね。
しかも公共交通機関では感染しない…という前提になっているからこそ、満員のバスや電車で皆さん通勤しているのでしょ?
どう考えても整合性が取れていないルールだと思いますので、帰国者の公共交通機関利用不可だけは「意味不明」と申し上げておきます。
少々足りない人たちの批判をかわすために許可できない…という所なのでしょう。
私のように成田から埼玉へ移動するだけなら気軽に迎えを呼べますが、空港から遠く離れた場所へ帰らなければならない人は大変だと思います。
以下、加筆部分になります。
最後に、「日本での自主隔離」についてご説明しますね。
新型コロナウイルスの日本国内への流入を防げないことから、一部の方々から日本の入国管理は「ザル検疫」などと罵られているようです。
その手の類の記事を読んでいると、根拠のない想像で物申しているか、実際の帰国者だけれども他国と比較しているだけか、この2つのパターンしか見たことがありません。
要するに、不満の矛先を入国者あるいは政府に対して向けているだけの人か、都合の良い記事を書くために、都合の良い部分だけを切り取りしているかのどちらか。
そんな感じですね。
日本政府の水際対策は、「ゼロコロナは不可能」という前提のもと、現行法の許す範囲で、合理的に、可能な限り拡散を抑えよう…と努力している点で一貫していると個人的には感じています。
私の能書きはこれくらいにして、「14日間の自主隔離の実態」についてレポートしますね。
基本的には帰国時に登録した隔離先に留まっているかどうか、1日に3回ほど確認されます。
毎日同じ流れとは行かずに多少ランダムな要素があるのですが、自主隔離期間中の代表的なパターンをご紹介します。
1.アプリによる現在地確認
入国時にインストールしたアプリにより、1日1回現在地確認の送信が求められます。
こちらから任意に送信するのではなく、送信を求めるメッセージが送られてきたタイミングで送信します。時間もランダムです。
2.機械的ビデオ通話
(たぶん)機械的にビデオ通話がかかってきます。
自分の顔と背景を30秒ほど映すように応答しなければなりません。
3.オペレーターとの通話
アプリを通じてオペレーターから電話がかかってきます。
本人であることの確認や、現在地の確認がされます。
この3点セットが、14日間にわたって毎日行われます。
3日ほど相手をするのがバカバカしくなりますので、イライラする人も多いのではないかと思います。
オペレーターも大変ですねえ。
入国者の14日間の自主隔離は、大体こんな感じです。
アプリの確認に応じなければ、自主隔離しなくても良いのですが、悪質と判断されると氏名を晒されます。
ネット社会において氏名を晒されると、とても面倒なことになるのは目に見えています。
なので殆どの人は真面目に自主隔離すると思います?。?????
何となくは現在の水際対策をイメージいただけたでしょうか?
最後に余計な一言を。
このような水際対策が「甘い!」とお考えの方もおられるでしょう。
「14日間は強制的に隔離すべきだ!」という方も多いかと思います。
どう考えるかは各自のご自由ですが、私なりにいくつかの指摘をしたいと思います。
確かに諸外国と比べて厳格な隔離ではありませんが、色んな側面を想像して、お考え下さい。
文句を言い返してこない政府や役所に文句を垂れる前に、入国直後の到着客と接触する機会がある職場で働く人のことでも考えてくださいな。
検疫にあたるスタッフたちは一応フェースシールドや防護服を着ていますが、入国管理官や税関職員は丸腰ですぜ。
さらには乗客の手荷物や貨物と触れる機会のあるスタッフたちも丸腰。
私が個人的に一番危険だと思うのは、トイレをはじめとした清掃スタッフです。
全ての入国者は、出国時にPCR検査を受けてきているものの、日本入国時の検査で毎日一定数の乗客が陽性になっています。
そんな中でも清掃スタッフは丸腰でっせ。
これは恐らく世界共通ですね。
どこの国でも清掃スタッフの待遇は宜しくありませんから。
法的な側面や政治判断の話は長くなるので割愛しますね。
法律や政治に疎くても、現場で働く人たちのことくらいは想像できるでしょ?
誰でも自由に全世界に向けて能書きを垂れ流せる時代です。
匿名で政府や政治家に文句を垂れ流すよりも、現場で日々苦労している人間に目を向けてあげてくださいな。
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