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ブログ 2013/11
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取り違え - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2013/11/28(木) 07:39
すでに大きなニュースになっているので、ご存知の方も多いと思います。
今から約60年前、東京の病院で出生直後に男の子の赤ん坊同士がと入れ違いになるという事故がありました。
入れ違いになった2人のうちの片方の男性が、病院を相手に損害賠償を求める裁判を起こし、賠償責任を認める判決を勝ち取ったことをきっかけに、大きなニュースになりました。
この事故が大きく報道されることになったのは、出生から60年近くが経過した最近まで、入れ違いの事実が判明していなかったことが挙げられるでしょう。
どうやら、4人兄弟のうち長男一人だけが他の3人の弟と容姿が異なる・・・ということが疑問視され、3人の弟が検査会社にDNA型鑑定を依頼したようです。
この結果、一人だけ容姿が異なっていた男性は血縁関係がないことが確認され、実の兄弟捜しが始まり、入れ違いとなった実の長男が捜し当てられたようです。
60年間入れ違いの事実が判明しなかった・・・というだけでは大したニュースにはならないのが現実です。
今回、大きなニュースになっているのは、両家庭の家庭環境、ズバリ言えば経済状況に大きな格差があり、その後の人生に大きな影響を与えたであろう・・・というドラマ性が話題になっているのです。
2人は1953年3月に出生。
産湯につかった後に2人は取り違えられ、実母とは違う女性の元に渡されて育てられることになりました。
今回、裁判を起こした男性が育った家庭では、2歳の時に育ての父親が死去。
育ての母親は生活保護を受けながら、6畳アパートで家電製品一つない生活だったが、男性を含む3人の子を育てた。
男性は、中学卒業と同時に町工場に就職。自費で定時制の工業高校に通った。今はトラック運転手として働く・・・。
育ての父親が2歳のときに亡くなったのが最大の要因かなと想像しますが、苦労されたんですね。
ただ、1953年(昭和28年)生まれという世代を考えると、高度経済成長の真っ只中の時代に中学を卒業し、町工場で働きながら定時制で勉強なんて苦労は、決して珍しいものではない。
状況が変わりつつある年代ですが、これ以前の世代にとっては「当たり前」の苦労です。
ちなみに、私の父も母も、揃って中卒で働きながら定時制の高校を卒業しています。
さて、取り違えられたもう一方の新生児は、4人兄弟の「長男」として育って大学にまで進学、現在は不動産会社を経営しているようです。
実の弟3人も大学卒業後、上場企業に就職・・・。
報道だけでは、学歴とか就職先などの上っ面のことだけしかわからず、実際のところは知る由がありません。
大学に進学したといっても、大変な苦学生だったのかも知れません。
不動産会社を経営といっても、自分の才覚だけで作り上げたのかもしれないし、風が吹けば飛ぶような街の小さな不動産屋かも知れません。
でも何か、正反対の道を歩むことになった・・・という、ドラマチックなイメージがあるじゃないですか?
私の場合ですが・・・
小さな子供の頃、テレビの番組に出てくるような、大金持ちで、やさしいお父さんやお母さんが、「本当は私が実の親だよ!」と言って現れないものかと夢想したことがあります。
みなさんは、ありませんかね?
ま、そんなことを考えたのは、欲しい物を買って貰えなかった時や、悪さをしてこっぴどく叱られたときなんですが・・・。
今回のようなニュースが大々的に報道された背景には、みんな私と同じようなことを考えたことがあるんだ・・・と想像しています。
だからこそ、共感(?)を呼んで大きなニュースになったのだと考えています。
そこのアナタ!
アナタも、「実の親が他のどこかに居て欲しい・・・」と考えたことがあるでしょ!?
え?無いの?
そりゃ、すいぶん幸せな家庭で育ってこられたんですね~。
私なんて何十回もそんなこと思いましたし、今の時代を生きる私の子供も、ひょっとしたらそんなことを期待しているかもしれません・・・。
猪瀬都知事 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2013/11/27(水) 06:00
東京都の猪瀬直樹知事が徳洲会グループから5,000万円の提供を受けていた件で、マスコミから執拗な追及を受けてますね~。
その行為云々についてはさておき、「5,000万円」という金額について、皆さんはどう思われますか?
やはり、「大金」というイメージをお持ちになる方が大半だと思います。
私自身、吹けば飛ぶような小さな企業のオッサンですので、5,000万円という金額が大金であるという感覚に違いはありません。
ただし、都知事選挙を戦おうとする人間が持つ選挙資金としては、ごくわずかな金額だなあという感覚でおります。
私は、かつて選挙に携わることも生業の一部としておりました。
怪しげな選挙ブローカーなどではありませんよ。
レッキとした国会議員をサポートする立場でしたので、当然に業務の一部として関与していたのです。
その経験から間違いなく言えることは、選挙って本当に金がかかる・・・ということです。
世間一般的なイメージ(?)だと、いわゆる「買収」的なイメージでカネがかかるとと考える人が多いと思います。
カネで票を買うようなイメージですね。
カネで票を買えれば一番手っ取り早いのですが、中々そう簡単には行きません。
買収に関しては、バレたら失職だけでは済まず、間違いなくブタ箱行きです。
例えば、「刎頚の友」のような、よほど信頼できる、親しい間柄の人間なら、直接的な意味での買収も可能でしょう。
そうでなければ、チクリやタレコミが怖くて、買収だけでの選挙なんて無理です。
法律上は、「現金を渡す」というような、非常にわかりやすい行為だけが買収ではありません。
コーヒー一杯、饅頭一個でも、公職選挙法上の買収になるんですけどね・・・。
さて、買収にカネが必要なわけではないとすれば、一体何にカネがかかるのでしょう?
う~ん。
選挙って、スケールが大きいというか、対象者が多い事業ですので、何をやるにも結構なカネがかかるんですよ。
例えば、東京都知事選挙だと東京都全域が選挙区でしょ?
東京の人口は、約1,300万人ほどです。
で、東京の世帯数は約660万世帯なんですね。
選挙にあたって、仮に660万世帯を対象に「立候補することになりました!」なんていうハガキを1枚送ったらどうなります?
まず、郵便代が660万世帯×50円で、3億3千万円です。
それに加えて、ハガキそのものの印刷代、宛名の印刷代、その他諸々の諸経費を加えたら、軽く合計で5億円以上のカネがかかります。
「立候補することになりました!」というハガキ一枚だけで5億円ですよ?
そりゃ、いくらカネがあっても足りませんわ・・・。
ちなみに、「立候補することになりました!」というハガキを有権者に送ると、これは公職選挙法で禁止されています。
だから、こんなハガキが各家庭に来ることはありません。
ただ、選挙に関しては、万事グレーゾーンというか、抜け道があるんです。
例えば「都政報告会」だとか「時局講演会」の案内を、後援会員宛に送るのならOKです。
後援会員なんて、誰かが勝手に住所氏名を勝手に申込用紙に書いておけば良いわけです。
後から問題になっても、「そうですか。知りませんでした~」で済む話ですから、事実上不特定多数に送れるということです。
猪瀬都知事の5,000万円についても、この郵便代の話と同じ性格のものだと思いますよ。
ハガキを送るだけですから、社会的にそれほど非難を浴びる性質のものではない。
でも、法律上は禁止されているから、公の収支報告書に「こんなカネを使いました!」と記載できない。
選挙って、「人殺し以外、何でもアリ!」とも形容される戦いですので、バカ正直に法律を遵守するという意識ではないですね。
いかに法の抜け穴をつくか・・・という意識ですから、社会的に非難されるわけではないけれど、公式には明らかにできない金、すなわち裏金がどうしても必要になるんです。
基本的に、領収書も借用書も残さない性質のカネなんですが、今回は徳洲会側のミス、あるいは彼らがアホだったので、表に出てきてしまったのでしょう。
うん。知事には本当にお気の毒様でした。
そして、マスコミの連中はそんな現実を分かってるくせに、知らんふりを決め込んで綺麗事を並び立てます。
本当に汚いのはマスコミの連中ですな。
金属相場の話(愚痴) - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2013/11/26(火) 06:11
最近、当ブログ上で金属相場に関する話題が少ないことにお気づきの方はいらっしゃいますか?
そう。意図的に避けているんです。
あまりにも相場動向が宜しくないので、相場の話題を出すと、とっても暗い気分になるもので。
とは言え、全ての金属相場が良くないわけではありません。
例えば、「銅」。
今朝(2013年11月26日)時点でのLME相場は、$3.2082/lbです。
いきなりこんな数字を言われてもお困りでしょうが、半年前と比べてもほぼ同水準ですね~。
為替が$1=¥101.68あたりですから、日本円に換算すると719.2円/kgあたり。
今の銅建値が76万円/tですから、ちょうどLMEと同水準くらいですね。
銅に関しては決して悪くないし、その他では「鉛」なんかも悪くないと思います。
ただ、ニッケルやアルミは良くないですね~。
これまでに列挙したのは、「非鉄金属」ばかりです。
「鉄」にも大きな変動はありません。
問題は・・・
金(ゴールド)相場なんです!
昨日(11月25日)時点での金建値は、4,081円/g。
精神的な絶対国防圏(?)である、グラム4,000円のラインこそかろうじて維持していますが、$1=101円台という円安に支えられてこその数値です。
ドル建てのLME相場でいえば、オンスあたり$1,251なんです!
訳がわからない数字ですいません。
え~と、もう少しわかりやすい表現にすると、キロあたり40,226ドル、グラムあたり40.2ドルです。
この、グラムあたり40ドルという数字で考えてみると分かりやすいのです。
1ドル=80円なら、グラム3,200円。
1ドル=85円なら、グラム3,400円。
1ドル=90円なら、グラム3,600円。
1ドル=95円なら、グラム3,800円。
過去数年、為替が1ドル=100円なんていう水準の為替の時期はありませんでした。
それでも、金建値はグラムあたり4,500円も当たり前、1ドル=80円の時期に、金建値はグラム5,000円に近い時期さえあったのです。
ところが、円安になった約1年前から金相場はイマイチになりました。
現在では、イマイチどころか「イマゴ」くらいですけどね・・・。
1年前は、オンス1,500ドルが精神的な防衛ラインだったんですけどね~。
今じゃ、1,250ドルですよ?
ため息しか出ませんわ。
こんな気分の時は、美しい金メッキの画像でも見て、心を落ち着かせましょう。
当社が定期的に取り扱っている金メッキ商品です。
キロあたりウン万円の品ですね。
毎月15トンほど、定期的に購入しています。
・・・さすがにそれは夢でしたっと。
過去数年
高速道路のこと - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2013/11/25(月) 05:51
先週末、請求書類をチェックしていると、気になるものがいくつかありました。
たまたま郵便で届いていたのが、高速道路料金の請求書と、携帯電話料金の請求書。
どちらも、私の頭の中に入っている金額と比べると、「ん?ちょっと高いな~」という金額でした。
実は私、一昨年までは、請求書や伝票のとりまとめ作業から、会計ソフトへの入力まで、すべて自分一人で行っていました。
したがって、ほぼ完璧に毎月の請求額等が頭に入っておりますので、小さな変化でも気づかないことはありえません。
これだけは自慢できることですね。
よく、「社長は決算書を読め!」なんてことを聞きますが、幸いにも私は決算書を読めます。
決算書類でも試算書の類でも、自分の会社のことなら、数字を見るだけで間違いや不自然なところがあればすぐに発見できますよ~。
簿記や会計学を知っていたわけでも、教えてもらったわけでも、特別な勉強したわけでもありません。
自分で会計ソフトに数字を入力していれば、どこに入力した数値がどの項目に反映されるか位は、嫌でもわかるようになります。
その積み重ねが決算書ですわ・・・。
少し話が飛びました。
私がチェックしていた請求書類で、引っかかったのは高速道路料金です。
自分のイメージと比べて、30%~40%ほど高い。
100万円位だと考えていたら、150万円だった・・・。そんな感じです。
内容を精査してみると、原因はハッキリしています。
短距離利用がちょっと多いんですね。
私自身もトラックを運転しますので、「面倒くさいから高速に乗っちゃえ」とか、「小額だから高速に乗っちゃえ」という感覚は、痛いほど理解できます
実際、一回あたりの利用額は大したことがないんですが、「チリも積もれば・・・」です。
請求書の分厚さ、利用区間の印字の多さも、それを物語っていますね~。
高速道路利用に関する、経営者としての私の感覚は、「高速道路利用により、利益がアップするならナンボでも使え。そうでなければ使うな。」です。
一日あたりの訪問先が増えることにより、収益がアップするなら高速道路を使っても良い。
ただし、「遠いから」とか、「時間がかかるから」という理由は、原則としてNG・・・。
そんな感じでしょうか?
要は、「高速に乗るな」といっているのかな?
でも、仕事をするのは生身の人間ですから、平素、あまり細かいことを言わないように心掛けています。
体調が少し悪いとか、デートの約束があるとか、会社としては必然性が無いけれど、大目に見ても良い部分は必ずあると思いますから。
でも、人間というのはどうしてもラクな方向に流れてしまいますからね~。
私の場合、「何も言わない=何でもOK」の状態から、ある日突然ブチ切れて、「ゼロ回答」にしてしまう悪い癖があります。
今回のようなケースだと、ある日突然「高速道路利用全面停止!」なんてやってしまうんですね。
さすがに、そんなことをすれば業務に支障を来たしますので、何か良い知恵を・・・と考えました。
そこで、思いついたのは、「予算制」です。
大企業や役所なら当たり前ですが、予算の枠までしか経費を使用できない方針に切り替えようかな・・・と考えています。
こんな小さな会社で、予算管理の手間をかけるのもアホらしいのですが、しょうがないね。
とりあえず、対前年比100%からスタートしましょうかね?
ウチの会社の場合、若い会社なので毎年売上高が対前年比で130%から150%くらいの割合で伸びています。
その中で、経費が前年比100%ということは、経費が大幅に削減されるのと同じですからね~。
そんなことを考えていたら、恐ろしいくらいのグッド(?)タイミングで、高速道路料金値上げのニュースが入ってきました。
正しくは、「割引の縮小」なんですが、会社にとっては高速道路料金の負担が増えることは間違いありません。
報道されている、割引制度変更の内容は、次のようなものです。
1.変更は2014年4月から
2.平日午前9時から午後5時の3割引を廃止。(東京・大阪近郊以外)
3.休日午前6時から午後10時の3割引を廃止。(東京・大阪近郊)
4.午前0時から午前4時の深夜割引が、5割引から3割引に縮小。
どうやら、通勤割引だけがそのまま残り、深夜割引が3割引で残る。
そんなイメージかな?
大阪、東京近郊の方には「通勤割引」ってわからないでしょう?
午前6時から午前9時の間と、午後5時から午後8時までの間、100kmまでの区間は5割引になっているんです。
東京と大阪近郊を除いた地域の話ですが・・・。
当社への影響は大きいですね。
特に、深夜割引が縮小されると、正直、遠方への引き取りを躊躇しますね。
高速道路料金のコストを転嫁できれば良いのですが、このご時勢では中々それも難しい。
かと言って、コストアップを丸呑みする訳にも行きませんので、高速道路利用の取りやめや、使用回数を減らすしかないか?
ったくもう!
ま、どんな状況の変化があっても、泣き言を言わずにそれに対応していくしか方法は無いんですけどね~。
ゴキブリ並みのしぶとさを発揮して、いかなる状況でもやって行きまっせ!
リサイクルって難しい - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2013/11/22(金) 06:26
各種資源のリサイクル事業は、当社の中心的な事業です。
「各種」では、何が何やらわかりませんので、もう少し詳しく申し上げますね。
当社がリサイクルを行っている代表的な資源は、「金属」です。
一口に金属と言っても、鉄、アルミニウム、銅など、多種多様な金属があります。
その中で最も力を入れているのは、「金」、「銀」「パラジウム」、「プラチナ」などの貴金属及び希少金属です。
金、銀、プラチナ・・・などと言うと、最近流行りのアクセサリー買取業者みたいですが、そんな怪しげなことを行っている訳ではありません。
当社では、電子部品の中に含まれた肉眼では見ることが出来ない微量の貴金属であったり、目に見えても「メッキ」という形で微量に含まれた貴金属を対象にリサイクルを行っています。
もちろん、ゴールドやプラチナの装飾品も取り扱いできなくはありません。
平素、はるかに微量な含有物を取り扱っている訳ですから、含有量の多いアクセサリーなどを取り扱うのは、素人同然の連中でも行っている容易いことです。
前置きというか、宣伝が長くなりました。
リサイクル事業に身を置き、それで飯を喰っている者として、各種のリサイクルに関するニュースや情報には非常に興味を持っています。
メシのタネですから、当たり前と言えば当たり前ですが。
今日は、「紙」のリサイクルに関して小ネタを書こうと思います。
紙のリサイクル事業に関しては、弊社の主たる事業ではありません。
ただ、当社は小さいながらも総合的なリサイクル事業を実施しておりますので、少量ながら古紙を取り扱っておりますし、月々わずかな売上も計上しております。
売上がある以上は、それなりに考えなくては・・・。
え~と、私どもの中心的活動地域である、愛知県名古屋市にはちょっと変わった条例があります。
その名も、「名古屋市集団回収における古紙の持去り防止に関する条例」です。
その名のとおり、集団回収に出された古紙の第三者による収集・運搬を禁止する条例ですが、全国的にも珍しい条例です。
試しに検索エンジンで、「古紙 条例」と検索してみたのですが、相当風変わりな条例であることは間違いない。
ま、名古屋って変わったところだからなあ・・・。
それとも、河村市長が古紙問屋出身だから、古紙問題に関心が高いのでしょうか?
ま、どうでも良いけど。
ちなみにこの条例、今から約2年前の平成23年12月に公布された条例のようですが、私は全く知りませんでした。
名古屋市民の皆さん、ご存知でしたか~?
どうでも良い条例だから知らなくても良いですが、こんな条例もある・・・ということです。
さて、ここからが本題です。
古紙の持ち去りを禁止する条例が制定された理由は何でしょう?
古紙はお金になります。
お金になるからこそリサイクルが確立している訳で、お金になるものを横から持って行かれないように条例が制定されたわけです。
古紙のリサイクルって、お金になる=経済原理に基づいた行為なんですね。
資源の有効利用が主たる目的ではない訳です。
実は私、古紙のリサイクルが資源の有効利用または環境保護などに資するか?という点に関しては、常々疑問に思っていました。
紙の主たる原料は、木材です。
これって、限りある資源なんでしょうかね?
石油が「限りある資源」と呼ばれるのは、比較的理解しやすい。
掘り尽くしたら、終わりですから。
「無限」と言えば語弊がありますが、紙ってそれに近い資源なのかもしれません。
無限の資源である紙を、限りある石油を使ってリサイクルしているのが、今の古紙リサイクルです。
なぜそんなことをするのか?
環境のためでも何でもありません。
その方が儲かるからです。
木材から紙を生産するより、古紙から紙を生産したほうが、経済性に優れている。
ただ、省資源という観点で見れば、古紙は製紙に石炭や石油などの化石燃料を必要とするので、環境にやさしくないんですよ・・・。
ああ、木材から紙を生産するのに、化石燃料は要らないのか? ですね?
はい。基本的には不要です。
紙に使用しない木材の成分を濃縮して燃やすことができますので、このエネルギーで木材のパルプ化と薬品の回収をすべて賄えます。
木材からの製紙には、基本的に化石燃料を必要としません。
木材からの紙の生産コストが下がる、あるいは化石燃料の高騰により、紙が古紙からでなく、木材から生産されるようになる。
木材需要が高まることにより、衰退著しい林業が多少は回復し、省資源の一助にもなる。
ただし、リサイクル屋はオマンマの食い上げ・・・。
リサイクルって、奥が深いし、難しいですね。
「各種」では、何が何やらわかりませんので、もう少し詳しく申し上げますね。
当社がリサイクルを行っている代表的な資源は、「金属」です。
一口に金属と言っても、鉄、アルミニウム、銅など、多種多様な金属があります。
その中で最も力を入れているのは、「金」、「銀」「パラジウム」、「プラチナ」などの貴金属及び希少金属です。
金、銀、プラチナ・・・などと言うと、最近流行りのアクセサリー買取業者みたいですが、そんな怪しげなことを行っている訳ではありません。
当社では、電子部品の中に含まれた肉眼では見ることが出来ない微量の貴金属であったり、目に見えても「メッキ」という形で微量に含まれた貴金属を対象にリサイクルを行っています。
もちろん、ゴールドやプラチナの装飾品も取り扱いできなくはありません。
平素、はるかに微量な含有物を取り扱っている訳ですから、含有量の多いアクセサリーなどを取り扱うのは、素人同然の連中でも行っている容易いことです。
前置きというか、宣伝が長くなりました。
リサイクル事業に身を置き、それで飯を喰っている者として、各種のリサイクルに関するニュースや情報には非常に興味を持っています。
メシのタネですから、当たり前と言えば当たり前ですが。
今日は、「紙」のリサイクルに関して小ネタを書こうと思います。
紙のリサイクル事業に関しては、弊社の主たる事業ではありません。
ただ、当社は小さいながらも総合的なリサイクル事業を実施しておりますので、少量ながら古紙を取り扱っておりますし、月々わずかな売上も計上しております。
売上がある以上は、それなりに考えなくては・・・。
え~と、私どもの中心的活動地域である、愛知県名古屋市にはちょっと変わった条例があります。
その名も、「名古屋市集団回収における古紙の持去り防止に関する条例」です。
その名のとおり、集団回収に出された古紙の第三者による収集・運搬を禁止する条例ですが、全国的にも珍しい条例です。
試しに検索エンジンで、「古紙 条例」と検索してみたのですが、相当風変わりな条例であることは間違いない。
ま、名古屋って変わったところだからなあ・・・。
それとも、河村市長が古紙問屋出身だから、古紙問題に関心が高いのでしょうか?
ま、どうでも良いけど。
ちなみにこの条例、今から約2年前の平成23年12月に公布された条例のようですが、私は全く知りませんでした。
名古屋市民の皆さん、ご存知でしたか~?
どうでも良い条例だから知らなくても良いですが、こんな条例もある・・・ということです。
さて、ここからが本題です。
古紙の持ち去りを禁止する条例が制定された理由は何でしょう?
古紙はお金になります。
お金になるからこそリサイクルが確立している訳で、お金になるものを横から持って行かれないように条例が制定されたわけです。
古紙のリサイクルって、お金になる=経済原理に基づいた行為なんですね。
資源の有効利用が主たる目的ではない訳です。
実は私、古紙のリサイクルが資源の有効利用または環境保護などに資するか?という点に関しては、常々疑問に思っていました。
紙の主たる原料は、木材です。
これって、限りある資源なんでしょうかね?
石油が「限りある資源」と呼ばれるのは、比較的理解しやすい。
掘り尽くしたら、終わりですから。
「無限」と言えば語弊がありますが、紙ってそれに近い資源なのかもしれません。
無限の資源である紙を、限りある石油を使ってリサイクルしているのが、今の古紙リサイクルです。
なぜそんなことをするのか?
環境のためでも何でもありません。
その方が儲かるからです。
木材から紙を生産するより、古紙から紙を生産したほうが、経済性に優れている。
ただ、省資源という観点で見れば、古紙は製紙に石炭や石油などの化石燃料を必要とするので、環境にやさしくないんですよ・・・。
ああ、木材から紙を生産するのに、化石燃料は要らないのか? ですね?
はい。基本的には不要です。
紙に使用しない木材の成分を濃縮して燃やすことができますので、このエネルギーで木材のパルプ化と薬品の回収をすべて賄えます。
木材からの製紙には、基本的に化石燃料を必要としません。
木材からの紙の生産コストが下がる、あるいは化石燃料の高騰により、紙が古紙からでなく、木材から生産されるようになる。
木材需要が高まることにより、衰退著しい林業が多少は回復し、省資源の一助にもなる。
ただし、リサイクル屋はオマンマの食い上げ・・・。
リサイクルって、奥が深いし、難しいですね。
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