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一生喰うのに困らない - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2014/06/30(月) 06:05


6月28日土曜日は、中古自転車のバンニングでした。

アジア某国向きに、大人用自転車と子供用自転車の詰め合わせパッケージを作成したのですが、結構注文は細かいです。




今回のコンテナで発注された自転車の種類を、注文書で改めて確認してみると、何と11種類にも及びます。

折りたたみ自転車が80台、24インチのママチャリが75台、電動自転車が10台、クロスバイクが10台・・・てな具合です。






11種類の自転車について、数量はもちろん価格も異なりますから、在庫時点で分別して保管しなければなりません。

また、送り先の国により、色、形、サイズ、グレードなどの要求が異なりますから、それぞれの要求を満たした品を積み込む必要があります。



適当(いい加減)に、何でもかんでも送ってしまうという方法が無いこともありません。

以前の弊社を含めて、多くの同業者は細かい分別や作業を嫌がりますので・・・。



そういうやり方だと、どうしても最高の価格で販売することができません。

価格競争に弱くなってしまうんですね~。



また、何でも送れる送り先って限定されますので、情勢の変化にも弱くなります。

これは、政治や経済の情勢変化によって、自転車が輸出できなくなることを意味します。



中古自転車の輸出事業のメリットは、世界中から一定の需要があることでしょう。

そういう意味での安定性は、鉄や非鉄金属スクラップの比ではない。

鉄や非鉄金属スクラップなんて、中国が風邪でも引けば、「ハイ。おしまい」ですから・・・。



「たかが」中古自転車を輸出する仕事ですが、日本企業らしい繊細な仕事が必要であると、私は考えております。

たしかにキツイ肉体労働ですし、時代遅れに感じる労働集約型事業なのですが、しぶとく生き残るためにはこんな仕事が必要です。



人が嫌がる、キツイ、汚い、危険な仕事が多い当社ですが、その中でも一番嫌な仕事が、自転車の事業です。

でも、これをマスターすれば、一生喰うのに困らない・・・かもね?



4トン車は大修理です - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2014/06/27(金) 06:06


25日水曜日は兵庫県の明石市へ。

わざわざ明石までタコを食べに行った訳ではなく、4トントラックを車検へブチ込んできました。



自動車の車検って、下手すれば命に関わるものですから、とても大切なことです。

でも、「とりあえず検査に通れば良いや・・・」という意識でいることが多いのも現実。



弊社では、4トントラックで東北から九州まで商品の集荷に走り回っていますから、年間の走行距離もハンパじゃありません。

場合によっては、運送会社に匹敵するほど走りますから。



ドライバーはトラックに命を預けて走るわけですので、やはりキッチリと満足のいく整備をしていなといけません。

今回車検を迎えた弊社の4トンロングワイドは、とにかく所有車両の中で一番デカイという利点を生かして全国を走り回っています。

ちなみに、私も遠出をするときは4トンロングワイドに乗って出掛けます。

だからこそ、キッチリとした整備を・・・。



わざわざ明石まで行かなくとも、名古屋にも大阪にも、付き合いのある自動車整備工場はあります。

決して不満があるわけではありませんが、過去に不具合があったことは確かです。



どんなことがあったか、ご紹介しましょう。



まず、名古屋のほうです。

1トントラックの足回りから異音が発生したことがありました。

心配なので名古屋の整備工場に出したところ、前輪2本のタイヤ交換となりました。

その数日後、私が一トントラックで新名神高速道路を走行していたら、シャフトごと後輪タイヤが飛んでいった・・・という事件がありました。

足回りがオカシイと修理工場にぶち込んで、数日後に高速道路でシャフトごとタイヤが飛んで行っては困るんですよ・・・。




大阪でも似たようなことがありました。

軽の乗用車に乗ることがあったのですが、なにやら足回りから「ゴリゴリ」という異音がしました。

気持ちが悪いので、大阪の整備工場近くを通ったときに見てもらうことに。

「何ともないけどなあ・・・」と首を傾げられたので、そのまましばらく様子を見ることにしたのですが、数日後に一般道を走行中、前輪が飛んでいくことになりました・・・。




どちらも怪我人こそ出ていませんが、運が悪ければ死人が出るような重大事件です。

特に4トントラックのような大型の車両になると、その危険も高まります。



だから・・・

遠くても、信用の出来る整備工場まで持っていったという訳です。

「不満がある訳ではない」と書きましたが、信用していないということですな。ハハハ。



明石の自動車整備工場は、私の学生時代の同級生がやっています。

家業の運送会社の整備部門からスタートしていますので、トラックの整備に関しては専門です。



ハッキリと、「オマエに命を預ける!」と言って点検整備を依頼しましたので、全力は尽くしてくれるでしょう。

それで駄目ならしょうがない。

信用できる人間でも駄目なら、あきらめもつくというものです。




水曜日に工場へトラックを入れて、金曜日に引き上げる予定だったのですが、案の定(?)不具合多数だったようです。

木曜日の朝に電話がかかって来て、怒られました。




まず、昨年は車検を通しただけで、何も整備をしていないことを指摘されました。

良く分からんけど、そうかもしれません。

昨年は名古屋で、検査切れギリギリで車検を通したような気がする・・・。




細かい話は省きますが、足回りはボロボロで、エンジンも分解する必要があるとのこと。

このままでは、この夏を越えられなかっただろうと言われ、少々ショックです。



結局、2日間での整備はとても無理・・・ということで、5日間預けてひと通りの整備をしてもらうことになりました。

スケジュールが少々狂って、お客さんにもご迷惑を掛けることになりましたが、一気に整備できることになって良かった。



平成13年の登録だったと思うので、ずいぶんとオンボロになってきましたが、トラックは貴重な財産ですから大切に扱わなくてはいけません。

壊れたら、代わりがありませんからね~。



2ヶ月ほど前、「もう一台4トン車を・・・」ということで車を探してもらったのですが、未だにお買徳な車は見つかっていません。

高い金を出せば、すぐにでも新しい車が入ってきますけど、そんな無駄使いできませんから。



日頃は経費の出費を毛嫌いする私ですが、トラックの整備のような「ここぞ」という場面では惜しみなく出費をしているつもりです。

こういう場面でケチると、結果として高くつくことを知っているからですが・・・。

それでは、また来週!







無駄使いか? - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2014/06/25(水) 07:05


昨日6月24日は、チョイと日本海側の都市へ・・・。

名古屋から真っ直ぐ日本海側へ向かうと、金沢へも富山へも250km弱の距離になるかと思います。

北陸3県で言えば、福井市へは約170kmほどですので、少しだけ近いということになります。



ちなみに、昨日私が訪問したのは富山県です。

一昨日、弊社すずしげ君が石川と福井へ行っていましたので、連日の北陸詣で(?)ということになります。



名古屋から富山へ行く時は、国道41号線をまっすぐ北上するか、高速利用で東海北陸自動車道を使用するか、どちらかということになります。

「オマエも忙しい身なんだから、高速使えよ!?」とよく言われるのですが、名古屋から富山間の移動に関しては、それほど所要時間に大きな差がありません。

名古屋営業所を出発して、北陸自動車道の富山インターまでの所要時間で言えば、全線高速利用で3時間ジャスト、全線一般道利用で、4時間30分というところかな?



高速利用と一般道利用の時間差は、約1時間30分。

もちろん、早朝、夜間などで、名古屋の都市圏に渋滞が無い時間帯という前提です。




一方、高速利用と一般道利用の費用差なんですが、中型車で全線高速利用の場合、定価は7,680円です。

深夜割引を利用すると、5,120円ということになります。



「1時間半」という時間のために、「これほどの経費を使う価値があるのか?」という問題なのですね。

私の認識では、「高速利用=時間を買う」です。

自分の時間には、それだけの価値があるのかを自分自身で問わなければなりません。



私の個人的な見解ですが、一時間半で7,680円の価値がある人って、希少な存在だと思います。

一時間に換算すると、ほぼ一時間5,000円でしょ?

一時間5,000円の価値がある人って、少ないのが現実でしょうね・・・。



私自身、「自分にはそれだけの価値がある!」と言いたい所ですが、自信がないですね。

1時間5,000円なら、寝る時間でも削るか・・・と考えてしまいます。

一時間3,000円以内なら、「買おう!」と思うことも多いんですけど。



さて、そんな自分自身の時間の価値、怠け心や睡魔との戦い、スケジュールなど、様々なことを考えて出発するのですが、昨日は、「深夜割引を利用しての一部高速利用」という結論に達しました。

一時間を3,000円で買ったということですが、「3時まで寝よう」という睡魔に負けたのが最大の理由でしょう。



3時に名古屋営業所を出発し、4時までに東海北陸道のインターチェンジに到着するのですが、この日は白鳥インターチェンジから小矢部インターチェンジの間が通行止めとの表示。

困った・・・。

東海北陸道の半分以上が通行止めのイメージですね。











通行止め区間を避けて富山へ行こうとすると、米原からの北陸自動車道へ迂回するか、途中インターで下車して一般道へ回るしかありません。



米原へ迂回して北陸自動車道を利用すると、距離にして80km以上の遠回りになります。

80km余分に走ると、燃料代が1,500円以上余分にかかるので、この選択肢はアウト。

ただでさえ、高速料金を払うのに、燃料代まで余分に払えませんからね。




となると、途中で一般道へ降りるしかないか・・・。

白鳥インターまで行って、一般道で飛騨清見から高山へ抜けて41号線に出るか、郡上八幡インターで降りて、せせらぎ街道経由で高山へ抜けるか・・・だな。

ローカルネタですいませんが、そんなところでしょう。



とりあえず、サービスエリアに立ち寄って、情報収集することにしました。

一般道を走るなら、クソも垂れておかないと、トイレもコンビニも無い山道だしね。


とりあえず、サービスエリアに立ち寄ると、上の画像のようなパンフレットがありました。



あ、夜間通行止めなのね・・・。



道路上の表示板では、「白鳥―小矢部 通行止め」としか書かれていなかったから、なぜ、いつまで通行止めなのか分かりませんからね~。

ということで、通行止め解除まで、「果報は寝て待つ」ことにしました。



こんなことのために4,000円以上の高速代を払う決心をしたんじゃない!と思いながらも、あっという間に深い眠りに堕ちて行ったとさ・・・。

とっても無駄使いをしたような気分になった一日でした。



ためになるかも知れない話 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2014/06/23(月) 05:06


先週末は、日本人スタッフによる自転車コンテナ作りでした。

屈強な外国人へと業務委託することが多いバンニング作業ですが、日頃世話になっているアフリカンたちが一時帰国中のため、オッサンたちによるコンテナ作りとなったわけです。



彼らが戻ってくるまでに、少なくともあと一本はコンテナを作ることになるでしょう。

ただでさえ体力的にきついバン詰め作業ですが、暑くなってくるとこれは地獄の作業としか言うほかありません。

こればかりは、経験しないと分からないかもしれませんが・・・。



先週末の弊社ヤードの様子です。

約850坪の弊社中部ヤードのうち、約半分は自転車で埋め尽くされています。

在庫台数は、約3,000台というところでしょうか?




そういえば最近、「自転車のコンテナを作りたい」という、お問い合わせが増えてきたように思います。

自転車コンテナをご自身でお作りいただいて、コンテナ単位で買い取りさせていただくことは、弊社にとって大歓迎です。

何しろ最近は海外からの中古自転車の注文が多くて、商品が不足気味になっていますので・・・。



ただし、自転車コンテナを作るのにも、結構ハードルは高いかもしれません。



自転車のコンテナには、最大で約580台くらいの自転車を入れます。

何でも良いから580台詰め込むわけではなく、ストレートだけを積んだり、ママチャリだけを積んだりと、送り先によって積む商品の内容は異なります。



そうなると、おそらく最低でも2,000台、おそらく弊社と同じ3,000台くらいの在庫を常時抱えて、オーダーごとのパッケージを作らないといけないのです。

それだけの在庫を抱えることができる場所、資金力が必要です。



また、屋外に長期間保管すると自転車が傷んでしまいますから、それなりに回転させなければなりません。

在庫の台数分くらいを、約一ヶ月間で集荷しないとダメでしょうね・・・。

そのくらいの馬力も必要です。



たかが自転車の輸出事業かもしれませんが、その他にも色々と大変なことがあります。

先ほど、「最大で約580台の自転車をコンテナに入れる」と申しましたが、それだけの自転車を積むのには職人芸が必要かもしれません。



上の画像は、積み込みのためにセッティングされた中古自転車です。

ギッシリと隙間がないように準備されていますので、これだけの事前作業を行えば、約580台くらい積めるでしょう。



一方、多くの中国人ヤードで行われるような荒っぽいバン詰め作業だと、480台から500台くらいしか積むことができません。

下手をすると、40フィートコンテナに積載できる量が100台くらい違ってくるのです。



アフリカなんかへコンテナを送ろうとすると、運賃が60万円くらいかかることもあります。

60万円の運賃で、580台の自転車を送れるなら、一台あたりの運賃は約1,034円。

60万円の運賃で、480台の自転車を送るのなら、一台あたりの運賃は約1,250円です。

積んである商品量が100台も違うと、1台あたり200円以上も運賃コストが変わってくるのです。



運賃コストの変化は、仕入れ価格と直結しています。

仮に、1コンテナに580台の自転車を積む能力がある会社の自転車販売価格が一台1,000円だとすると、480台しか積む能力がない会社は、一台800円でしか売ることができません。



要は、商品の販売価格というものは、様々な要素で決定されるということです。

もちろん、実際の商品の品質なんかも大きな要素になってきますので、「自転車あるよ。コンテナ積んだら、いくらで買ってくれる?」と聞かれても困るのであります。はい。



ま、そういう聞き方をされた時点で、「素人だ」と分かりますから、少々警戒します。

誰もが「初めて」の時ってあるわけですので、「初めてだから謙虚にやろう」という姿勢の方なら良いのですが、「適当にやれば良いだろう」と思っている方がほとんどのように感じます。

業界の体質かな?



素人が適当にやった商品なんて、怖くて買えません。

販売先からの信用を失ってしまう恐れがありますから。



何事も、テキトーではいけません。

どちらかといえば、とことん物事を突き詰めるほうが良いと思いますよ。

普段はテキトーでも、ここぞと言う場面では、こだわりを見せる・・・。



それくらいがちょうど良いのかな?

かく言う私も、当然勉強中の身です!


タイヤ交換のよくある話 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2014/06/20(金) 04:27


水曜日は乗用車(営業車)に乗って、首都圏まで出掛けておりました。

行き先は神奈川県と東京都ですから、名古屋からは片道350kmほどの距離。

比較的近いのですが、と言って近くもない・・・という微妙な距離です。



今日ご紹介するのは、その出先での出来事です。



この日の最初の目的地は、神奈川県にある某政令指定都市。

神奈川県には3つの政令指定都市があるのですが、私の目的地は、その都市が政令指定都市であることの認知度が、おそらく全国最低クラスであろうと想像される都市です。

そう言えば、分かる方には分かるでしょう・・・。



で、その都市へ向かうために午前7時頃に名古屋を出発し、11時頃には東名高速の厚木インターチェンジを降りました。



最初のアポイントがある目的地へは、厚木インターから30分ほど走らなければならないのですが、そこへ行く前に、以前からどうしても一度立ち寄りたかった所がありましたので、とりあえずアポなしで突撃訪問。

幸いにもターゲット(?)の方とも会うことができ、無事に目的を果たすことができたので、本来の目的地へ移動することにしました。



実は名古屋を出発する時点からガソリンが半分くらいしか入っていなかったこともあり、この時点で、ガソリンの残量はずいぶん少なくなっていました。

すぐにガス欠するほどではないのですが、名古屋までは到底戻ることができない残量ですし、早めに給油しておいたほうが良かろうということで、国道沿いのガソリンスタンドへ立ち寄ったのです。

事件は、そこから始まります・・・。



セルフスタンドでしたので、スタンドに入って自分で給油しようとしていると、店員のニーチャンが近寄ってきて、「空気圧のチェックしましょうか?」と声をかけてきました。

私はスタンドで洗車をする時にちょくちょくエアーチェックしているつもりですし、最低でも季節の変わり目にはチェックしているつもりですが、実際には年に2~3回程度なのかもしれません。

人間の記憶って、いい加減ですからね~。



セルフスタンドなのに、空気圧のチェックをしてやろうというのですから、ここは素直に、「おう、すまんな。頼むわ。」とお願いしました。

エアーチェックよりも先に給油が終わりましたので、ついでにトイレを済ますこともできました。

車へ戻ると、エアーチェックも完了した様子で、スタンドの兄ちゃんが待ち構えていました。



「ありがとな!」と兄ちゃんに礼を述べて出発しようとしたのですが、彼は気になることを言います。

「1本だけ、エアーが少ないタイヤがありました」


「パンクしている可能性もあるので、よければリフトアップしてチェックしましょうか?」



片道350km以上走行して来て、帰りも同じだけ高速道路を走って帰らなければならない訳ですから、この言葉は非常にビビリました。


私はこれまで、高速道路を走行中にトラックのタイヤがバーストした経験もありますし、シャフトごとタイヤが飛んでいった経験もあります。

幸い、これまで命に別状はありませんでしたが、高速道路での足回りトラブルは本当に危ないということを経験していますので・・・。



そんな訳であまり時間に余裕はなかったのですが、とりあえずチェックしてもらうことにしました。



車がスタンドのピットでリフトアップされると、整備の人間が私を呼びに来ました。

「今からチェックしますので、良ければご一緒にどうぞ」



私も自分の目で確認しないと納得できないタイプなので、喜んでタイヤチェックのためにピットへ出向きました。

すると、タイヤに何やら石鹸水のようなものをスプレーし始めたのですが、「あ、ここですね」と、ある一点を示しました。



よく見てみると、示された場所から、ほんのわずかですが泡が吹き出ています。

ほんのわすかだけれども、空気が吹き出ているのだから、「パンク」なのかな?



「パンク修理できるの?」と聞くと、タイヤ側面のパンク修理は困難とのこと。

また、「スリップサインが出る寸前ですし、交換しかないと思います」との見解のようですな。



10年前の私なら、この時点で素直にタイヤ交換をしていたかもしれません。

でも、何か出来すぎた話のような気がしたので、「急いでいるので要らない」と、あっさりタイヤ交換をお断り。

ここで胡散臭さを感じたことが、適切な判断なのか、それとも疑い深いだけなのか、後に分かることになるでしょう・・・。



スタンドを出て、取り急ぎ本来の要件を済ませると、電車の駅近くのパーキングに車をブチ込み、今度は電車で都心へ移動。

車の状態が気になりつつも都心での仕事を終え、再び電車で戻ってきました。



パーキングへ到着して、まずはタイヤの状態をチェックしたのですが、少なくともペッタンコの状態ではない。

とは言え、このまま名古屋へ向かうほどの根性は持ち合わせていないので、ナビで近くのカー用品店を探し、再チェックすることにしました。



カー用品店では、「左後ろのタイヤがパンクしてるので、修理して欲しい」と要望を伝えました。



待つこと約15分、ピットから呼び出しがあったので行ってみると、またもや私の車はリフトアップされた状態。

オートバックスの兄ちゃんの説明では、「左後ろは大丈夫ですが、左前のタイヤに釘が刺さっています。」とのこと。



「ん?」



私は同じ日の昼、確かに左後ろのタイヤから空気が漏れているのを見たつもりですが、「パンクしていない」とのこと。

オートバックスの兄ちゃんいわく、「左後ろのタイヤだけ、空気圧が倍くらい入ってますけど・・・」



そういうことなのね・・・。

倍くらいの空気圧を入れれば、古いタイヤなら、多少は空気も漏れてくるんだ。

それをパンクと捉えるか、空気が漏れていると捉えるかは、各人のご自由に・・・ということでしょう。



その現実を知ってから、オートバックスの兄ちゃんの説明なんかロクに聞いてはいなかったのですが、「左前タイヤに釘が刺さっている」とか、「右前タイヤには大きな傷がある」とか一生懸命説明していました。

結局、「タイヤ交換してください」ということが言いたかったらしい。



見積もりを見てみると、タイヤ4本で10万円を超える見積りになっていましたね。

タイヤごときに10万円も出す気は毛頭ありません。



とりあえず名古屋まで問題なく帰れそうだという感触を得ることができましたので、何も手を加えずにそのまま店を出ました。

念のため、パンク応急修理のボトルだけ買っておきましたが・・・。



昨日も名古屋のスタンドでエアーチェックしたのですが、タイヤの空気圧は全く問題ありません。

どうやら、まんまと一杯食わされそうになっていただけのようです。



ただ、タイヤ交換の時期が近づいているのは現実ですし、釘も刺さったままですから、タイヤ交換の決意を固めました。

昨日、仲の良いパキスタン人バイヤーに電話を入れ、「プリウスのタイヤを交換してくれ」と頼んでおきました。



たぶん彼は、安くて良い中古タイヤを探してきてくれることでしょう。

一本数千円で、新品に近いヤマがあるタイヤを調達するつもりです。



今回の「一本だけ空気圧が・・・」から、タイヤ交換を勧められる流れというか手口は、非常によくある話のようです。

どうやら、「騙し」でやられることが多いようで、ネット上では不必要なタイヤ交換をさせる有名な手口として紹介されています。

もちろん、私のケースを含めて、全てが騙しだとは申しません。



しかし、ガソリンスタンドもカー用品店も、「信用できない」と感じさせるに十分な出来事でした。

世の中、そんなもんですわ・・・。


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