社長の独り言 2013/5/31
今日のネタ - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2013/05/31(金) 05:31
今日は月末ですが、呑気にネットに出ていたニュースをネタにしたいと思います。
そりゃあ、月末というのは精神的に落ち着かないものですが、そんな時こそ精神状態の針を逆に振って、冷静さを保たないといけませんからね~。
さて、ニュースの内容は一部伏字にしてありますが、まずは読んでみてください。
元AKB48の美人社長 ランボルギーニ購入に向け一軒家建築中
「女性が輝く日本」「世界に勝てる若者」--アベノミクス成長戦略の柱であるが、何をいまさらとばかりに、とっくに輝いている若き女性社長たちがいる。そ のなかのひとりが、株式会社●●を経営している△△さん(25)。独学で経営を学び、会社設立後わずか3年で年商1億円を突破した敏腕美人社長だ
「ランボルギーニが買いたいんですけど、マンションの駐車場に入らないので、新たに大きな駐車場のある一軒家を建築中なんです」
こんなセレブ発言をする△△さんの前職はアイドル。あのAKB48の初期メンバーとして前田敦子らと紅白歌合戦にも出場した。人気絶頂の中、「高校の頃からの夢」である経営者になるため卒業。メンズのアパレル業を始めた。
「女性服は流行り廃りが早い。その点男性は流行のサイクルが長く参入しやすいと思ったんです」
原宿に構えた路面店は人気を呼び、今はアパレル以外にもネイル、エステと事業を拡大中。まさにヤリ手社長だ。
【会社名】株式会社●●
【起業年】2010年
【社員数】20名
【年商】1億円
【彼氏】「今は仕事が恋人です」
【好みのタイプ】「外見はベッカム。私に時間を合わせてくれる暇な人」
・・・このニュース、いかがでしょうか?
元アイドルグループのメンバーが立ち上げた会社・・・のようです。
「敏腕」、「ヤリ手」と賞賛されていますが、実際のところはどうなんでしょうねえ?
ちなみに私は、思わず口に入ったコーヒーを噴出しそうになりました。
「んな訳ね~だろ!」っていう意味で。
芸能ニュースみたいなものでしょうから、記事の内容自体に誤りや虚飾の可能性はありますが、
社員数20名で年商一億円ということは、社員一人あたり500万円しか売り上げがない訳です。
「利益」じゃないですよ。「売り上げ」です。
つまり、社員一人あたり、一年で500万円、1ヶ月あたり41.6万円、一日あたり1.37万円分の服しか売れない会社ということになります。
これで人気店なんですか?
また、「売り上げ」から、「仕入れ」を引くと、「粗利益」が出ます。
アパレルの粗利は、モノにより30~70%程度と聞いていますが、間を取って50%と仮定すると、粗利益は5,000万円。
粗利から、20名分の人件費、原宿に構えた路面店の家賃、宣伝費に水道光熱費、税金etc・・・ 様々な諸経費を支払って、最後に残ったものが、世間一般的に言う「利益」です。
いったい、どのくらい利益が出ると思います?
粗利5,000万円と仮定して、全額を人件費支払いにあてても、20名で割ると一人あたり年間250万円。
これじゃ家賃も電気代も出ません。
この会社、赤字法人ですね。
ギリギリ切り詰めて、微々たる黒字を出しているかもしれませんが、「ヤリ手」とか「敏腕」なんて笑わせる話です。
売上高が1億円でなく、純利益が1億円の会社でも、
「ランボルギーニが買いたいんですけど・・・」云々の話は、ウソか、商売で儲けた以外の金で実行しようとしている話ですね。
経営者・・・でなくとも、少し考えればわかるレベルの話でしょう。
世の中そんなに甘くない・・・ということです。
そりゃあ、月末というのは精神的に落ち着かないものですが、そんな時こそ精神状態の針を逆に振って、冷静さを保たないといけませんからね~。
さて、ニュースの内容は一部伏字にしてありますが、まずは読んでみてください。
元AKB48の美人社長 ランボルギーニ購入に向け一軒家建築中
「女性が輝く日本」「世界に勝てる若者」--アベノミクス成長戦略の柱であるが、何をいまさらとばかりに、とっくに輝いている若き女性社長たちがいる。そ のなかのひとりが、株式会社●●を経営している△△さん(25)。独学で経営を学び、会社設立後わずか3年で年商1億円を突破した敏腕美人社長だ
「ランボルギーニが買いたいんですけど、マンションの駐車場に入らないので、新たに大きな駐車場のある一軒家を建築中なんです」
こんなセレブ発言をする△△さんの前職はアイドル。あのAKB48の初期メンバーとして前田敦子らと紅白歌合戦にも出場した。人気絶頂の中、「高校の頃からの夢」である経営者になるため卒業。メンズのアパレル業を始めた。
「女性服は流行り廃りが早い。その点男性は流行のサイクルが長く参入しやすいと思ったんです」
原宿に構えた路面店は人気を呼び、今はアパレル以外にもネイル、エステと事業を拡大中。まさにヤリ手社長だ。
【会社名】株式会社●●
【起業年】2010年
【社員数】20名
【年商】1億円
【彼氏】「今は仕事が恋人です」
【好みのタイプ】「外見はベッカム。私に時間を合わせてくれる暇な人」
・・・このニュース、いかがでしょうか?
元アイドルグループのメンバーが立ち上げた会社・・・のようです。
「敏腕」、「ヤリ手」と賞賛されていますが、実際のところはどうなんでしょうねえ?
ちなみに私は、思わず口に入ったコーヒーを噴出しそうになりました。
「んな訳ね~だろ!」っていう意味で。
芸能ニュースみたいなものでしょうから、記事の内容自体に誤りや虚飾の可能性はありますが、
社員数20名で年商一億円ということは、社員一人あたり500万円しか売り上げがない訳です。
「利益」じゃないですよ。「売り上げ」です。
つまり、社員一人あたり、一年で500万円、1ヶ月あたり41.6万円、一日あたり1.37万円分の服しか売れない会社ということになります。
これで人気店なんですか?
また、「売り上げ」から、「仕入れ」を引くと、「粗利益」が出ます。
アパレルの粗利は、モノにより30~70%程度と聞いていますが、間を取って50%と仮定すると、粗利益は5,000万円。
粗利から、20名分の人件費、原宿に構えた路面店の家賃、宣伝費に水道光熱費、税金etc・・・ 様々な諸経費を支払って、最後に残ったものが、世間一般的に言う「利益」です。
いったい、どのくらい利益が出ると思います?
粗利5,000万円と仮定して、全額を人件費支払いにあてても、20名で割ると一人あたり年間250万円。
これじゃ家賃も電気代も出ません。
この会社、赤字法人ですね。
ギリギリ切り詰めて、微々たる黒字を出しているかもしれませんが、「ヤリ手」とか「敏腕」なんて笑わせる話です。
売上高が1億円でなく、純利益が1億円の会社でも、
「ランボルギーニが買いたいんですけど・・・」云々の話は、ウソか、商売で儲けた以外の金で実行しようとしている話ですね。
経営者・・・でなくとも、少し考えればわかるレベルの話でしょう。
世の中そんなに甘くない・・・ということです。