社長の独り言 2012/10/23
たぶん中国では読めない記事 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2012/10/23(火) 07:18
今から約一週間前に、中国出身の方の考えに少々違和感を抱いたという話に触れました。
違和感を抱いた理由を自分なりに分析し、
1.歴史認識が異なる
2.日中双方に利がある(と自分では考えている)解決法を提案する
と結論付けました。
実はほぼ同時期に、同じような意見を目にする機会がありまして、「中共政府による日本の世論操作」が進行しているのではないか?」と考えています。
「中共政府」とは「中国共産党政府」という意味です。念のため。
中国(中華人民共和国)とは、中国共産党による一党独裁国家で、民主主義も自由も存在しない、21世紀の世界においてはきわめて異質な国家です。
中国共産党によって完全に支配された傀儡(かいらい)政府を、「中共政府」と呼びます。
我々の敵は中国国民でなく、中国共産党およびその傀儡である中共政府ですな。コレ大事。
我々の憤りは、中国国籍を持った人間に対して向けるのではなく、これらの統治機構に対して向けるべき・・・と、はじめにお断りしておきます。
そして、このようなことを書いたページは、中国ではネット検閲に引っかかって閲覧できません。たぶん。
さて本題です。
「同じような意見を目にした」というのは、「Japan Business press」という、ネットビジネス誌みたいなところです。
様々な記事が記載されている中で、
それでも日中は互いに欠かせない存在である
~中国人がこれほど激しく日本に反発する理由~
というタイトルの記事が掲載されていました。
筆者は、「柯 隆(Ka Ryu)」という、中国南京市生まれで、現在は富士通総研 経済研究所主席研究員を務めている方です。
最初に違和感を抱いた知識人の方と同じように、中国で生まれて学び、その後日本で暮らしている方です。
この方も含め、ハッキリ言って本物のスパイかも知れませんけどね~。冗談じゃなく。
それはさておき、記事内容を説明したいと思います。
記事内容は序文+3部記事の構成になっており、3部記事の各タイトルを見るだけでも、中身はおよそ見当がつきます。
1.序文
尖閣問題に関して、多くの日本人は中国人がなぜここまで激しく反発するのか不思議に思っているようだ。
2.被害者の戦争の記憶はなくならない
日中関係を論じるうえで避けて通れないのはあの戦争の負の遺産である。
3.中国との「交流」が足りない
日本はもっと中国のことを研究し、理解すべきである。日中関係を正常化させるには、互いを知るための交流をもっと強化しなければならない。
4.双方が一歩ずつ下がるのが現実的な解決策
おそらく尖閣危機を解決する唯一の方法は、日中双方が一歩ずつ下がることしかないと思われる。
記事全文を読まなくとも、大体の内容が想像できると思います。
私の言う、
1.歴史認識が異なる
2.日中双方に利がある(と自分では考えている)解決法を提案する
「歴史認識が異なる」という点は、分かり易いですね。
「被害者の戦争の記憶はなくならない・・・」って一体、何の記憶でしょう?
著者自身が24年前に南京を出発する前、当時80歳だった祖父に呼ばれ、
「かつて日本軍に捕えられ、20日間留置所に入れられたが、軍隊の兵士ではないことが判明し、その後釈放された」
「印象的だったのは、日本への敵意や反感が感じられなかったことである」
と書いておられます。
「アンタ、せっかく肉親から戦争の記憶を直接聞いているのに、中共政府公認の書籍で勉強しすぎて、アタマおかしくなったか?」
と私は言いたい。
「日中双方に利がある(と自分では考えている)解決法を提案する」というのは、「双方が一歩ずつ下がるのが現実的な解決策」という記事の締め括りに全てが現れていると思います。
多くの日本人は、「中共政府に譲歩しても、何一つ利益は無い」と理解し始めているのです。
「譲っても、図に乗るだけ。こんな奴らを相手に、一歩も引いてはいけない。」との考えが世論の多数を占めてきたから、日本も強硬なのです。
そもそも、中国が訳のわからない言いがかりをつけて自国の領土だと1970年代になって主張を始めた問題で、日本が何を引くのよ?
おかしな事を言うたらアカンで~! となる訳です。
私も問題が過熱する事は心配していますが、今回は中国側が「日本が変化した」と感じ始める、最初の出来事になると思いますよ。