社長の独り言 2012/10
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輸出向き中古自転車の価格変更
投稿日時:2012/10/09(火) 00:00
2012年10月9日、輸出向きの中古自転車価格が変更となりました。
「ママチャリ」と呼ばれる、ハンドルが手前にカーブした自転車につきまして、
旧価格800円/台 → 600円/台へと価格変更させていただきます。
主要輸出先である西アジアから中央アジア方面で、在庫がダブついて価格下落が発生しております。
実勢価格が大幅に下落したことに対応しての価格変更であり、皆様には誠にご迷惑をおかけしますが、ご理解の程お願い申し上げます。
「ママチャリ」と呼ばれる、ハンドルが手前にカーブした自転車につきまして、
旧価格800円/台 → 600円/台へと価格変更させていただきます。
主要輸出先である西アジアから中央アジア方面で、在庫がダブついて価格下落が発生しております。
実勢価格が大幅に下落したことに対応しての価格変更であり、皆様には誠にご迷惑をおかけしますが、ご理解の程お願い申し上げます。
LMEに動きあり - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2012/10/08(月) 07:41
先週末のLME(ロンドン金属取引所)には大きな動きがありました。
先週の大きな流れとしては上昇基調であったのですが、週末に大きく下げ、週間で比較すると横ばいか、やや下げて終わりました。
相場に変動は付きものですが、大きく下げて終わったのが不気味なところです。
週明けの回復に期待したいところですが、私の予想は…。
「もう一段階下げる」のではないかとの予想です。
10月8日時点での国内銅建値は70万円/tで、LME相場から算定した適正建値は69.5万円程度。
差はありませんが、為替が円安に振れて助けられている部分が大いにあります。
相場と為替が少し動いただけで、68万円/tあたりの水準になることが予想されますので、やや弱含みと考えるのが無難かと思います。
ご参考までに、一週間の動きを下表にまとめておきます。
●LME相場 2012年10月1日と2012年10月8日の比較表
(月曜日朝時点での、先週末のまとめとご理解ください)
為替レートは、2012年10月1日$1=¥78、2012年10月8日$1=¥78.7で計算
先週の大きな流れとしては上昇基調であったのですが、週末に大きく下げ、週間で比較すると横ばいか、やや下げて終わりました。
相場に変動は付きものですが、大きく下げて終わったのが不気味なところです。
週明けの回復に期待したいところですが、私の予想は…。
「もう一段階下げる」のではないかとの予想です。
10月8日時点での国内銅建値は70万円/tで、LME相場から算定した適正建値は69.5万円程度。
差はありませんが、為替が円安に振れて助けられている部分が大いにあります。
相場と為替が少し動いただけで、68万円/tあたりの水準になることが予想されますので、やや弱含みと考えるのが無難かと思います。
ご参考までに、一週間の動きを下表にまとめておきます。
●LME相場 2012年10月1日と2012年10月8日の比較表
(月曜日朝時点での、先週末のまとめとご理解ください)
為替レートは、2012年10月1日$1=¥78、2012年10月8日$1=¥78.7で計算
品目 | 10/1のLME | 日本円換算値 | 10/8 のLME | 日本円換算値 | 増減率(%) |
銅 | $3.7514 | ¥645 | $3.7466 | ¥650 | +0.77% |
ニッケル | $8.4873 | ¥1449 | $8.2959 | ¥1439 | -1.38% |
アルミニウム | $0.9442 | ¥162 | $0.9313 | ¥161 | -0.48% |
亜鉛 | $0.9405 | ¥161 | $0.9242 | ¥160 | -0.85% |
鉛 | $1.0396 | ¥178 | $1.0302 | ¥178 | -0.01% |
金(ゴールド) | $1775 | ¥4451 | $1777 | ¥4498 | +1.05% |
銀(シルバー) | $34.65 | ¥86 | $34.42 | ¥87 | +0.23% |
プラチナ | $1675 | ¥4200 | $1688 | ¥4271 | +1.68% |
パラジウム | $643 | ¥1612 | $652 | ¥1649 | +2.31% |
クボタトラクター L1500
投稿日時:2012/10/08(月) 00:00
クボタトラクターの買取実績報告です。
形式は、L1500、15馬力、2WDのトラクターです。
まずは画像をご覧ください。
状態は良くありません。
かつては、状態に対する検収が非常に甘かったのも事実ですが、最近では状態の悪いものには買い手さえ付かないのが実情。
このトラクターも、買い手を捜すのに大変苦労した品で、もう少しで金属くず行きとなったものです。
「2WD」というのが、特に致命的でした。
「トラクターは4WD」でないと、中古商品としての価値は著しく下落することになります。これだけはご注意ください。
ちなみに、買い取り価格は2万円でした。
結局、わずかばかり上乗せした価格で、海外へと旅立って行きましたが、諸経費を考慮すると赤字(?)
「トラクターなら、何でも高く売れる」という時代ではありませんし、場合によってはこのくらいの価格しか付かないということをご記憶ください。
形式は、L1500、15馬力、2WDのトラクターです。
まずは画像をご覧ください。
状態は良くありません。
かつては、状態に対する検収が非常に甘かったのも事実ですが、最近では状態の悪いものには買い手さえ付かないのが実情。
このトラクターも、買い手を捜すのに大変苦労した品で、もう少しで金属くず行きとなったものです。
「2WD」というのが、特に致命的でした。
「トラクターは4WD」でないと、中古商品としての価値は著しく下落することになります。これだけはご注意ください。
ちなみに、買い取り価格は2万円でした。
結局、わずかばかり上乗せした価格で、海外へと旅立って行きましたが、諸経費を考慮すると赤字(?)
「トラクターなら、何でも高く売れる」という時代ではありませんし、場合によってはこのくらいの価格しか付かないということをご記憶ください。
子育ての難しさを実感 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2012/10/05(金) 07:36
本日は関西方面で訪問のアポイントがあるため、6時前に一旦自宅へ立ち寄る。
私の家庭は比較的皆早起きなので、6時には全員が起床していることがほとんどです。
ただ、小6の次男坊だけは学習塾からの帰りが遅いこともあり、ここのところ朝寝坊することが多いようです。
小学生でも、夜10時位まで勉強しているんですね。
これって、最近のことなんだろうか?
少なくとも私が子供のころは夜遅くまで勉強なんてしたことがなかった。
というより、学校以外で勉強した記憶がない…。
自分が小6のころを思い出してみると、確か火・木・土・日の週4日は少年野球で、水・金の週2回は空手を習っていたと記憶しています。
何もないのは月曜日だけで、月曜日は学校から帰るとカバンを家の中に放り込み、家の中には入らずに、そのまま遊びに出かけていた・・・。
大抵は、当時流行していたゲームセンターへ出かけたり、遠路繁華街まで出向いたりと、週に一日だけは悪ガキ仲間と当時の悪ガキらしい遊びをしていました。
当然、宿題なんぞやったことがない。
「お前、また宿題やってないのか?」と先生に注意されても、「うん!」と悪びれることなく答えていたような気がする。
もちろん、我々の世代でも全体の10%位の児童は、私立中学校を受験して入学して行ったと思います。
1クラス四十数名の中で、4~5人は公立に進んでいなかったな。
ちなみに、現在私の子供が通学している小学校はローカルな地域なので、どうやら我々の時代と同程度の様子です。
・・・ということはウチの坊主、どうやらガリ勉君らしい(私の感覚では)。
信じられんな。
よりによって、自分の子供がそんな子供だなんて。
運動オンチで、バッティングセンターに行っても空振りばかり。
自転車でウィリーも出来ないし、ケンカして帰ってきたこともない・・・。
しかも、本気で私立の中学校を受験する気らしい。
「そんなに勉強ばかりしていたらロクな人間にならんぞ」と注意しても、「大丈夫。父ちゃんの息子だから、元々アタマおかしいから」と訳のわからないことを言う。
結構本気で、「なぜ、こんな子に育ったのか?」悩んでいます。
手のつけられない程の悪ガキのほうが、張り合いあるのになあ・・・。
そう言えば弊社重鎮のすずしげ君、彼は有名な「落ちこぼれ軍団」高校の卒業生なのですが、彼の子供も、某超有名国立大学への進学を目指して勉強しているそうな。
お互い、親が反面教師か?
こんなことを書きたくなったのも、朝寝坊しているボウズを叩き起こすと「おはよう」の挨拶代わりに、「あっ、父ちゃん。お小遣い頂戴!」ときたもんだ。
「コラ!クソガキ!『おはよう』が先だろ!」と注意しても、「おはよう!お小遣い頂戴!」と返してきます。
我が家の小遣いは、一ヶ月に千円。
ガキが金を持ってもロクなことが無い。働きもしないのに、金が貰えると思うな! との伝統的(?)な教育方針です。
お金の大切さを学び、質素倹約が身に付くだろうとの親心なんですが、クソボウズの奴、小遣いを使うことも無く、たんまりと貯金してやがるんです。
お年玉なんかも含めて、多分5万円以上は持っていると思います。
時々、ニタニタしながら貯金の計算をしているようで、嫁からは「こわい」と苦情が来る始末です。
中々、こちらの思惑通りには事が運ばないようで。
子育てって、本当に難しいですねえ。
私の家庭は比較的皆早起きなので、6時には全員が起床していることがほとんどです。
ただ、小6の次男坊だけは学習塾からの帰りが遅いこともあり、ここのところ朝寝坊することが多いようです。
小学生でも、夜10時位まで勉強しているんですね。
これって、最近のことなんだろうか?
少なくとも私が子供のころは夜遅くまで勉強なんてしたことがなかった。
というより、学校以外で勉強した記憶がない…。
自分が小6のころを思い出してみると、確か火・木・土・日の週4日は少年野球で、水・金の週2回は空手を習っていたと記憶しています。
何もないのは月曜日だけで、月曜日は学校から帰るとカバンを家の中に放り込み、家の中には入らずに、そのまま遊びに出かけていた・・・。
大抵は、当時流行していたゲームセンターへ出かけたり、遠路繁華街まで出向いたりと、週に一日だけは悪ガキ仲間と当時の悪ガキらしい遊びをしていました。
当然、宿題なんぞやったことがない。
「お前、また宿題やってないのか?」と先生に注意されても、「うん!」と悪びれることなく答えていたような気がする。
もちろん、我々の世代でも全体の10%位の児童は、私立中学校を受験して入学して行ったと思います。
1クラス四十数名の中で、4~5人は公立に進んでいなかったな。
ちなみに、現在私の子供が通学している小学校はローカルな地域なので、どうやら我々の時代と同程度の様子です。
・・・ということはウチの坊主、どうやらガリ勉君らしい(私の感覚では)。
信じられんな。
よりによって、自分の子供がそんな子供だなんて。
運動オンチで、バッティングセンターに行っても空振りばかり。
自転車でウィリーも出来ないし、ケンカして帰ってきたこともない・・・。
しかも、本気で私立の中学校を受験する気らしい。
「そんなに勉強ばかりしていたらロクな人間にならんぞ」と注意しても、「大丈夫。父ちゃんの息子だから、元々アタマおかしいから」と訳のわからないことを言う。
結構本気で、「なぜ、こんな子に育ったのか?」悩んでいます。
手のつけられない程の悪ガキのほうが、張り合いあるのになあ・・・。
そう言えば弊社重鎮のすずしげ君、彼は有名な「落ちこぼれ軍団」高校の卒業生なのですが、彼の子供も、某超有名国立大学への進学を目指して勉強しているそうな。
お互い、親が反面教師か?
こんなことを書きたくなったのも、朝寝坊しているボウズを叩き起こすと「おはよう」の挨拶代わりに、「あっ、父ちゃん。お小遣い頂戴!」ときたもんだ。
「コラ!クソガキ!『おはよう』が先だろ!」と注意しても、「おはよう!お小遣い頂戴!」と返してきます。
我が家の小遣いは、一ヶ月に千円。
ガキが金を持ってもロクなことが無い。働きもしないのに、金が貰えると思うな! との伝統的(?)な教育方針です。
お金の大切さを学び、質素倹約が身に付くだろうとの親心なんですが、クソボウズの奴、小遣いを使うことも無く、たんまりと貯金してやがるんです。
お年玉なんかも含めて、多分5万円以上は持っていると思います。
時々、ニタニタしながら貯金の計算をしているようで、嫁からは「こわい」と苦情が来る始末です。
中々、こちらの思惑通りには事が運ばないようで。
子育てって、本当に難しいですねえ。
同業者との会話 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2012/10/04(木) 07:57
昨日はインパクト(?)のある話をお伺いする機会が重なりました。
まず、馴染みのお客さんからの話なのですが、弊社も位置する愛知県西部地方の同業者各位、どこも大変だという景気の悪い話です…。
そりゃあ社会全体が不景気のご時勢ですから、我々の業界だって例外でないことは間違いない。
でも、屑屋お拾いの類である我々が食って行けないほどの状況は、相当深刻な状況ですね。
もちろん当社を含めての話ですが、これまで以上に収益構造の転換を進めて行かないと、生き残って行けない予感。
特色ある会社作りを進めて行かないといけないな~と、再認識した次第です。
さて、次は対自治体の話です。
とある同業者のヤードが、行政による指導を受けているそうで。
行政の担当者曰く、
・ヤードに置いてある物は、全て廃棄物
・全ての商品は屋内保管しろ
などという指導(?)を受けて困っておられるようです。
まず、「ヤードに置いてある物は全て廃棄物」という点ですが、鉄くずやアルミくずなども含めて指摘されているそうで、たとえば鉄にペンキが付いていたら、それは廃棄物という論理らしい。
皆さん、このような指導に遭遇した際、どう考え、どう対処されますか?
まず、行政の指導は間違ってはいない…と考えます。
くず鉄であれ、古紙であれ、広い意味での廃棄物に違いは無い。
そういう意味では、我々のようなスクラップ取扱業者に保管してあるものは、全て広義の廃棄物ですね。
ここで、「専ら物」という概念が登場します。
専ら物、もっぱら物(モッパラブツ)とは、廃棄物処理法上、廃棄物に該当するが、「専ら再生利用の目的となる廃棄物」というものです。
この問題、詳しく書くと時間がナンボあっても足りませんので相当に要約しますが、産業廃棄物の1.古紙、2.くず鉄(古銅等を含む)、3.あきびん類、4.古繊維の4種類が専ら物に該当するということになっている。
で、専ら物を専門に扱う場合は、産業廃棄物処分業(収集運搬業、処理業)の許可が不要…等々の特例が定められているわけです。
勘違いしていけないのは、これは錦の御旗では無いということ。
例えば、専ら物としての「くず鉄(古銅等を含む)」と言う表現です。
我々としては、「これは再生金属資源のことを指している。アルミやステンはもちろん、雑品なんかも再生金属資源だから専ら物だ」という考え方があるわけですが、そのような解釈を行わない考え方もあるわけです。
法令の解釈の仕方によって、様々な受け止め方ができるような規定になっている以上、各自治体の判断に委ねられるというのが、判例を含めて現在の主流であると考えられます。
専ら物業者だから、廃棄物許可は要らないんじゃ!とか、何をやってもいいんだ!みたいなノリでいると、痛い目にあいます。
ここは、各自治体とゆっくり話し合うことにより、解決を模索して行かなければいけません。
個人的には縁あって、「一般社団法人 循環型社会推進協会」の専務理事に先日就任したばかりです。
おそらく、各市町村から様々な指導を受ける会員同業者も出てくることが予想されますので、これらの対策にも取り組まないといけないな~と考えています。
団体には関係の無いことですが、私には私なりのポリシー・スタイルがあります。
根幹には、「日本国の豊かな自然と環境を害する行為は決して許されない」という考えがあります。
ただし、例えば「牛乳の紙パックをリサイクル」なんて考え方は、逆に資源・エネルギーの無駄だと考えていますし、環境原理主義みたいな考え方とは真っ向から対立します。
人間というのは、生きていること自体が環境破壊の元凶みたいな存在だと考えています。
一定の経済原理の下でしか、環境を保全することはできないのが現実ですね。
資源リサイクルのためとはいえ、化石燃料を焚いてスクラップを集め、その他にも多大なエネルギーを消費して再生資源を作り上げることを生業としているわけですから、消費する人を含めて、皆であの世に行ったほうが、よっぽど環境にプラスですよ…。
とは言え、生きることが我々の本能ですから、自然と環境への負荷を最小限に留めるよう、生きて行くしかない。
「今日食べる分の魚であったり果実であったりの自然の恵みを頂いても、余分には取らない」という感じの認識で、私はスクラップ屋としての事業を進めているつもりです。
今日の食事にありつけない者に「環境を守れ」なんてことを言っても全くの無駄。
このような考え方は、日本社会で一定のコンセンサスを得ているとも考えています。
行政には、「必要以上の自然の恵みを取る者」や「自然の恵みを独占して、不当に利益を上げようとする者」などを排除する社会正義は実現して欲しいし、一方で自分が食べるための魚釣りをしている人間を取り締まるような愚行は勘弁して欲しいなと願っています。
まあ、昨日お会いした某同業者氏!読んでるかどうか知らないけど頑張ってね。
あまり参考にはならないだろうけど、今からちょうど2年前に環境省が出した通達の話をブログに書いていましたので、そのページも載せておきます。
多少は関係があると思います。
http://derazappin.seesaa.net/article/173716588.html
まず、馴染みのお客さんからの話なのですが、弊社も位置する愛知県西部地方の同業者各位、どこも大変だという景気の悪い話です…。
そりゃあ社会全体が不景気のご時勢ですから、我々の業界だって例外でないことは間違いない。
でも、屑屋お拾いの類である我々が食って行けないほどの状況は、相当深刻な状況ですね。
もちろん当社を含めての話ですが、これまで以上に収益構造の転換を進めて行かないと、生き残って行けない予感。
特色ある会社作りを進めて行かないといけないな~と、再認識した次第です。
さて、次は対自治体の話です。
とある同業者のヤードが、行政による指導を受けているそうで。
行政の担当者曰く、
・ヤードに置いてある物は、全て廃棄物
・全ての商品は屋内保管しろ
などという指導(?)を受けて困っておられるようです。
まず、「ヤードに置いてある物は全て廃棄物」という点ですが、鉄くずやアルミくずなども含めて指摘されているそうで、たとえば鉄にペンキが付いていたら、それは廃棄物という論理らしい。
皆さん、このような指導に遭遇した際、どう考え、どう対処されますか?
まず、行政の指導は間違ってはいない…と考えます。
くず鉄であれ、古紙であれ、広い意味での廃棄物に違いは無い。
そういう意味では、我々のようなスクラップ取扱業者に保管してあるものは、全て広義の廃棄物ですね。
ここで、「専ら物」という概念が登場します。
専ら物、もっぱら物(モッパラブツ)とは、廃棄物処理法上、廃棄物に該当するが、「専ら再生利用の目的となる廃棄物」というものです。
この問題、詳しく書くと時間がナンボあっても足りませんので相当に要約しますが、産業廃棄物の1.古紙、2.くず鉄(古銅等を含む)、3.あきびん類、4.古繊維の4種類が専ら物に該当するということになっている。
で、専ら物を専門に扱う場合は、産業廃棄物処分業(収集運搬業、処理業)の許可が不要…等々の特例が定められているわけです。
勘違いしていけないのは、これは錦の御旗では無いということ。
例えば、専ら物としての「くず鉄(古銅等を含む)」と言う表現です。
我々としては、「これは再生金属資源のことを指している。アルミやステンはもちろん、雑品なんかも再生金属資源だから専ら物だ」という考え方があるわけですが、そのような解釈を行わない考え方もあるわけです。
法令の解釈の仕方によって、様々な受け止め方ができるような規定になっている以上、各自治体の判断に委ねられるというのが、判例を含めて現在の主流であると考えられます。
専ら物業者だから、廃棄物許可は要らないんじゃ!とか、何をやってもいいんだ!みたいなノリでいると、痛い目にあいます。
ここは、各自治体とゆっくり話し合うことにより、解決を模索して行かなければいけません。
個人的には縁あって、「一般社団法人 循環型社会推進協会」の専務理事に先日就任したばかりです。
おそらく、各市町村から様々な指導を受ける会員同業者も出てくることが予想されますので、これらの対策にも取り組まないといけないな~と考えています。
団体には関係の無いことですが、私には私なりのポリシー・スタイルがあります。
根幹には、「日本国の豊かな自然と環境を害する行為は決して許されない」という考えがあります。
ただし、例えば「牛乳の紙パックをリサイクル」なんて考え方は、逆に資源・エネルギーの無駄だと考えていますし、環境原理主義みたいな考え方とは真っ向から対立します。
人間というのは、生きていること自体が環境破壊の元凶みたいな存在だと考えています。
一定の経済原理の下でしか、環境を保全することはできないのが現実ですね。
資源リサイクルのためとはいえ、化石燃料を焚いてスクラップを集め、その他にも多大なエネルギーを消費して再生資源を作り上げることを生業としているわけですから、消費する人を含めて、皆であの世に行ったほうが、よっぽど環境にプラスですよ…。
とは言え、生きることが我々の本能ですから、自然と環境への負荷を最小限に留めるよう、生きて行くしかない。
「今日食べる分の魚であったり果実であったりの自然の恵みを頂いても、余分には取らない」という感じの認識で、私はスクラップ屋としての事業を進めているつもりです。
今日の食事にありつけない者に「環境を守れ」なんてことを言っても全くの無駄。
このような考え方は、日本社会で一定のコンセンサスを得ているとも考えています。
行政には、「必要以上の自然の恵みを取る者」や「自然の恵みを独占して、不当に利益を上げようとする者」などを排除する社会正義は実現して欲しいし、一方で自分が食べるための魚釣りをしている人間を取り締まるような愚行は勘弁して欲しいなと願っています。
まあ、昨日お会いした某同業者氏!読んでるかどうか知らないけど頑張ってね。
あまり参考にはならないだろうけど、今からちょうど2年前に環境省が出した通達の話をブログに書いていましたので、そのページも載せておきます。
多少は関係があると思います。
http://derazappin.seesaa.net/article/173716588.html
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