社長の独り言 2016/9
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変化への対応 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/09/05(月) 07:59
中古自転車業界に押し寄せる荒波を、どう乗り切って行くか?
これまでも、これからも、たびたび取り上げることになるテーマですが、今日は最新情勢のうち、重要なヒントをご紹介します。
8月末に行った弊社の価格変更は、直近の現地販売価格から逆算して割り出した、適正仕入価格ということになります。
当社では、国内にある営業所渡しや日本の港での売り渡しをあまり行っておらず、原則として現地での販売価格がわかる仕組みでしか輸出を行っていません。
この方法を採用している目的は、最新かつ正確な現地事情を把握するためです。
もっと取扱量の多い会社であれば、日本に入ってくる注文から、おおむね正確な現地事情が読めてくるのですが、ウチ程度の取扱量では、日本へ入ってくる注文だけでは、正確な世界各地の情勢を読み取ることが困難です。
どことは申しませんが、業界最大手クラスの輸出業者のように、日本側が付けた価格に対しての注文状況により、需要が少なければ下げ、多ければ上げ・・・みたいな事が出来れば効率的ですね。
「早く、そんな風になりた~い!」と愚痴ってみても、どうにもなりません。
ウチのような小社は、独自に情報収集するしかない。
「現地販売価格からの逆算」という方式を採用している最大のデメリットは、資金の回転が遅くなることでしょうか?
何しろ、輸出先国で売れてからしか代金が回収できないので、資金の回転が遅い。
ただでさえ、資金力に乏しい小社なのに、これはいけませんねえ。
数字で経営分析を行う職業の方にとっては、ダメな会社、ダメな経営者と映ることでしょう。
そんなことは百も承知なのですが、今のところは「代価として得る情報」の価値が高いと判断しております。
代金を回収するまでに数か月を要するけど、代価として情報を得る事が出来る。
その間の金利、回転が遅れることによる逸失利益、それらよりも「得る情報」のほうが、価値が高いと判断している訳です。
こういう判断って、経営か財務か知らないけど、何か高度な学問の上では数値に表すことができるのかなあ?
うん。多分、できるんだろうなあ。
大手企業さんは知りませんが、ウチのような会社では、さすがにこのあたりは「丼勘定」です。
社長が「こっちの方が価値がある!」と判断すれば、その通りに動きます。
それではダメだと言うなら、だれか計算してちょうだい。
話が飛びました。
海外での販売価格をはじめ、最新のレポートが入ってくる仕組みを構築している・・・ということはお分かりいただけたと思います。
その中で、気になるレポートがありました。
現地販売価格が落ちたということで、日本での仕入価格を引き下げないといけないなあ・・・というような話をしていたところ、「それが本質ではないんだ」という話になりました。
一言で言うと、
「安く仕入れて送って欲しいのではない。現地では多少高くても、質の良い自転車が欲しいんだ。」
というものでした。
分かりますかね?
実はコレ、世界中から言われていることなんですけどね。
問題は、
「質の良い自転車とは何か?」
「質の悪い自転車とは何か?」
と言うことなんですが、今、その答えを書いてしまうと商売のネタを無料でバラ撒くようなことなんで、今日のところは書きません。
一つ言えることは、従来の仕分け、区分けではダメになって来たということです。
例えばママチャリの場合です。
今は、
「形状不問、メーカー不問、サビの具合だけをチェックして、26インチでも27インチでも一括り」
これを「ママチャリ」というカテゴリーとして、同一価格で仕入れ、同一価格で販売してきたわけです。
それが通用しなくなってきている・・・と言うことです。
これからどうなって行くかと言うと、例えば、
ハンドルの色は黒色しかダメ、フレームは形状はシングルしかダメ、27インチはOKだけど、26インチはダメ。
これらの条件をすべて満たしたもののみ、ママチャリとして扱う。
そんな風に変化していくのです。
あ、あくまで「例」ですよ。
鵜呑みにしないでね。
今の価格からすると、条件を満たしたものは、買取価格が大幅にアップ。
条件を満たさないものは、価格ダウンどころか、要らない・・・ということになるでしょうね。
その新時代の仕分けですが、仕入検収の段階で分けて価格差を付けてしまうか、それとも今まで通りの検収にして、輸出業者の独自ノウハウとしてしまうかがポイントです。
ウチはハッキリ言って、人気商品だけが欲しい。
そういう意味では、仕入段階の検収で分けてしまう方が、都合が良い。
でもね、商品を提供してくれるお客さんの側では、そういう訳には行かない方が多い。
例えば放置自転車を回収している方が、「これは回収するけど、これは回収しない」という訳には行かないでしょ?
不人気商品を切り捨てるのが理想なんだけど、世の中、それが許されない事情がある訳です。
今後については、海外での販売情勢次第ですね。
例えばストレートタイプの自転車ですが、現在は、「良いも悪いも、MIXで一台500円」が仕入価格に設定しています。
実際はどうかと言うと、1台1,000円で売れるものと、鉄くずにしかならないモノがあります。
サビの有無ではなく、「とある形状」によって分かれるのです。
「鉄くずにしかならないモノ」を、なぜ検収で除外しないかと言うと、あまりにも数が多いから。
実は、全体の50%は鉄くず価格にしかならない。
それで中間を取って、一台500円の価格設定にしている。
数値は「例えば」の話ですが、錆びていないけど、全く売れないモノが存在するのは事実です。
それで、MIXで500円を切ってしまうような状況になれば、全く売れないタイプを検収落ちにして、売れるタイプだけを仕入対象とし、買取価格を上げることになるでしょう。
なぜなら1台500円と言う価格が、回収に要する原価だから。
これ以下になると、回収経費が販売価格を上回ってしまい、仕事にならなくなるからです。
「回収経費が500円」という設定も微妙ですからねえ。
地域や回収形態によっては、もっと費用が高くなります。
だから今、悩んでいます。
話の流れが見えにくくなってきました。
とにかく、従来からの区分や仕分けが変化していくことは間違いありません。
その変化に対して、正確かつ迅速に対応しないと、生き残る事が出来ないということだと思います。
今日のところはこれまでで!
9月2日の日記帳 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/09/02(金) 06:24
いつも当ブログをお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
と言いながら、中には今日初めてお読みいただいている方もおられるかもしれないのですが、もう7~8年ほど書き続けておりますので、長いお付き合いの方も多いかと思います。
一昨日のことです。
月末の各種処理を終え、「あ~、今月も終わった」と一息ついたタイミングで、少々過去の原稿をチェックするというか、読み直してみました。
まあ何とも・・・
脈絡が無いというか、好き勝手なことを書いているというか、本当に私の「日記帳」だなあと、少々呆れた次第です。
多忙な時間を割いて、そんな脈絡もない日記帳をお読みいただいているアナタ。
本当に物好きですねえ。
もっとも、私もたまにはお役に立つ情報を書いているつもりではありますので、毎回とは申しませんが、たまに覗いてくださいね。
取り引きがあるとか無いとかいうレベルで無く、様々な業界、世代の方々にこっそりと読んで頂くくらいがちょうどいい。
実は私、アクセス数がいくらあるのか知りません。
以前はチェックできたのですが、システム変更で見れなくなってから修正を加えておりません。
私はそれほどナルシストではないので、どれだけの方が見ているかなんて、あまり気にしません。
「ブログを書いていることが、ビジネスに結び付けば・・・」という下心があるのは事実ですが、何より「自分のアタマの中を整理するための日記帳」だというのが第一義ですので。
しかし、意外と多くの方にお読みいただいていることは理解しております。
メールを頂いてそのことを知ったり、初めてお会いした方から、「ブログを読んだことがある」と言っていただいたりすることがありますので。
繰り返しますが、取り引きがあるとか無いとか、業界が違うとかどうとか、年齢がどうとか、そんなことを気にしないでくださいネ。
双方向の通信をしている時間が無いものですから、例えば Face book のように双方向型の媒体は使用できずに、一方通行の発信であるブログを使用しています。
たまには会社あてのメールで、ブログで書いた内容についてのメールを頂くこともあります。
激励、苦言、情報提供、その他色々と頂くのですが、返信は出来ないまでも、すべて目は通しています。
「返信は来ない」という事を前提に、苦言や情報提供を頂ければ幸いです。
相手は資本金300万円の、風が吹けば飛ぶような零細企業のオッサンですから、何の遠慮も要りません。
たまに社会的な批判を受けかねない発言や、道徳上問題があると思われる本音を露呈するので、炎上するのが面倒なんで、双方向の媒体を使用していないだけです。
Face book にでも書き込むつもりで、何なりとメールしてくださいネ。
え~と。
本題の前に、今日は「本来はブログで書くべきでない話」を書かせていただきますね。
私は個人が特定できるようなことは絶対に書かない主義ですし、その手の話を書こうという訳ではありません。
特定の方に直接するのが相応しい話であり、ブログという不特定多数の方を対象に書くのは、本来相応しくない話・・・という意味です。
この手のネタは、本当に色々あるんですけどね~。
相手の了解を得ずに、何でもかんでも書く訳にはいきませんので、「あえて」書かせていただく話を2点ほど。
まずは、先月とある仲間業者から買った中古自転車の話。
その仲間業者は、ウチと同等かそれ以上の経験を持つ仲間ですので、「ウチと同じ価格で売れる」という事を前提に価格設定を行って、買い切りしました。
ところが実際に現地へ送ってみると、ウチよりさらに2~3ドル安い値段でしか売れませんでした。
「何でやね~ん!?」
と現地に確認してみると、「品質が悪かった」とのこと。
レポートの中には画像も添付されていました。


画像では分かりにくいのですが、確かに泥除け部分やボディが錆びた自転車が混じっています。
いずれにせよ、価格下落局面で低評価だったために、収支は大赤字。
20万円近い赤字が出たじゃないの。
皆が困っている、こういう時期ですから助けるつもりでやったのに大赤字。
どうしてくれるね~ん!
まあ迷惑をかけたり、かけられたりはお互い様なので、本気で怒っている訳ではありません。
ただ、気持ちの上で面白くないことは事実。
こういう事で良い関係を崩さないためにも、やはり仲間内での売買の場合、「買い切り」ではなく「販売実績に基づく支払」のほうが良いですね。
貴金属含有くずの取引も同じですけど。
別に高い手数料を取る訳でもなく、コンテナ一本あたり3万円とか、仲間内ならそのくらいでやりますもの。
トラブル発生時の解決料と支払保証を合わせての手数料ですから、格安でっせ・・・。
このコンテナの話などは、本当は相手に直接言うべき話ですね。
ただコンテナを取引した相手が、すごく気にするタイプのまじめな奴なんで、1対1でシリアスに話すと「弁償する」とか言いかねません。
そんなことが私の望みではなく、「仲間との取引では実績払いのほうが良い」と、自分で再確認することが大事なんで、不特定多数向きの日記帳に書かせてもらいました。
もう一つ、不特定多数に向けて書くべきではないことを書こうかな。
今度は私が、ある方に向けて「謝罪すべき」話です。
数か月前、私が海外出張に出ていた時のことです。
私の携帯に、日本から国際電話が掛かってきました。
海外に滞在中も日本の電話が使えるようにしているのですが、相手の電話番号のアタマに「+81」という、日本の国番号が表示されるため、相手が誰だか電話に出てみないと分かりません。
少なくとも日本時間では、あまりビジネス通話をする時間帯では無かったと記憶しています。
ハッキリ記憶していないのですが、家庭に何か問題が起きたか、緊急の仕事の用件かな?・・・と思って電話に出ましたので。
電話に出てみると、仕事上の面識がある方だったのですが、実はこの時、私はあまり電話に出たくないタイミングでした。
何を隠そう、海外の飲み屋でオネーちゃんが隣に座って、お話をしていたんです。
しかし日本からの電話なんで、ひょっとしたら、嫁からの電話かもしれないから、出ない訳には行かない。
「シャ~ラップ!」
周りにいるオネーちゃんたちを黙らせて、電話に出てみると、ビジネス通話。
仕事だから、そんなことを言ってはいけないのですが、気持ちの上では決して面白いものではありません。
正直、少し「イラッ」としました。
私に「シャ~ラップ!」と言われたオネーちゃんたちも、少し不機嫌そう。
電話の内容は、「こんな人を知ってる?」という難しくない内容だったので、無難に電話も終えて、オネーちゃんたちの機嫌も戻って、お話再開。
で、そこから酒も回って来たこともあり、同日のその後だったのか、日を改めてだったのかさえも覚えていないのですが、とにかく再び同じシチュエーションで、日本から電話が掛かってきました。
前回と同じく、「嫁からの電話を警戒(?)」して、オネーちゃんたちに「シャ~ラップ!」で電話に出てみると、電話の相手の方も前回と同じ。
二回目で違っていたのは、オネーちゃんたちのうち、「カワイイな」と思っていた子が、再度の「シャ~ラップ!」に怒って、出て行ってしまったこと。
ハイ。残念でした~。
笑っておしまいの事態なのですが、多少(実際には泥酔?)アルコールが入っていたこともあり、結構本気で「イラッ」としちゃいました。
で、私の取った行動というか、言動は、相手の方に「不快感」を与えるものでした。
多分、相手の方が嫌がるであろうと予想される発言を、わざとしたんですね。
具体的には、「その話、儲かる話ですか?」、「儲からない話だったらやめましょうや・・・」などという訳の分からない、さっさと電話を切り上げようとするような発言をしました。
これ見方を変えると、「女の子にフラれたオッサンが、その原因を電話のせいにして、八つ当たりした」と解することも出来ます。
これはダメですね~。
たまたま間が悪かっただけで、相手に不快感を与えるような発言をすることは、大変失礼です。
どうしてもオネーちゃんとの会話を優先したければ、「すいません。今、ちょっと取り込んでいるんで・・・」とか何とか言えばよい話。
しかしまあ、今申し上げたように、こちらにも色々と事情があってね・・・。
とは言え、わざと無礼な発言をしたことはお詫びしますし、これからはそのような事をしないように注意します。はい。
私からの要望としては、「海外滞在中の夜には、電話しないで」
なんてね。
これも不特定多数の方に対して行うべき話じゃないですね。
しかしまあ、文章にまとめると比較的ラクなんですけど、口頭で話すと、それなりに時間をかけて説明しなければならない話です。
お互い、ゆっくりと話す時間を取ることが困難だし、少なくとも一名、間に入るような形でこの件を知っているヒゲのおっちゃんもいるもんですから、あえてブログで。
今日はいつもにも増して、訳の分からない話になりましたが、本日は海外出張への出発日です。
今回は再び、怒って出て行ったオネーちゃんの店へ行かないといけないんだなあ・・・なんてことを考えていたら、そんなことを思い出しました。
今日の本題は、前回に引き続く形で、中古自転車貿易の現状に対する「対策」的なことを書こうと思っていたのですが、脱線してしまいました。
本題は次回に・・・。
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