社長の独り言 2016/7
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壁の中の同居者 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/07/08(金) 06:24
現在、私の名古屋での住処は、名古屋市内にあります。
名古屋に拠点を構えて以来、4カ所目になるのかな?
約8年間で4カ所目ですから、特に意識していないのですが、点々としていますね。
残念ながら、これまでも現在も、色気がありません。
嫁や子供は関西在住ですから、名古屋で何をしようとバレないにも関わらず・・・です。
あまり女が好きではないんですね。
面倒くさい生き物だから。
だからと言って、男が好きなわけでもありません。
念のため。
呼んだ時だけ、文句ひとつ言わずに、喜んで来てくれるような彼女だったら、良いですね。
それだと「デリ」がピッタリになってしまいますが、愛情抜きは嫌だし、カネを持って行かれるのも嫌。
呼んだ時だけ、カネを持ってきてくれて、愛情のある彼女募集中です。
・・・さて、寝言はここまでとするか。
え~と。
現在の住処の話なのですが、何故か「異臭」がします。
臭いを表現するのは難しいのですが、「腐敗臭」もしくは「排泄物系」の匂いでしょうか?
あまり馴染みのない匂いです。
匂いの発生場所なんですが、どうやら室内の壁の向こうから匂って来るように思いました。
匂いの強さはハンパじゃなく、換気扇を常に回して換気していないと、夜寝ていても、あまりに臭い匂いで目が覚めてしまうほどです。
さすがにこれは、何とかしないといけないレベルです。
匂いの原因について、色々と考えました。
どこかで下水管が破損している?
それとも、壁の中から腐乱死体が出てきたりして・・・。
今の時代は便利ですね。
ネットで色々と調べてみると、「イタチが入り込んでいる」可能性が高いことが分かりました。
そう言えば、屋根裏では「ガサガサ」と、小動物が動いている音がします。
私は「ネズミが運動会をしている」程度に考えていたのですが、強い悪臭と、小動物が動く音がセットになっていた場合、イタチが住み着いている可能性が高いようです。
対策なんですが、中々素人には難しいみたいです。
イタチの嫌がる匂いなど、まずはイタチを追い出し、次に壁の中に残されている巣や排泄物を除去し、最後に侵入口を特定して塞いでしまい、今後入って来れなくするみたいですね。
私にとって困難なのは、「壁の中に残されている、巣や排泄物を除去する」という作業です。
何しろ、いったん内壁を剥がして、再度貼り直さないといけません。
よほど日曜大工に長けた人間か、建築職人でもないと無理でっせ・・・。
あっ!!
そういえば、当社には建築職人(崩れ)がいました。
当社すずしげ君は、建築関係の経験が豊富です。
本当に、何でもやってくれます。
素人が見ると、「プロの仕事だ!」と感じる仕事をするのですが、本物の職人が見ると、今ひとつの出来栄えだそう。
その代わり、解体でも大工でも左官でも、何でもこなします。
とにかく、人並みの日曜大工程度しかできない私にとっては、敬意を払える仕事が出来ます。
私にできることは、害虫駆除の薬剤を、「これでもか!?」というくらい焚いて、壁の中の小動物を追い出すくらいです。
2日間にわたって、色んな種類のものを散々焚いてみました。

壁の中に、どんな生物が潜んでいるのかが分からないんだから、適切な薬剤も分かりません。
それならば各種混合、大量散布で・・・。
結果、壁の中の小動物は大変苦しんでいたようです。
いつもとは違うような走り回り方をしていましたので。
しかもキッチンに生息する、多くのゴキちゃんを退治することが出来ました。
いよいよ、建築職人の出番です。
部屋の内装を剥がしてみると・・・

特に画像の下の部分ですが、断熱材が荒らされているのが分かりますか?
壁の中に入り込んだ小動物が荒らした後です。
ドンピシャですね。

ご覧の通りの状態です。
断熱材を使用して、巣を作っていたのかな?
これらをキレイに取り除き、小動物が嫌がる匂いである「木酢液」を散布して、再び入り込まないようにします。
ところが、小動物の巣の後を始末していると、思わぬ落し物が見つかりました。

ヘビ(のミイラ)です・・・。
壁の中の小動物が、外部から持ち込んだものでしょう。
これで壁の中の小動物は、イタチでほぼ確定ですね。
ネズミがヘビを捕まえることはないでしょう?
取り外した内壁部分ですが、キレイに新しいものに取り換えてもらいました。
さすが、元建築職人!
しかしこのミッションにはオチがついております。
散々に殺虫剤で燻されて、嫌がる匂いを散布された、イタチ(多分)ですが、まだ居座っております。
まだ、音がするんです。
居座っている原因なんですけどね、
内壁を取り壊して清掃、貼り換えた際に、ウチの建築職人は、侵入口らしき場所を塞ぐ工事も同時に行いました。
おそらくそれが大当たりで、イタチ君は屋外へ脱出不能になったのではないかと思われます。
だってね、工事前と今では、壁の中の小動物の行動が変わりました。
まず、悲しそうな声で、壁の中で泣くようになりました。
「クゥ~」って。
工事までに声を出して鳴いていたら、ネズミでないことが分かったのにねえ。
あと、部屋の中の光が壁の中に漏れるのでしょう。
窓枠と内壁あたりにある、ほんのわずかな隙間あたりを掻きむしっています。
これらの行動の原因を想像するに、脱出不能になったのではないかと。
さすが当社の№2であるスズシゲ君、家全体を捕獲器にしてしまうなんて、何ともスケールの大きな話です。
でも、今度はイタチの死体が匂うんでないの?
参議院議員選挙 金の卵 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/07/06(水) 05:19
前回は、書生生活を過ごして教訓になったことを書いておりました。
ついでに書生生活以後、平成19年の参議院選挙以降のことでも書いておきましょうかね。
最後の選挙となった平成19年の参議院選挙で、親分も私も、持っているものは全部吐き出してしまいました。
私に財産が有った訳ではありませんから、私が「吐き出した」と言っても、それまで受け取っていた給与の残りカス程度のものです。
おかげで選挙戦が終わった時には、キレイさっぱり何も残っていません。
「明日から、タコ焼きの屋台でも引くか?」
私も若かったというか、世間知らずというか。
嫁さんに渡さなければならない、生活費も残らなかったです(笑)
で、タコ焼きの屋台を揃えるカネもなく、好意で無料で貸してもらったクルマに乗って、廃品回収をスタート。
タコ焼きの屋台を借りるカネも無かったのは事実ですが、カネが無いなりに、「将来性」というものを考えて、廃品回収をスタートしたつもりです。
当時の私は、書生時代もパチンコで生活費の一部を賄っていましたし、パチンコで食っていく自信もありました。
パチンコでの所得見込みを計算してみると、一日13時間、一か月30日を費やして、確率論的には約40万円の収入になることが見込まれました。
でも状況はいつ変わるかもしれないし、自分の短い人生をパチンコで終わらせることに大きな抵抗がありました。
で、廃品回収を選択。(笑)
とりあえず、訳の分からないまま金属くずの出そうな町工場に行き、「なんぞ屑は、おまへんか?」と回りました。
飛び込みで回っても、事業所はほとんど既存の金属くず商が入り込んでいるわけでして、大した量は集まりません。
一日駆けずり回っても、せいぜい数百キロといったところ。
ただ平成19年(2007年)というのは、北京オリンピックを翌年に控えた年でして、金属くず相場は、「バブル」ともいえる高騰をしていた時期です。
鉄くずばかりを数百キロでも、2万円オーバーの売り上げになったりしましたから、「これはイケル!」という感触がありましたね。
顔なじみが多くいる、地元を回ろうかとも思いましたが、流石に顔見知りを訪ねて、「屑は、おまへんか?」というのは、やめておきました。
憐れんでもらって、集荷量は増えたかもしれませんが、さすがに顔が刺しすぎます。
私は良くても、元親分が後ろ指を指されることになりますからね。
それでなくとも、一部の人は私が屑屋にとらばーゆ(古いか?)したのを知っていましたから。
「あの人、国会議員の秘書だったのに、軽トラに乗って、お拾いしてるよ。かわいそうに。」
世間的には、そんな評価です。
あまり意識したことはありませんが、こうやって自分を振り返ると、「叩き上げの屑屋」ですね。
だから(?)軽トラに自転車一台積んで売りに来てくれる客に感激したり、役人に説教を始めたりという、支離滅裂な性格が形成されています。
知恵が働くのか、面倒くさがりなのか、毎日飛び込みで屑集めをするのは、わずか一カ月くらいで嫌になってきました。
「何か、もっと楽な方法は無いだろうか?」
そんな不純な動機から始めたのが、一般家庭を対象にした家電雑品集めです。
数日前にチラシをポスティングし、「指定日に玄関先へ家電くずを出しておいてもらえば、無料で回収しますよ~」というやつです。
当時、私の周りでは、その手法でやっている人はいませんでした。
自分が一番最初に始めたとは申しませんが、誰のアイディアを真似たわけでもなく、自分で考えてスタートしたんですよ。
大したアイディアではないですけど。
飛び込みのお拾いと比べると、集荷量は増加し、安定もしたように思います。
朝早くから昼過ぎまで集荷に走り、午後から夜までポスティングに回っていましたから、体力的には少々キツかったですけど。
一般家庭からの集荷で仕事が安定し、レンタカーを借りたり、ポスティングを外注したりするくらいの余裕が出てきました。
余裕が出てくると、さらに欲も出てきます。
「次はどんな手を使おうか?」と考えてスタートしたのは、いわゆる「無料回収」みたいな手法です。
正確には、不用品の「一円買取」だったんですけどね。
一番乗りではないかもしれませんが、いわゆる無料回収系の仕事の先駆けだったのは、間違いありません。
何しろ、全国ネットのTVで放映されたくらいですから。
この仕事からですね。
それまで近畿地方での仕事だったのですが、名古屋での仕事をボチボチとスタートしたのは。
「一円買取」は、なんだかんだで一年近くやったかな?
儲かったのはわずか半年ぐらいの間ですが、この仕事のおかげで、今の会社を立ち上げることが出来ました。
法人としての歴史で言えば、「無料回収屋」→「小さなヨセヤ」→「スクラップヤード」→「貴金属くず屋」→「貿易屋」という感じかな?
今は、貴金属くず屋 兼 貿易屋 です。
ふ~。
自分の履歴書みたいになりましたね。
さて、本題(?)です。
参議院選挙に関するネタですね。
実は、ウチの長男あてに、こんなハガキが届きました。

私の長男は、ちょうど投票日の直前に18歳の誕生日を迎えます。
おお! それで選挙権がある?
笑っちゃいますね。
18歳というガキに選挙権を与えてはイカンとは申しませんが、民主主義の不平等さが、こんな身近にあるとは思ってもみませんでした。
エラそうな物言いで恐縮ですが、「民主主義とは不平等な制度」というのが、私の持論です。
その最大の理由は、「皆が等しく平等の権利だから」です。
何も分かっていない白痴も、総理大臣も、等しく平等の権利ですから、一票を投じる権利しかない。
これが平等だと言えば平等なのですが、果たしてそれが良いのか・・・? と言えば疑問です。
私はそれが、ある意味不平等だと考えます。
「それ、おかしいでしょ?」というのが肌感覚で、理性というか、民主主義についての教育効果で、それを抑え込んでいるかと思いますよ。
ただ、肌感覚を口に出して言うのは、「民主主義に対する挑戦」みたいなことを言われて非難されますから、みな黙ってますけどね。
私が「笑ってしまう」し、「肌感覚を口に出して言う」のは、「金の卵」のハガキを受け取った、今度投票権を得る長男が、知的障害者だから。
彼は18歳になりますが、知能レベルは2~3歳レベル。
自分の名前も書けません。
そんなボウズに投票権を与えて、一体どうせよと?
まあ、民主主義を否定するものではありません。
「民主主義とはアホな制度だが、人類がこれまでで得た、一番マシな制度」だという証ということで。
しかし、「金の卵」なんていうハガキが送られてくると、「冗談も休み休み言え。そんなことで郵便代を使うな」と皮肉の一つも言いたくなる・・・ということです。
ウチのボウズの話は極端な例かもしれませんが、親のスネかじりの若造をヨイショするなんてバカバカしい限り。
世の中の事を何も知らないだけでなく、国民の義務も果たしていないガキに投票権という「権利」だけ与えるのはどうよ?
「権利と義務」は、セットやで。
オッサンは、そんなことを言いたいのです。はい。
参議院議員選挙 教訓 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/07/04(月) 05:46
参議院議員選挙の投票日は7月10日でしたか。
私が議員の書生を辞めたのは、平成19年の参議院議員選挙後。
選挙に敗れ、親方が引退を決めたタイミングでしたから、あれからもう、9年になろうとしているんですね。
時の流れは、本当に早いものです。
最後の選挙は、「竹槍でB29を墜とす!」というような戦いでしたから、本当に大変でした。
意味不明なので、少々説明しましょう。
私の親方は、元々自民党所属の衆議院議員だったのですが、政界の色んなゴタゴタというか、権力争いに巻き込まれて、寝首を掻かれました。
「寝首を?かれた」というのは、騙まし討ちにあって、衆議院議員選挙で落選確実なポジションに追いやられ、選挙もやらずに議席を失いました。
その時の自民党幹事長が、今の安倍総理。
幹事長は責任者ですから、安倍総理は私にとって、「親の敵(かたき)」ということになります。
「吉良を討たなければ武士の面目が・・・」と言いたい所ですが、実は誰が吉良上野介なのか、よく分かっていません。
安倍か、小泉か、亀井か?
誰を討つのか分からん仇討ち・・・なんて、お笑いですね。
個人的には、「話し合いの上、首を取ることが決まった」のだと思いますがね。
したがって、政界のゴタゴタや権力争いに巻き込まれ、「寝首を?かれた」という表現くらいがピッタリかと思います。
寝首を?かれて衆議院の議席を失った親方ですが、色々ありまして、衆議院での復帰は諦め、参議院への鞍替えを目指すことになりました。
もちろん自民党から、「公認候補」として出ることを目指しました。
自民党の公認候補として立候補できるかどうかって、「党内の力関係」が非常に大きなウエイトを占めるのではないかと思います。
「自民党の公認候補として選挙に出たい」という人間は、掃いて捨てるほどおりますので、その中で公認候補の座を射止めるのは大変です。
組織や資金の面でバックアップを受けれる公認候補になろうと思うと、チカラを持った党内実力者の後押しが必要な訳ですね。
ところが残念ながら、その時点では「大親分」=派閥の親分が自民党を離党し、新党を結成しているような状態でした。
そんな状態で、自民党公認候補として出れる訳がありませんわな。
過去の話だから、そんな断定的な事が言えるんですけどね。
とにかく、後見人的な親分も居ない状態で、自民党から立候補しようと考えたことが、命取りになる、重大な判断ミスでした。
結局その後、自民党からも立候補できず、新党からも立候補できず、「無所属での立候補」という、絶望的な負け戦へと突っ走ることになったのです。
結果論で言えば、派閥の親分が離党した時点で、親分と行動を共にするしか、選択肢は無かったんですね。
現職議員なら親分と袂を分けるという選択肢があるでしょうが、実力者の庇護が無いと政界へ復帰できない、落選中の浪人だったんですから。
その選択をせずに、自民党に残ったことが命取りになりました。
おそらく、親分と行動を共にしていても討ち死にだったでしょうが、冒頭の「竹槍でB29を墜とす!」というような不可能な話でなく、「機関砲でB29を墜とす!」くらいの戦いになったかもしれません。
あ、「竹槍でB29を・・・」っていうたとえですが、無所属で参議院選挙に立候補すると言うのは、よほど資金力豊富であるかタレント候補でない限り、「無謀な負け戦」なんです。
そのたとえ話です。
都道府県全域、あるいは全国という、広大な地域を選挙区として選挙をやろうとすると、莫大な資金が必要になります。
直接的、間接的な総費用としては、数億円の予算が必要になるかと思います。
カネを出してもらうか、マンパワーなどを現物供与してもらうか、いずれにしても、組織に支えられないと、とても出来ない選挙です。
それを組織なしの無所属で、数百万円の予算でやるって言うんですから。
「竹槍でB29を墜とす!」
そんな戦いだったとしか、言いようが無いでしょう?
え~と、
この出来事は、私にとても大きな影響を与えています。
「人生の岐路となる、重大な判断を誤ると、命を落とす」
そんな貴重な教訓を得ました。
「しかしその判断は、極めて難しい」
という、但し書きつきです。
どちらかと言うと、その「但し書き」が大事かな?
「親分が離党した時に、自民党に残ったこと」が、「命取りになった判断ミス」だと申し上げているのですが、これって本当に難しい判断なんですよ。
いかに難しい判断なのかを理解していただくために、これまで具体的な名前を伏せていました。
具体的な名前を出して、同じ事を言いますね。
「亀井静香が自民党を離党して国民新党を結成したとき、これに追随せず、小泉純一郎が率いる自民党に残ったことが命取り」
これが、命取りになる判断だったのです。
あの時、取るべき行動の正解は、「自民党を離れて国民新党に行くべきだった」
そんな判断、なかなか出来ませんで。
小泉人気の絶頂期に、抵抗勢力の烙印を押されて、自民党を離党して国民新党を結成した亀井静香代議士。
普通に考えると、小泉自民が勝ち組で、亀井国民新党が負け組みですがな。
事実、そのとおりなんですけどね。
しかし個人の身の処し方、選択としては、小泉自民を離れ、亀井国民新党行きが正解だったという、非常に難しい判断を伴う教訓なんです。
重大な場面で判断を間違えると、命取りになる。
しかしその判断は、とても難しい。
どのくらい難しいかというと、亀井静香ではなく、小泉純一郎を選んだことが判断ミスで、命取りになるくらい、難しい。
私が書生をしてきた中で、一番人生の教訓になった出来事でした。
危ない航空会社 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/07/01(金) 06:20
私の仲間である貿易屋の社長から、一本の電話が入ってきました。
「コンテナの代金を客が払ってくれない。代わりに買って欲しい」
詳しく話を聞いてみると、そのコンテナは既に「V国」に到着済みなのですが、客が代金を支払わないので、港で保留状態になっているとのこと。
私はその国でさほど太いコネクションを持っていないのですが、お隣の「C国」には太いコネクションを持っています。
コンテナが置いてある港と、お隣の国とは、そう遠くない陸続きの国。
コンテナの中身の商品も、隣国でも需要がありそうな商品でしたから、私が隣国にパイプを持つことを知っていたので、相談してきたようです。
早速、お隣の国のパートナーに連絡を取ってみると、「買う」との返事。
あまり利益が出そうにない話なのですが、日本にいる仲間の貿易屋と海外のパートナー双方が望むビジネスですので、間に入ることを引き受けました。
やってみると、本当に面倒くさいですね~。
手続き自体は業者に任せるのですが、両者の意思疎通を図ることが面倒。
やっぱり言語の問題ですね。
単純な会話なら通訳を介せば問題ないのですが、ビジネスの話ですから専門用語が飛び交います。
パッキングリストとか、インボイスとか、その程度の用語を使用するにも問題が出てきます。
例えば、「インボイス」と通訳が言ってくれれば話が早いのに、「領収書」なんていう日本語に訳して話されると、訳が分からなくなります。
「領収書をメールで送ってくださいと言っています」
通訳さんは現地からの連絡を私に伝えるのですが、私としては、「代金を受け取っていないのに領収書は送れない」という立場になります。
通訳 : 「領収書が無いとコンテナを出せないと言っています」
私 : 「ん? ひょっとしてインボイスのこと?」
通訳 : 「はい。そうです。領収書です。」
私 : 「インボイスを領収書と訳すのは、ちょと違うで・・・」
通訳 : 「すいません。私、何か間違ってましたか?」
私 : 「いや、間違いではないんだけど・・・」
万事がこんな具合です。
そりゃあ、インボイスとパッキングリストが必要でしょうよ。
でも、インボイスを「領収書」、パッキングリストを「包装」なんて言われたら、訳が分からなくなります。
あくまで一例なんですけどね、ほんのわずかなニュアンスの違いで、誤解が生まれます。
この件に関しては、現在進行中の問題です。
V国の港と新たな目的地は、直線距離で数百キロしかありません。
しかし一度V国からT国へ船で送り、その後T国の国内を陸送して、目的国へ向かうようです。
とても非効率的なことをしているように思えますが、裏技を駆使しているということでしょう。
私の関知するところではありませんが、大人の事情があるということで。
さて、「商品代金の未払いトラブル」があった国ですが、ちょうど私が新たに開拓しようとしていた国でした。
貴金属含有くずの輸入事業に力を入れていた時、よく出入りしていた国なのですが、中古製品の輸出に関しては日本在住の現地人が多いこともあって、彼らとの競争を避けていたのです。
しかし今の状況では、そんなことも言ってられない。
再び開拓に乗り出す必要がある!
そう考えていた矢先の事件ですから、ちょっと出鼻をくじかれた気分です。
相手国であったり、取引相手の国籍で考えるのではなく、中身の人間で物事を考えなければならないのは重々承知しているのですが、国民性であったり、国の制度も大きな問題ですからねえ・・・。
そんな訳で(?)、急に思考がネガティブになってきました。
折しも、次回海外出張の訪問国を決めようとしていたのですが、その国の航空会社には、安全性に問題があるという事実が判明。
どこかの機関が評価している、航空会社の安全性に関するランキングがありました。

上は、「安全な航空会社」です。
なるほど、安全性が高いと聞き及ぶような会社がズラリと並んでいます。
一方、危険・・・というか、「要注意な航空会社」は下の表です。

なんてこった。
私がたまに利用するような航空会社が、ズラリと並んでいます。
新たに開拓しようとしている国の航空会社も・・・。
一度思考がネガティブな方向へ向かうと、「あら探し」みたいな感じになります。
頻繁に訪問する必要のある隣国との足回りが悪いとか、空港での手続きに時間がかかるとか、交通渋滞がひどいとか、女にカネをタカられそうになったとか、数え上げればキリがありません。
いけませんねえ・・・。
状況は、待ったなしですから、新規開拓を取りやめる訳には行きません。
何か良い事をイメージしなければ。
…難しいなあ。
エロい事でも考えないと、モチベーションが上がりませんね。
若い頃なら、それだけでも十分だったのですが、最近は大した動機になりません。
「入出国が面倒だから行きたくない」という理由の方が勝ってしまう程度の動機です。
まあ、でも仕事ですから、行きますけどね。
そのうち。
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