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社長の独り言

汚い話? - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2015/03/25(水) 05:59


まずはニュース記事からどうぞ~。





人間の排せつ物には金などの希少な金属が含まれており、金額に換算すると数億ドル(数百億円)の価値に相当する可能性があるという研究成果が、米コロラド州デンバーで開かれている第249回米国化学会大会で発表された。

米地質調査所のキャスリーン・スミス氏が属する研究チームは、処理済みの排せつ物の中からプラチナや銀、金などの金属を発見した。
金の含有量は、採掘の採算が合う最低限の鉱床と同じくらいの水準だったという。

同じ分野の別の専門家グループが行った最近の研究では、米国人100万人の排せつ物には、1300万ドル(約15億円)に相当する金属が含まれている可能性があることが発見されている。

これらの金属の抽出方法が発見されれば、採鉱の必要性や環境への金属の放出を減らすことも期待できるという。








最近は中古自転車屋みたいな動きが目立つ当社ですが、貴金属含有くずを扱う仕事は「本業」であります。



したがって、


「クソから貴金属が採れる」


というニュースには注目せざるを得ません。




「クソから貴金属が採れる」というニュースなんですが、果たして本当なのでしょうかね?

人間の体の中で、錬金術よろしくプラチナや銀、金が合成される訳でもないだろうし・・・。

少々、信じがたい話です。

人間の食物の中に含まれている貴金属類が排泄され、濃縮でもされたということなのでしょうか?




とにかく、せっかくですので、色々と調べてみました。




このニュースでは詳細が分からないのですが、「処理済みの排せつ物の中から・・・」という表現がありますので、下水処理後の残渣というか、汚泥から抽出されたものかと推測します。

まずは、自然に存在する貴金属を、大げさに発表しているだけじゃないかという疑いの目で見てみました。



金(ゴールド)などの貴金属は、鉱山から採れる鉱石だけに含まれているものではなく、自然界中にも存在します。

例えば金(ゴールド)の場合、地球全体の地殻内に広く分布して存在しており、存在比は0.003 g/1000 kg程度 (0.003 ppm) です。

1,000kgの中に0.003gと言っても、一般の人には分かりにくいでしょうが・・・。



例えば、少し古いパソコンのマザーボードなんかに含まれている金(ゴールド)は、1,000kgの中に100g程度ですかね。

「トン100g」なんて言い方をします。



古いパソコンのマザーボードなら、10kgから1gの金が採れるわけです。



一方、そこらに転がっている石コロから金を1g採ろうと思うと、333tもの石コロが必要な計算になります。

「地殻内に存在している」という事実を、「そこらの石コロに存在している」と表現するのは少々強引ですが、海水にさえも貴金属が含有されている訳ですから、石コロでも問題ないでしょ。





しかしまあ、「金の含有量は、採掘の採算が合う最低限の鉱床と同じくらいの水準」というニュースですから、自然に存在しているものを大げさに発表した・・・という訳ではないようです。




ついでに、「採掘の採算が合う」レベルの含有量って、どのくらいなのでしょうね?



Wikiによると、


経済的に金鉱山と言える物は平均して1000 kgあたり0.5 gの金を産出する必要がある。

典型的な鉱山では、露天掘りで1 - 5 g/1000 kg (1 - 5 ppm)、通常の鉱山で3 g/1000 kg (3 ppm) 程度である。




と記載されていました。



採掘の採算が合うレベルの含有量は、「トン0.5g」という理解で大きな間違いはなさそうです。

アメリカ人は、そんなに価値あるクソを垂れているのか・・・?




不思議ですよね?

私のクソも、アメリカ人と同じくらい貴金属を含有しているんでしょうか?



いや。

多分、私のクソは、平均的なアメリカ人より貴金属の含有量が多いと思います。

何しろ平素、貴金属をたっぷり含んだ粉じんが舞っている環境におりますので・・・。




全国のスクラップ屋の皆さん!

あなたのクソは、高価で売買される日が来るかもしれませんよ~。



そう。

あなたのクソは価値あるクソかも知れません。




江戸時代の話ですが、糞尿は肥料として売買される商品だったと聞いています。

いわゆる「肥え」というやつですね。



私はかつて、元大学教授であった代議士のカバン持ちをしておりまして、江戸時代の庶民生活について色々と教えを受けました。

江戸時代には肥えの中に手を突っ込んで、粘度(?)を確かめ、「これは良い肥えだ!」なんて具合で価格を決めたりもしていたと聞いた記憶があります。



今の時代なら・・・

「屑屋のクソは金が多いから、高く買うよ!」てなもんです。





残念ながら、現在の技術水準では、「あなたのクソ」を買い取る訳には参りません。

「クソなら売ってやるよ!」と言わずに、もう少し臭わない屑を売ってくださいな。



今日は汚い話でした。



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