社長の独り言 2015/5/29
円安進行中ですが - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/05/29(金) 05:33
5月28日の東京外国為替市場では、円相場が一時1ドル=124円30銭近辺まで下落しました。
2002年12月以来、約12年半ぶりの円安水準だそうです。
この円安が、皆さんに与える影響はどんなものですか?
僅かな為替の変化でも、収支、採算面で大きな影響を受ける方も多いのではないかと思います。
実は私も、近々にUSドル建てで請求した代金が入金する予定があります。
「USドル建てで請求」というやり方が珍しいのかどうかは知りません。
現在の私の場合、「相手先国で要した外貨の費用」なども考慮して、請求額を計算する方法を採用しています。
日本円と外貨の双方を使用して計算するので、どちらかに統合する必要があります。
通常は日本円に計算し直します。
私たちのように中古商品を輸出している業者の場合、相手先国通貨は日本円より不安定ですので・・・。
しかしUSドルが相手なら、USドル建てで計算・請求するほうが良いかと思っております。
ちなみに今日・明日にでも入金する予定の金額は、US$40,000程度と大した金額では無いのですが、せっかくですので為替の変動の影響を検証してみました。
今さらではありますが、今回の代金決済は、TT(T/T) Teregrafic transfer remittance(電信送金決済)です。
前回決裁した時の為替は、およそ1ドル=119円でした。
今回決済時の為替を、1ドル=119円、124円の2通りで仮定して計算してみました。
送金されてくるUS40,000ドルを、日本円に換算して計算するだけなら、話は簡単です。
1ドル119円なら、119×40,000 = 4,760,000円
1ドル124円なら、124×40,000 = 4,960,000円
1ドル5円も為替が変わってくると、わずかUS$40,000程度の金額でも、受取額は20万円も上昇します。
やったあ。20万円儲かったあ。
しかし、当然ながら逆のパターンもある訳です。
今回が1ドル=124円の計算になったとしても、次回1ドル=119円になっていたとしたら、次回は20万円損した気分になることでしょう・・・。
為替で一喜一憂しないことが肝要ですねえ。
あ、ちなみに為替が円安に振れれば、そのまま利益が上昇するほど、世の中甘くありません。
「相手先国で要した外貨の費用」などを考慮して、請求額を決定していると申しました。
これは、為替が変動しても、ドルベースでの費用に変化はありません。
しかし、日本円ベースでの費用が上昇することを意味します。
従来は119万円だった費用が、124万円に上昇した・・・というような計算になる訳です。
一方で日本円で要した費用に関しては、ドルベースで考えると下落(安くなる)ことになります。
従来は840ドルだった費用が、806ドルに下落した・・・というような計算になります。
少しややこしい話になりましたが、全体としての収益変化がどうなるのか? が大切なのです。
結論を急ぎます。
自転車コンテナ一本あたりの収益変化を例にしてシミュレーションしてみたところ、為替が変動しても「収益に大きな変化なし」という結果が出ました。
為替の変動により、好影響が出るものと悪影響が出るものが複雑に絡み合っています。
1ドル=119円の場合と124円の場合で全ての要素を考慮して計算したところ、自転車コンテナ一本あたりの収益変化は、わずか2,500円の上昇にとどまりました。
見事なまでに為替変動のリスクヘッジが出来ています。
我ながら感心・・・。
しかし円安傾向に進んでも、大した収益増につながらないというのは、少々面白くない話ですわ。
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