社長の独り言 2015/5/25
日本産中古自転車の「産地」に対する評価 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/05/25(月) 09:55
まずは、コンテナから中古自転車を荷下ろしする光景をお届けします。
ウチでは中古自転車の積み込みを始める前に、必ず現物写真を相手国に対して送ります。
どのような商品を送るのかを事前に知らせ、先方の了解を得ておくというのは商売としては当たり前だと思います
しかし従来の中古自転車業界では、「知らせないのが当たり前」だったのです。
「写真を撮るなんて面倒くさい」というだけの理由だったんですがね。
さて、私は海外の積み下ろし地へも出向いて行って、商品の確認を目の前で行います。
その瞬間が、この動画です。
商品の改善事項や積載商品の内容について意見交換するのです。
私にとって最大の目的は、現地のニーズの変化をはじめとした最先端の情報を持つこと。
「俺様の情報が世界最先端だ!」と言えるように努力しております。はい。
現地の様子も少し分かって、改善点や新規商品のアイディアも浮かんできます。
出張も長くなり、少しストレスに感じているのが、自分の英語力です。
「もう少し細かいことを言いたいのだが・・・」という状況が多く、自分の考えを伝えきれないのがもどかしい。
これまでは中学一年生レベルの語学力で、海外との取引や出張を続けてきたのですが、少し脱皮する必要があるようです。
自分と会社が大きくなるための転換点がやって来たなと感じております。
さてタイトルの通り、実は日本産中古自転車の「産地」に対する評価があります。
「神戸産ビーフ」と同じようなものとご理解ください。
中古自転車はコンテナに積まれて輸出されますから、必ずどこかの港を通ることになります。
その港が「産地」として扱われ、海外で評価が定着しつつあるように感じます。
最も海外から評価が高いのが「横浜産」。
首都圏で発生した中古自転車の多くは、横浜港を通って海外へ輸出されています。
要は、「首都圏の中古自転車が一番人気」だという事。
全体の傾向はハッキリしていて、首都圏、中部圏、関西圏の三地域から出荷される商品に人気があります。
これらの都市部では、年式が新しいもの、有名メーカー製が多い。
都市部に住む人間は、「物を大切にしない見栄っ張り」の比率が高いという見方もできますねえ。
いずれにせよ、この三大地域産の人気が高く、その他の地域産は人気が無いということでご理解ください。
三大地域には多くの同業者が存在しますので、競争による切磋琢磨の結果ともいえるでしょう。
最近のトレンドである、「品質向上」に取り組んでいるからです。
品質向上について簡単に説明すると、
従来なら「OK」としてコンテナに積み込んでいた中古自転車のうち、劣化が大きなものは積み込まなくなったということです。
今考えると、以前は結構ムチャをやっていましたね。
「こんなものを積んで良いのか?」と感じながら積んでいましたから。
結論。
積んではダメです。
最近、日本国内では中古自転車の取引価格が上昇していますが、海外での販売価格が上昇している訳ではありません。
最大の原因は為替の変動です。
1ドル80円時代に800円で取引されていた自転車が、1ドル120円時代には1,200円で取引されるようになる。
そういうことです。
しかし、最近の価格変動は為替の変動幅を上回るものになっています。
先ほどの例でいうと、日本国内での売買価格が800円から1,200円への価格変動ではなく、800円から1,500円に上昇しているということです。(日本国内最終価格)
繰り返しますが、海外での販売価格が上昇しているのではなく、日本国内の売買価格が上昇しているのです。
海外側としては収益の低下につながりますので、何らかの要素で収益を確保しなければなりません。
この部分を補填するのが品質向上です。
ロスを少なくすることにより、海外の販売側としては価格上昇を吸収しなくてはなりません。
昔と同様にサビサビの自転車を送っていたら、あっという間に誰からも相手にされなくなってしまう。
この状況変化を理解出来なかった中古自転車取扱業者は、現在淘汰されつつあります。
ま、情報提供はこのへんまでで!
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