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社長の独り言

下り坂に入ったかな - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2015/02/09(月) 05:52

ここしばらくの間、上り調子が続いてきた中古自転車事情も、反転の時期がやってきたかもしれません。



世の中のあらゆることが、一本調子で上がり続けたり、下がり続けたりすることは、ありえないことです。

皆、頭では理解しているのですが、実際にその渦中に身を置くと、それを理解するのは痛みを感じてからになるのかも知れないですね。



「痛み」というのは、もちろん金銭的な痛みです。

回りくどい言い方をしましたが、要するに「中古自転車の価格が下落傾向に転じそうだ」ということです。


先週金曜日に弊社を出発した、某国行き最終コンテナです。





それでは、「なぜ下落傾向に転じそうなのか?」という話をしましょうか。

これには、いくつもの原因があります。



たとえば、画像のコンテナは、某国行きの最終コンテナです。

なぜ最終かといいますと、少なくともしばらくの間、輸出が止まります。

ひょっとすると、永遠に輸出が止まるかもしれません。



中古家電に比べると、非常に安定して輸出できる中古自転車ですが、それでも輸出先国の諸事情により、一時的にストップしたり、禁止になってしまうことはあります。

中古品貿易に携わると、当たり前のように起こる話です。



某国向きの中古自転車コンテナが一時ストップするのは、日本側の事情ではなく、某国側の事情によるもの。



中古品価格って、需給だけで価格が決定されるのではなく、輸出入事情によっても大きく左右されるんですわ。





とにかく、主要輸出先である国のひとつが、最低でもしばらくの間はストップします。

少なくとも、この国向きの商品は、価格が下がることが予想されます。





季節の問題もありますかね。



東南アジアは地域によって差があるものの、だいたい6月から11月ごろが雨季、12月から5月ごろが乾季となります。

自転車需要としては、乾季は需要が高くて、雨季には需要が落ちる・・・ということになります。



日本を出発した自転車が、輸送や手入れの過程を経て、現地の店頭に並ぶのは最低でも一ヶ月を要します。

今すぐに輸出したとしても、店頭に並ぶのは3月以降ですから、シーズンのピークはすでに過ぎていることになります。





今の季節、日本では中古自転車の供給数が一年で最も少ない時期です。

しかし、今が時期に需要のピークを迎えている国も、多くあります。



少ないタマ数の商品を確保するために、高値を付けてでも商品を確保しようとするバイヤーも少なくありません。

彼らは、自分の送り先のピークが過ぎると、知らん顔をしますけどね・・・。



これから春になると、日本側の供給数は増えていきますが、海外の側では需要が減っていく季節になるのです。

これも、価格が下がっていく大きな原因ですね。





他にも、さまざまな事情があります。



ある国では、4月から中古自転車の関税が上がります。

安価な海外製新品自転車との競争の関係で、関税が上がっても販売価格を上げることは困難ですから、仕入れ価格を維持することは難しい。

これも、大きな価格下げ要因です。





こうした様々な「下げ要因」が複合して発生してきているな・・・と感じます。



感じ方は、人それぞれ。

入ってくる情報も、人それぞれ。




ですが私は、中古自転車の状況が明らかに下げ基調に入ったと感じています。





良いときがあれば、悪いときもある。

これは仕方のないことですが、「良い状態は、いつまでも続かない」。

このことを忘れると、悪くなったときに痛い思いをしますよ~。






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