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社長の独り言

ご冥福をお祈りします - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2015/02/02(月) 05:40


あまり触れたくない話題ですが、ISIL(いわゆるイスラム国)に拘束されていた後藤健二さんが殺害されたようですね。



「あまり触れたくない話題」である理由は、こうして騒ぎ立てることがISILのメリットになるのではないかという懸念からです。



と言いますのも、昨日日曜日の夜にテレビを見ていると、「日本政府の対応に問題がなかったか?」なんてことをやっているわけです。

野党党首のインタビューなんかも放映されていましたが、「国会で政府の対応を・・・」なんてことを言っておりました。




コイツらは、テロリストの手先か?



思わずそう呟いてしまいます。





かつて、日本はテロに屈する国家でした。



1977年9月28日、日本航空機が日本赤軍というテロ組織にハイジャックされるという事件が発生しました。(いわゆるダッカハイジャック事件)

このときの日本政府の対応は、福田赳夫内閣総理大臣(当時)の「一人の生命は地球より重い」という迷言が述べられ、身代金600万ドルの支払いおよび、超法規的措置(要するに法律違反)として獄中メンバーなどの引き渡しを行ったのです。



ただし、当時は日本だけがテロに屈する国家だったわけではありません。

欧米各国においても、テロリストの要求を受け入れて、身柄拘束中のテロリストを釈放することが珍しくない時代でした。






人命第一の考えのもと、テロリストとの対話や譲歩という過去の経験から我々が学んだことは、テロリストの要求を受け入れる事は、次の大きなテロを生むことになるということでした。



身代金を得るために、再び同じような人質事件が起きる、釈放されたテロリストがテロを起こすetc・・・

テロリストの要求を受け入れることは、被害が拡大するだけだったわけです。





このため、最近では「テロに屈しない」という考え方が、主流になっています。



金が惜しいわけでも、政治的なアピールをしているわけでもなく、テロリストの要求に応じると、さらに大きな次の被害が出てしまうからこそ、テロに屈しないという方針が貫かれるのです。



テロに屈しないということの基本原則は、テロリストとは交渉しないし、要求にも応じないと言うことです。

「日本政府の対応は?」なんてことが言われていますが、「何もやってはいけない」というのが、対テロの基本原則であるということを、我々は認識しておく必要があります。



「何もやってはいけない」のに、「何をやったか」を検証するという、おかしなパフォーマンスや議論が、これから始まる恐れがあります。



ま、外務副大臣がヨルダンのアンマンへ出向いたとか、あんなのは「一生懸命やってますよ~」というパフォーマンスです。

そのくらいのパフォーマンスをやらないと、いわゆる「顔が立たない」という大人の事情がありますから、そのくらいは受け流しましょう。





最後になりましたが、後藤健二さんは、「何が起こっても自己責任だ」というメッセージムービーを残し、一方でテロ組織の脅迫に屈して、日本や各国政府を罵倒するようなメッセージムービーを残しませんでした。

これまで欧米の人質の多くが、テロ組織の脅しに屈して、自国政府を罵倒するメッセージムービーを残したあげく、殺害されているにもかかわらず・・・です。



会ったことも、人質事件以前の業績も存じませんが、立派な人物であった何よりの証かと思います。

ご冥福をお祈りいたします。










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