社長の独り言
基板スクラップを小分けで売ることにしよう! - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2014/03/26(水) 05:49
月曜日のブログで、「先週末に基板スクラップの引き合いを2件受けました」と書いておきながら、そのうちの一つであるパソコンマザーボードの事しか書いておりませんでした。
ネタ切れによる話題の繰り越しではなく、本当に忘れていました。
貴金属含有くずである、基板スクラップに興味のない方には申し訳ないのですが、もう一回本日のブログでもお付き合いくださいませ。

私が先週末に問い合わせ・・・というか、引き合いを受けた基板は、画像のモノです。
これ、何だかわかりますか?
お分かりになられた方は、かなりの基板通です。
とある特定のパーツ・・・「GC」というのですが、それだけを集めて鉄やアルミを除去してあるものです。
発生元は海外某国。
価格を聞いてみると、Au=0.035%の結果が出て、トントン(原価)になるくらいの金額。
う~ん。
微妙なところだなあ・・・。
確かに、原価ラインであるAu=0.035%くらいの数字は出るように思えます。
当社の過去実績を調べてみると、同じようなものを精錬向きに出荷した記録がありました。
その際には、Au=0.045%程度の結果が出ている・・・。
お!?
ひょっとして、儲かる話かな?
しかし、直近の実績が今から約2年前の数字なので、この2年ほどの間での品質の変化が分かりません。
基本的には、新しくなるほど貴金属含有量が少なくなる=品質が悪くなる傾向にあるわけですので、そこだけが引っかかるポイントです。
それに世の中、ウマイ話はありませんしね・・・。
弊社では、このような取り引きの打診を頻繁に頂きます。
現に定期的な取り引きを行っているので信用のできる相手ですし、引き合いを頂くこと自体が非常に喜ばしいことです。
ただ、中々こちらの思い通りには行かないことが多いので、悩んでおります。
今回のような話が来た場合、当社にとって一番都合が良いのは以下のような方法です。
1. まず最初は少量(1フレコン・300~400k程度)を購入して、品位のテストを行う。
2. テストの結果を見て、利益が出るなら大量購入するし、ダメならもう買わない。
常識的な方法でしょ?
やはり堅実な仕事を行うためには、この様な手順が理想的です。
しかし残念ながら、このような悠長・・・というか堅実な仕事を行うことは、現実には不可能です。
まず、売り主は「今ある物」を売りたいのだから、「1フレコンだけ」などという話に乗ってくれる可能性自体が低い。
「今ある物、全部」の売買が、業界標準ですから。
それに、品位テストの結果が、精錬上がりの結果として出てくるのは、今から数ヵ月後の話です。
数ヵ月後に、「アレ、買うよ!」と言ったところで、「もう無い」という言われことは間違いありません。
結局、いま目の前にある物の全量を、買うか買わないか、その決断以外に売買の方法は無いんです・・・。
仮にこの商品を、1フレコン(300~400kg)買うなら、金額で50万円程度の買い物ですが、1コンテナ(約60フレコン)とかになると、3,000万円オーバーの買い物になります。
さすがに、今回の品物がコンテナ一本までの量はありませんが、5~6フレコンだったとしてもそれだけで数百万円になります。
「初回お試し」にしては、量が多い=リスクが大きすぎるんですわ。
弊社の会社規模が小さいために、取れるリスクが小さいことが問題なのかと考えた時期もありますが、最近はそうでもないと思っています。
仮に自分がサラリーマンだったとしても、数十万円単位のリスクならともかく、数百万円単位のリスクは背負いたくない。
人それぞれ、会社それぞれで、背負えるリスクの大きさは違うでしょうが、少し取り引き関係の構造的な変換が必要だなと感じています。
海外発生モノの場合、輸送コストの問題から、最小購入単位は40ftコンテナ一本単位となります。
CPUや携帯電話基板ほどの高品位なモノなら、別の方法もありますが・・・。
40ftコンテナ一本となると、比較的低品位の安い基板を多く詰め合わせても、総額一千万円をオーバーするような金額のコンテナになってしまうことが多いです。
「似たようなモノ」はあっても、「完全に同じモノ」は二つとないのが、スクラップ解体基板の世界ですから、継続的な取引といえども、毎度「初めてのモノ」を、総額一千万円も買うのと同じです。
やはり、一社でコンテナ一本というのは、リターンも大きいのですが、リスクが大きすぎるような気がするわけです。
やはり、弊社が仕入れてきた商品を、他社にもシェアするような感覚で、転売していく方法を進めていくべきだな・・・。
このようなやり方が進んでくると、今日の話の主題である、「GC」基板のような話が出てきた時にも、対応しやすいですね。
弊社はとりあえず1フレコン買うとして、「A社さん、1フレコンどう?」、「B社さん、2フレコンどう?」なんて形で話が進めていければ理想的。
自社で一ヶ月に仕上げができる量にも限界がありますし・・・ね。
話がダラダラと長くなりましたが、貴金属含有くずを「買うだけ」の会社から、「売買する」会社へ変化することが必要だと感じています。
もちろん、これまでも一部のお仲間である同業各社に引き受けて頂いたことはあります。
ただ、これまでは同業各社に対しても、「コンテナ半分」などのように、比較的大きい単位で引き受けていただいていました。
自分自身が、「とりあえず1フレコン」テストしてみたいと考えるわけですから、仲間会社も当然同じ事を考えるでしょう。
そのニーズに応える形で、同業各社に対しても、もう少し小分けにした形で引き取りをお願いできる体制を作ります。
ズバリ、「1フレコン単位で買って頂けるようにする」・・・という事ですね。
4月からはそのような方針でやっていきますし、それらの情報は、全てこのブログを含めた弊社ホームページで確認できるようにします。
たまにはチェックしてくださいね~。
ネタ切れによる話題の繰り越しではなく、本当に忘れていました。
貴金属含有くずである、基板スクラップに興味のない方には申し訳ないのですが、もう一回本日のブログでもお付き合いくださいませ。

私が先週末に問い合わせ・・・というか、引き合いを受けた基板は、画像のモノです。
これ、何だかわかりますか?
お分かりになられた方は、かなりの基板通です。
とある特定のパーツ・・・「GC」というのですが、それだけを集めて鉄やアルミを除去してあるものです。
発生元は海外某国。
価格を聞いてみると、Au=0.035%の結果が出て、トントン(原価)になるくらいの金額。
う~ん。
微妙なところだなあ・・・。
確かに、原価ラインであるAu=0.035%くらいの数字は出るように思えます。
当社の過去実績を調べてみると、同じようなものを精錬向きに出荷した記録がありました。
その際には、Au=0.045%程度の結果が出ている・・・。
お!?
ひょっとして、儲かる話かな?
しかし、直近の実績が今から約2年前の数字なので、この2年ほどの間での品質の変化が分かりません。
基本的には、新しくなるほど貴金属含有量が少なくなる=品質が悪くなる傾向にあるわけですので、そこだけが引っかかるポイントです。
それに世の中、ウマイ話はありませんしね・・・。
弊社では、このような取り引きの打診を頻繁に頂きます。
現に定期的な取り引きを行っているので信用のできる相手ですし、引き合いを頂くこと自体が非常に喜ばしいことです。
ただ、中々こちらの思い通りには行かないことが多いので、悩んでおります。
今回のような話が来た場合、当社にとって一番都合が良いのは以下のような方法です。
1. まず最初は少量(1フレコン・300~400k程度)を購入して、品位のテストを行う。
2. テストの結果を見て、利益が出るなら大量購入するし、ダメならもう買わない。
常識的な方法でしょ?
やはり堅実な仕事を行うためには、この様な手順が理想的です。
しかし残念ながら、このような悠長・・・というか堅実な仕事を行うことは、現実には不可能です。
まず、売り主は「今ある物」を売りたいのだから、「1フレコンだけ」などという話に乗ってくれる可能性自体が低い。
「今ある物、全部」の売買が、業界標準ですから。
それに、品位テストの結果が、精錬上がりの結果として出てくるのは、今から数ヵ月後の話です。
数ヵ月後に、「アレ、買うよ!」と言ったところで、「もう無い」という言われことは間違いありません。
結局、いま目の前にある物の全量を、買うか買わないか、その決断以外に売買の方法は無いんです・・・。
仮にこの商品を、1フレコン(300~400kg)買うなら、金額で50万円程度の買い物ですが、1コンテナ(約60フレコン)とかになると、3,000万円オーバーの買い物になります。
さすがに、今回の品物がコンテナ一本までの量はありませんが、5~6フレコンだったとしてもそれだけで数百万円になります。
「初回お試し」にしては、量が多い=リスクが大きすぎるんですわ。
弊社の会社規模が小さいために、取れるリスクが小さいことが問題なのかと考えた時期もありますが、最近はそうでもないと思っています。
仮に自分がサラリーマンだったとしても、数十万円単位のリスクならともかく、数百万円単位のリスクは背負いたくない。
人それぞれ、会社それぞれで、背負えるリスクの大きさは違うでしょうが、少し取り引き関係の構造的な変換が必要だなと感じています。
海外発生モノの場合、輸送コストの問題から、最小購入単位は40ftコンテナ一本単位となります。
CPUや携帯電話基板ほどの高品位なモノなら、別の方法もありますが・・・。
40ftコンテナ一本となると、比較的低品位の安い基板を多く詰め合わせても、総額一千万円をオーバーするような金額のコンテナになってしまうことが多いです。
「似たようなモノ」はあっても、「完全に同じモノ」は二つとないのが、スクラップ解体基板の世界ですから、継続的な取引といえども、毎度「初めてのモノ」を、総額一千万円も買うのと同じです。
やはり、一社でコンテナ一本というのは、リターンも大きいのですが、リスクが大きすぎるような気がするわけです。
やはり、弊社が仕入れてきた商品を、他社にもシェアするような感覚で、転売していく方法を進めていくべきだな・・・。
このようなやり方が進んでくると、今日の話の主題である、「GC」基板のような話が出てきた時にも、対応しやすいですね。
弊社はとりあえず1フレコン買うとして、「A社さん、1フレコンどう?」、「B社さん、2フレコンどう?」なんて形で話が進めていければ理想的。
自社で一ヶ月に仕上げができる量にも限界がありますし・・・ね。
話がダラダラと長くなりましたが、貴金属含有くずを「買うだけ」の会社から、「売買する」会社へ変化することが必要だと感じています。
もちろん、これまでも一部のお仲間である同業各社に引き受けて頂いたことはあります。
ただ、これまでは同業各社に対しても、「コンテナ半分」などのように、比較的大きい単位で引き受けていただいていました。
自分自身が、「とりあえず1フレコン」テストしてみたいと考えるわけですから、仲間会社も当然同じ事を考えるでしょう。
そのニーズに応える形で、同業各社に対しても、もう少し小分けにした形で引き取りをお願いできる体制を作ります。
ズバリ、「1フレコン単位で買って頂けるようにする」・・・という事ですね。
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