社長の独り言
入院中の父の話 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2013/12/13(金) 06:00
私の父親が入院をしているという話題について、何度か書いた記憶があります。
現在も入院中なのですが、具合は宜しくありません。
そもそも、この夏に肺炎を起こして入院しました。
二週間ほどで一旦は退院したものの、再び肺炎を再発して、何だかんだで現在も入院中です。
たかが肺炎なのですが、高齢者の肺炎っていうのは甘く見てはいけないそうです。
高齢者の死因の第三位だったかな?
とにかく、肺炎で死ぬ人は非常に多いみたいですから・・・。
どこまでが本当の話かは分かりませんが、高齢になると飲食物を肺に入れてしまうという、「誤飲」が増えるそうです。
空気を入れる肺と、飲食物を入れる胃の入り口は、「口」で共通です。
我々は上手に入り口の切り替えを行っていますので、肺に水を入れたりすることはほぼ無い訳ですが、体の機能が弱ってきた年寄りには多いみたいですね~。
ちなみに、私の父親は約20年前から「パーキンソン病」という、からだの動きが悪くなる病気を患っています。
パーキンソン病の中期症状として、よだれや食事をうまく飲み込めなくなる嚥下(えんげ)障害という症状が、パーキンソン病患者の50%に見られるそうです。
脳の摂食中枢と嚥下中枢がうまく働かなくなることで発生し、重度になると口からの食事は困難になるということです。
あまりにも色々な病気もちのため、つい最近まで見落としていましたが、パーキンソン病患者としては、ほぼ末期患者である私の父ですから、誤飲は当たり前といえば当たり前ですね。
という訳で(?)、先月に「胃ろう」という処置を行っています。
胃にチューブを取り付けて、直接栄養を流し込めるようにしたのです。
そもそも、この「胃ろう」は担当医師から勧められました。
家族としては、全身チューブだらけにしてまでの延命治療は望みません。
現代の医学だと、心臓を動かしておくだけという意味での延命治療なら、相当期間生かすことができますから・・・。
私としては、数ヶ月にわたって点滴だけの入院生活ですので、腸からしっかり栄養を取り入れないと、治るものも治らないだろうという気持ちと、長期間パーキンソン病をはじめとする既往症の薬を飲んでいないことに対する対応が必要と考えました。
そこで、「胃ろう」という、チューブ取り付けも同意したのですが・・・。
今になって気づいてみると、医師が胃ろうを勧めた動機と、私がGOサインを出した動機が違ったように感じます。
先述のように、私は「良い状態にしてやりたい」という思いだったのですが、医師は「もう口からの食事は不可能だ」との認識だったのだと思います。
実は、先週末に「容態が悪化した」と病院から連絡が入りました。
輸血を行うので、同意書を書いてくれということだったのですが、多臓器不全を起こしている可能性があるとのこと。
巷では、「輸血するほどの症状になったら、もうアカン」と言われます。
パーキンソン病って、歩けなくなるなど、体の動きが悪くなる病気ですが、内臓も同じ筋肉なので、病状が進むと動きが悪くなるらしい。
それで、色んな臓器の動きが悪いのかもです。
結局のところ、自分が考えていたより状況は良くないようです。
もちろん、以前から相応の覚悟はしていたのですが、現実に来るべきものが来たんですね。たぶん。
医師からは、「最悪のことも考えてください」と言われました。
病室へ見舞いに行ってみると、酸素マスクを装着して、既に意識もありません。
こりゃ駄目だ・・・。
この期に及んでは、もはや今後のことを準備しておく必要があります。
私と母、そして兄の三者で、今後のことの相談をはじめました。
私の母も体力的に大変ですので、喪主は長男である兄がつとめ、私が葬儀委員長的な役割で裏方をやることにしました。
今、入院している病院が京都市内なので、葬儀場も京都市内で探すことにします。
先日同じ病院で亡くなった方の遺族と懇意にしていたようなのですが、その方は九州の出身で、親を自分の住む京都の病院へ呼び寄せていたそうです。
告別式は九州でやるために、寝台車を手配して九州に送り返したそうですが、費用はナント47万円要したそうです!
それを聞いた私は、以下のようなやり取りを行いました、。
私:「高いな~。俺が仕事で運びたいよ」
兄:「そんな車もあるの?」
私:「さすがに寝台車はないから、トラックで運ぶ」
兄:「そりゃ、無理だろ・・・」
私:「大丈夫。ウチの会社には古いマットレスも沢山あるし、ユニックやパワーゲートもあるから、病室から直接搬出もできるよ!」
兄:「荷台に乗せてどうするの?」
私:「ブルーシートで見えないようにして、あと、転がって落ちないようにロープをかける必要がある」
兄:「オヤジが化けて出そうだな・・・」
私:「大丈夫だって。愛情を込めて、積み込みと輸送してやるから!」
その時・・・
「すみません!」
突然、私たち兄弟の会話を遮る一人の女性が現れました。
「ここは病室ですので・・・」
ああ、そうだ。
まだ死んでいないオヤジの横でする話ではないな。
看護婦さんにお詫びを言って、病室から退散しました・・・。
喪主を引き受けることになった兄は、少し張り切りすぎています。
元々几帳面であり、メーカー勤務で生産管理の経験がある彼は、完璧な工程(?)計画を練らないと気が済まない人です。
連絡先がああだこうだ、通夜の段取りがどうだと、色んな相談をしてきます。
「んなもん、適当で良いよ!」と私は言うのですが、一連の段取りを工程表にまとめないと、気が済まないみたいですね~。
職業病だな・・・。
そんなわけで、準備は万端に整いました。
あとは式典の主役待ちなのですが、意外・・・いや、幸いにも最悪の状態は脱したようで、とりあえず意識が回復したようです。
世の中、そんなものですね~。
もう一回、会話ができるくらいのレベルまで回復してくれれば良いな・・・とは思います。
今回、一旦は本気で覚悟を決めたことで、意思確認しておくべきことや言い残したことが残っていることに気づきました。
それを済ませることが出来たら、私はもう思い残す(?)ことは無い!
現在も入院中なのですが、具合は宜しくありません。
そもそも、この夏に肺炎を起こして入院しました。
二週間ほどで一旦は退院したものの、再び肺炎を再発して、何だかんだで現在も入院中です。
たかが肺炎なのですが、高齢者の肺炎っていうのは甘く見てはいけないそうです。
高齢者の死因の第三位だったかな?
とにかく、肺炎で死ぬ人は非常に多いみたいですから・・・。
どこまでが本当の話かは分かりませんが、高齢になると飲食物を肺に入れてしまうという、「誤飲」が増えるそうです。
空気を入れる肺と、飲食物を入れる胃の入り口は、「口」で共通です。
我々は上手に入り口の切り替えを行っていますので、肺に水を入れたりすることはほぼ無い訳ですが、体の機能が弱ってきた年寄りには多いみたいですね~。
ちなみに、私の父親は約20年前から「パーキンソン病」という、からだの動きが悪くなる病気を患っています。
パーキンソン病の中期症状として、よだれや食事をうまく飲み込めなくなる嚥下(えんげ)障害という症状が、パーキンソン病患者の50%に見られるそうです。
脳の摂食中枢と嚥下中枢がうまく働かなくなることで発生し、重度になると口からの食事は困難になるということです。
あまりにも色々な病気もちのため、つい最近まで見落としていましたが、パーキンソン病患者としては、ほぼ末期患者である私の父ですから、誤飲は当たり前といえば当たり前ですね。
という訳で(?)、先月に「胃ろう」という処置を行っています。
胃にチューブを取り付けて、直接栄養を流し込めるようにしたのです。
そもそも、この「胃ろう」は担当医師から勧められました。
家族としては、全身チューブだらけにしてまでの延命治療は望みません。
現代の医学だと、心臓を動かしておくだけという意味での延命治療なら、相当期間生かすことができますから・・・。
私としては、数ヶ月にわたって点滴だけの入院生活ですので、腸からしっかり栄養を取り入れないと、治るものも治らないだろうという気持ちと、長期間パーキンソン病をはじめとする既往症の薬を飲んでいないことに対する対応が必要と考えました。
そこで、「胃ろう」という、チューブ取り付けも同意したのですが・・・。
今になって気づいてみると、医師が胃ろうを勧めた動機と、私がGOサインを出した動機が違ったように感じます。
先述のように、私は「良い状態にしてやりたい」という思いだったのですが、医師は「もう口からの食事は不可能だ」との認識だったのだと思います。
実は、先週末に「容態が悪化した」と病院から連絡が入りました。
輸血を行うので、同意書を書いてくれということだったのですが、多臓器不全を起こしている可能性があるとのこと。
巷では、「輸血するほどの症状になったら、もうアカン」と言われます。
パーキンソン病って、歩けなくなるなど、体の動きが悪くなる病気ですが、内臓も同じ筋肉なので、病状が進むと動きが悪くなるらしい。
それで、色んな臓器の動きが悪いのかもです。
結局のところ、自分が考えていたより状況は良くないようです。
もちろん、以前から相応の覚悟はしていたのですが、現実に来るべきものが来たんですね。たぶん。
医師からは、「最悪のことも考えてください」と言われました。
病室へ見舞いに行ってみると、酸素マスクを装着して、既に意識もありません。
こりゃ駄目だ・・・。
この期に及んでは、もはや今後のことを準備しておく必要があります。
私と母、そして兄の三者で、今後のことの相談をはじめました。
私の母も体力的に大変ですので、喪主は長男である兄がつとめ、私が葬儀委員長的な役割で裏方をやることにしました。
今、入院している病院が京都市内なので、葬儀場も京都市内で探すことにします。
先日同じ病院で亡くなった方の遺族と懇意にしていたようなのですが、その方は九州の出身で、親を自分の住む京都の病院へ呼び寄せていたそうです。
告別式は九州でやるために、寝台車を手配して九州に送り返したそうですが、費用はナント47万円要したそうです!
それを聞いた私は、以下のようなやり取りを行いました、。
私:「高いな~。俺が仕事で運びたいよ」
兄:「そんな車もあるの?」
私:「さすがに寝台車はないから、トラックで運ぶ」
兄:「そりゃ、無理だろ・・・」
私:「大丈夫。ウチの会社には古いマットレスも沢山あるし、ユニックやパワーゲートもあるから、病室から直接搬出もできるよ!」
兄:「荷台に乗せてどうするの?」
私:「ブルーシートで見えないようにして、あと、転がって落ちないようにロープをかける必要がある」
兄:「オヤジが化けて出そうだな・・・」
私:「大丈夫だって。愛情を込めて、積み込みと輸送してやるから!」
その時・・・
「すみません!」
突然、私たち兄弟の会話を遮る一人の女性が現れました。
「ここは病室ですので・・・」
ああ、そうだ。
まだ死んでいないオヤジの横でする話ではないな。
看護婦さんにお詫びを言って、病室から退散しました・・・。
喪主を引き受けることになった兄は、少し張り切りすぎています。
元々几帳面であり、メーカー勤務で生産管理の経験がある彼は、完璧な工程(?)計画を練らないと気が済まない人です。
連絡先がああだこうだ、通夜の段取りがどうだと、色んな相談をしてきます。
「んなもん、適当で良いよ!」と私は言うのですが、一連の段取りを工程表にまとめないと、気が済まないみたいですね~。
職業病だな・・・。
そんなわけで、準備は万端に整いました。
あとは式典の主役待ちなのですが、意外・・・いや、幸いにも最悪の状態は脱したようで、とりあえず意識が回復したようです。
世の中、そんなものですね~。
もう一回、会話ができるくらいのレベルまで回復してくれれば良いな・・・とは思います。
今回、一旦は本気で覚悟を決めたことで、意思確認しておくべきことや言い残したことが残っていることに気づきました。
それを済ませることが出来たら、私はもう思い残す(?)ことは無い!
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