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社長の独り言

金融政策の目標設定 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2012/11/21(水) 06:52

今日はちょっと小難しい話ですよ。

今日のニュースです。


日銀の白川方明総裁は20日、金融政策決定会合後の記者会見で、衆院選で金融政策が争点の一つになっていることについて、一般論と断った上で「中央銀行の 独立性をぜひ尊重してもらいたい」と述べ、独立性確保に理解を求めた。インフレ目標を3%にする意見が出ていることに対しては「現実的ではない。経済に対 する悪影響が大きい」と否定的な見解を示した。



コレ、勘違いされやすい・・・というか、意図的に誤解されるように仕組んだ発言だと思いますわ。

白川総裁は事あるごとに、「中央銀行の独立性」を口にしますが、「独立性」の意味を国民が誤解するように仕向けているように感じます。

金融政策が政治的に決定される、例えば「インフレ目標を3%にしよう!」とする行為は、世界的に常識的な行為です。

というより、金融政策の目標決定を中央銀行が行う行為のほうが非常識です。、

バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)のパーナンキ議長は、日銀本店で講演した「中央銀行の独立性、透明性と説明責任」の中で、「目標の独立性と手段の独立性の違いは有用だ。中央銀行が自由に目標を設定できるという目標の独立性を民主主義社会で正当化することは困難だ・・・」と述べています。

「中央銀行(日銀)が自由に目標設定を出来るなんて事は、民主主義社会ではおかしいよ」と言っているわけですわ。


ややこしい話で恐縮ですが、

「インフレ目標を3%にしよう!」という決定が政治的になされた場合、中央銀行は実現のための手段についてのみ、独立性が担保されている・・・と考えるのが正しいのです。

白川総裁はボケですがアホではないため、十分にそのあたりを理解した上で、「一般論として・・・」と前置きしたり、言葉を巧みに置き換えて、今後も日銀が目標設定をし続けることを主張しているような言質を取られないようにしていますが。

ちなみに、現在の日銀法では目標の独立性まで日銀に与えておりますので、「目標は日銀が決める!」と明言しても問題は無いのですが、総選挙における争点の一つになりそうな金融政策では、日銀法の改正が避けて通れません。

自民や維新が政権を取ることになると、金融政策における目標の独立性が中央銀行から奪われるのはもちろん、日銀総裁を罷免する権限が内閣に与えられるのも確実でしょう。

そうなると、高い確率で白川総裁はデフレや不景気に対する戦犯同然の扱いで交代ということになるでしょう。


栄光の日銀総裁から戦犯同然の扱いで退任とは何とも気の毒な話ですが、これも世の中の定めですなあ・・・。

インフレターゲットを高く設定するような金融政策は、私は大賛成ですが本当に上手くいくかは分かりません。

こちらは無責任かつ無権限なスクラップ屋のオッサンですので、責任は権限を持った方に取っていただくしかありませんね。



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