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社長の独り言

集荷・輸送コスト計算 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2016/12/12(月) 06:00


ここのところ、トラックに乗っての回収やら輸送やらの業務に従事している訳ですが、これらは言わば「新しい業務」の部類に入ります。


このような新しい業務を行う場合、当然事前に採算性の検討をはじめとした計画を立ててスタートする訳なのですが、事前の計画と現実では、それなりの食い違いが出てくるのが常です。





事前予想より良い結果が出るケースも無い訳ではありませんが、大抵の場合は予定外の事象によって採算性と言う観点からは悪化することのほうが多い。


東京オリンピックなどの公共事業と違い、予定より何倍もの費用を要することはありません(そんなことをやっていては、会社がつぶれる)が、事後検証も必ず必要になってきます。





たまにはブログ上でその検証を行ってみようかと思いますので、お付き合いくださいな。


経営的な観点・・・というほど大層なものではありませんが、仕事を行うにあたっては、このような作業が必ず必要ですから、考え方の参考になる方もおられるかもしれません。







今回の一連の仕事は、「集荷および輸送」です。


集荷は関西地方及び中部地方で、集荷した商品を関東に輸送するまでの費用を計算し、採算性や仕入原価の設定に使用します。





1. 集荷コスト


集荷先は全部で7か所。それぞれのコストを計算していきます。


なお、記載の数値は全て往復のもので、燃料代は燃費リッター6kmの単価100円/L、高速代は実費で計算しています。


人件費については、一人1時間あたり2,000円で計算。







(1)往復走行距離=78kmの長久手市


燃料代=1,300円(13L)、高速代=3,680円、総所要時間 7時間(移動に往復1時間半+作業時間2時間)×2名=14,000円


小計18,980円


長久手市には2往復しているので、合計37,960円。





(2)往復走行距離=330kmの伊丹市


燃料代=5,500円(55L)、高速代=9,580円、総所要時間 14時間(移動に往復5時間+作業時間2時間)×2名=28,000円


合計28,000円。


伊丹市には2回行っているのですが、大阪市とセットで2か所回ったので一か所で計算します。





(3)往復走行距離=323kmの大阪市


燃料代=5,400円(54L)、高速代=11,300円、総所要時間 14時間(移動に往復5時間+作業時間2時間)×2名=28,000円


小計44,700円。


大阪市には2往復しているので、合計89,400円。





(4)往復走行距離=302kmの東大阪市


燃料代=5,000円(50L)、高速代=5,800円、総所要時間 14時間(移動に往復5時間+作業時間2時間)×2名=28,000円


合計38,800円(東大阪市には1往復のみ)





(5)往復走行距離=278kmの寝屋川市


燃料代=4,600円(46L)、高速代=11,180円、総所要時間 12時間(移動に往復4時間+作業時間2時間)×2名=24,000円


小計39,700円


寝屋川市へは3往復しているので、合計119,340円。





(6)往復走行距離=282kmの奈良県


燃料代=4,700円(47L)、高速代=3,960円、総所要時間 12時間(移動に往復4時間+作業時間2時間)×2名=24,000円


合計32,660円(奈良県へは1往復のみ)





(7)往復走行距離=104kmの三重県


燃料代=1,700円(17L)、高速代=2,420円、総所要時間 6時間(移動に往復1時間+作業時間2時間)×2名=12,000円


合計16,120円(三重県は作業未完了なのですが、1往復のみの予定)






集荷費用を全て合計すると、362,040円となりますね。


案外、かかるものです。







次に輸送費用ですが、4回のピストン輸送で輸送を完了する見込みです。


現在のところ2往復を完了していまして、このブログが公開される月曜日の朝には、3往復が終わっている予定です。





2.輸送費用は、


一回の輸送あたり、高速代が往復約20,000円、燃料代が往復約15,000円、所要時間が往復約16時間(32,000円)というところですね。


合計すると1往復あたり67,000円、4往復で268,000円。





集荷費用と輸送費用を合計すると、630,040円となります。


これを重量で割ると、キロあたりの集荷及び輸送コストが出てくるわけです。






今回の総重量は19トンほどですから、63万円÷19トンで、キロあたり33円ほどの経費を要することになります。





ほぼ想定内の数値ですが、甘くない結果ですね~。


キロ25円ほどで収まるかなと思っていたのですが・・・。








この試算と現実の違いは、いくつかあります。





例えば、全ての試算は2人で出発して帰って来るということになっていますが、実際には他の仕事の前後に現地集合で作業を済ませていますから、少し人件費部分が浮いてきます。


ちなみに一人分の人件費は、私の人件費なんで、会社としては丸儲け!?





あるいは別の仕事で関東からの帰り荷を積んだ場合、輸送費ゼロで運べる訳ですから、その分も浮いてくる計算になります。


これらは表に出てこないプラス要因です。





一方、集荷先から持ち帰って、輸送のために再梱包等を行っているのですが、その費用が含まれていません。


また、事前の下見に呼ばれて行ったりしているのですが、その費用も計上されていません。


こちらはマイナス要因ですね。





まあこれらのプラス・マイナスは相殺ということにして、キロあたり33円ほどが実費だったと考えるのが良いでしょう。


キロ33円で計算しておけば、少なくとも損はしないです。


少なくとも一人分の作業を私がやれば、「儲かる」部類に入るかもしれませんね。







今日のブログ、私が日頃行っている各種の収益計算をブログ上でやらせていただきました。


おかげで収益計算を完了し、またブログのネタにもなるという、一石二鳥を狙ったものです。





このあたりの計算をドンブリ勘定でやる人も多いのですが、それでは儲からん・・・というか、間違いが多いんですねえ。


キチッと計算しておかないと、底に穴の開いたバケツみたいな会社になります。





こうやって書かれていることを読んでみると、あたりまえのことが書かれているだけであることはお分かりいただけるかと思います。


しかし、「忙しい」という理由で、こういう検証作業をしない人も多いんですよ(自分のこと?)。





検証作業が出来ないくらい忙しいなら、仕事やらないほうがいいですよ。


だって、やればやるほど損をしていることも少なくない。





「損をするのに忙しくて、検証できない」なんて馬鹿な事、やっちゃダメですからね。


それでは!
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