社長の独り言 2017/8/4
腓腹筋断裂 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/08/04(金) 06:13
私も40歳代の半ばを過ぎ、体力の衰えを自覚し始めております。
今でも時々は現場の仕事をしていますから、上半身のパワーの衰えは緩やかなのですが、問題は下半身の衰えかなと思っています。
特に、歩いたり、走ったりするような、体力(?)です。
ある程度は体を動かす仕事をしている人でも、どうしても歩いたり走ったりするような動きは少ないことが多い。
それを自覚しているかどうかは別にして、下半身の衰えは避けたいですよねえ。
そんな理由から、私も出来る限りは「歩く」ことを意識しています。
何の理由もなく、早朝や夜間にウオーキングが出来るほどの健康マニアではないので、買い物には出来るだけ歩いて行くとか、バスに乗らずに駅から会社まで歩くとか、何かの「ついで」に歩くことを意識する程度ですが。
私の息子の高校生は結構熱心にスポーツをやっていまして、部活動が夏休みでお休み中でも自主的にトレーニングをやっています。
屋内での筋トレにはじまり、時には私がクルマで運動公園に連れて行き、走り込みを行うこともあります。

画像のトレーニングは、いわゆる「坂道ダッシュ」と言うやつです。
この画像で分かるかどうか?
上り坂をダッシュで走っていき、主に瞬発力を強化するトレーニングだと思うのですが、同時に持久力も維持する程度のトレーニングにもなる。
短時間で比較的負荷の強いトレーニングじゃないかな?
私が現役でスポーツをやっていた大昔は、ポピュラーなトレーニングでしたが、ひょっとすると今では推奨されていないのかもしれません。
例えば、大昔(?)は、「うさぎ跳び」なんてトレーニングがあったでしょ?
私の時代では、うさぎ跳びは膝への負担が大きく、昔ながらの悪しきトレーニングの代表格みたいに言われていました。
でも私より年配の世代は、当たり前のようにそんなトレーニングをしていた訳です。
私は専門家じゃないのでよく分かりません。
ただ、自分が過去にやって来たこと、自分の中の常識を今の世代に押し付けると、マイナスになることも多いかと思うので、あまり口出ししないようにしています。
さて、今週の月曜日早朝、高校生の息子をいつもの運動公園に連れて行きました。
先ほどの画像は、その時に撮影したものです。
せっかくトレーニングの場に来たのですから、私も軽い運動を行うことにしました。
ただ、日頃運動不足のオッサンが、急に激しい運動を行い、「アキレス腱が切れた」とか、心筋梗塞にでもなってはシャレになりません。
無理せず、自分の体力の衰えを十分に自覚した、軽いトレーニングを行う必要があります。
実は私の友人の中に、急な運動で怪我をした人は結構多い。
若い頃は体育会系でバリバリやっていたオッサンが多いので、自分の年齢や衰えをわきまえずに、昔と同じような感覚で急に運動をするもんだから怪我をする。
そんなアホ共と同じ轍を踏まないように、慎重にやらなくてはね。
私の場合、一か月以上前から少しずつ歩く距離を延ばしたり、たまには走ってみたりと、少しずつ負荷を上げるようにしていました。
トレーニング前のストレッチも念入りに。
でもって、高校生の息子は約50mのダッシュ(全力疾走)ですが、私は約半分の距離を半分くらいのチカラで走る。
怪我が怖いですからね~。
月曜日、息子は同じように50mの全力ダッシュを行い、私も最初はいつものように半分くらいのチカラでダッシュ。
一応、スタートだけは息子と同時に行い、息子の競争意識を高めてやって、トレーニングの強化を図ります。
息子にしたら、間違っても「こんなオッサンに負けられるか!?」と思って走りますから、本気で走るんです。
私は、高校生の現役アスリートに勝とうなんて、これっぽっちも考えていませんよ。
40歳代半ばのオッサンですし。
走り込みを続けていると、私の方も体が暖まって来ました。
最近は体重を落としているので、カラダも結構軽い。
8割くらいのチカラで走っても、割と軽快に走ることが出来ました。
「やっぱり、日頃のトレーニングが大事だなあ」
そんなことを考えていました。
サッカーの三浦知良選手は、私より年上だし、現役のメジャーリーガーであるイチロー選手は、私より2歳か3歳ほど年下。
彼らとは比べることは出来ませんが、日頃のトレーニング次第では、私のような年齢でも十分にカラダが動くんですね。
そんな考えが、間違いの始まり。
息子の坂道ダッシュは、最後の一本となりました。
私も最後の一本だけ、短い距離ですが全力で走ってみることにしました。
「息子とのスピード勝負に勝てるか?」
そんなノリですね。
「40歳代半ばのオッサンが無理してはいけない」
そんな自覚は、どこに行ったんでしょう?
平常時は冷静に考えられても、私のような元(大昔)アスリートのオッサンは、ひとたび運動を始めるとアタマの中の線が切れてしまい、冷静ではいられないんですね。
最後の一本のダッシュ。
息子と同時にスタートを切って、全力で走り出したのですが、すぐに靴のヒモか何かが切れてしまいました。
「ブツッ」とゴムのようなものが切れる音がして、切れたゴムが私の足(右ふくらはぎ)に当たりました。
子供の頃、ストッキングがズレ落ちないように止めていた、伸縮性の「ストッキング止め」が切れ、切れたものが右ふくらはぎに当たったような感覚です。
それで走るのをすぐに中断して、「何が切れたのかな?」と自分の右足を確認しました。
靴のヒモ?靴下?
何が切れたのだろう?
靴のヒモは切れていない。
ショートソックスだから、くるぶしの下までの長さのソックスだから、ふくらはぎには当たらない。
下を探しても、何も切れたものは落ちていない。
あれ?
何も切れていないし、何だか右足のふくらはぎがオカシイ。
うわ~!
ひょっとして、
切れたのは、オレの筋肉かい~!?
すぐに息子を呼び、「ちょっと足の具合が悪いから、急いで帰ろう」と声を掛けました。
息子は何が起こったか理解できないらしく、「は?」と言うだけ。
身体が暖まっていて、アドレナリンが噴出している間だけは体が動いても、それが収まると、全く動けなくなることがあるんですね~。
そういう経験だけはあります…。
急いで車を運転して帰宅し、患部をアイシング。
怪我の経験は豊富ですが、「ブチッ」と筋肉の切れる音を聞き、切れた筋肉が足を叩く感触は、さすがに生まれて初めて。
午後には信頼する整骨院で、筋肉の状態を診察してもらいました。
整骨院の先生 「どうしましたか?」
私 「筋肉が切れる音と、切れた筋肉が足を叩く感触がありました」
先生 「何をしていましたか?」
私 「坂道ダッシュを…」
先生 「は?」
私 「(小声で)息子と坂道ダッシュを…」
先生 「…」
先生 「あんまり、アホなことはしないでくださいネ」
私 「はい…」
年齢不相応な運動を行って怪我をした他人をあざ笑い、自分は注意深く怪我をしないようにしていると慢心したオッサンの、哀れな末路でございます…。
「右足腓腹筋断裂」
それが私の病名でございます。
「筋断裂」なんて言うと、何だか重苦しいので、別の言い方をしましょう。
単なる「肉離れ(少し重症の)」です。

汚い足をお見せして恐縮です。
怪我をして数時間後、高校生の息子に「ふくらはぎが、どうなっているか見たいから、写メ撮ってくれ」と頼みました。
「どうなってる?」と聞くと、
息子 「何かおかしいよ。右ふくらはぎの筋肉が、一部無くなってる」
私 「そっかあ。切れたもんなあ。そりゃ無くなるわ。ははは。」
息子 「…」
そんな感じでしたよ。
今回の教訓。
平時(冷静なとき)は、常識的かつ適切な判断が出来る。
問題は、非常時にもそれが出来るか…? である。
常在戦場。
いかなる状況でも、常に冷静な判断が出来るよう、修練を積まなければならない。
…最後に。
「大丈夫? 今、動けるの?」と聞かれました。
大丈夫ですよ~。単なる肉離れですから。動けないけど…。
以上!
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