社長の独り言 2017/6/5
強制休養 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/06/05(月) 05:23
先週から海外出張に出ています

ちょうどゴールデンウィーク前に日本で積み込みを行ったコンテナが現地に到着しました。
およそ8人がかりで、日本でコンテナに積まれた自転車を下ろしていきます。
コンテナから自転車を下ろす作業ですが、8人が半日がかりで降ろして行く感じですので、「4人工」ということになります。
日本なら最低8万円、普通は10万円以上を要する仕事になるのですが、そこは発展途上国ですので、日本の10分の1くらいの人件費でOK。
そのあたりは助かりますねえ。

到着した自転車は、一旦倉庫内に片付けます。
コンテナから降ろす時点で現地バイヤーの方々が目を光らせており、価格交渉なども同時進行します。
そういう意味では、トラックが取りに来るまでの仮置き場みたいなイメージです。
買い手がつくのを探すためにストックするような状況は、あってはならないことだし、もしそのような状況になれば、送り先を他国に振り替える。
在庫や売れ行きの調査はもちろん、仕入れに来る現地バイヤーの顔色もうかがいながら、情勢を正確に把握します。
嫌々(?)買っていくような状況なのか、奪い合うように商品を買っていく状況なのか?
「売れた」という、一言では分からないことがたくさんあります。
日本国内回収の現場から、海外販売の現場まで、薄く広くになるのですが、数字だけでは分からない実態を、出来るだけ正確に把握するように努めています。
さて、本題(?)
画像は到着日翌日、木曜日の画像です。
金曜日以降は、郊外のバイヤー、小売店などを訪問する予定…でした。
実は今回の訪問は、訪問先の国の選挙と重なっていたようです。
全く知らなかった。
日本なら「選挙と重なった?それがどうした?」なのですが、先進国以外の国々では、そう簡単にいきません。
「選挙期間=権力闘争の真っ只中」ということになりますから、どうしても多少危険が増えます。
金曜日の朝、当日のスケジュールを打ち合わせしていると、「今日は選挙の最終日だから、外出しないほうが良い」とアドバイスされました。
数万人の人出が予想されるとのことでしたから、そういう何が起こるか分からないタイミングでの外出は控えることにしました。
翌土曜日。
選挙運動は金曜日で終了し、日曜日が投票日というのが、この国のスタイルらしい。
「今日は外出しても大丈夫か?」と聞くと、ベトナム人が襲われて殴られるという事件が発生したらしい。
どうやら「肌が白くて、目が小さい」人は、ベトナム人だと思われて危険らしいです。
「それは、オレのことか?」
という話になり、土曜日も外出自粛。
ホテル回りの人出も若干少ないし、町がいつもとは少し違う雰囲気です。
ちなみに選挙投票日の前日土曜日は、「ノンアルコールデー」らしいです。
ホテルのレストランでも、「今日はノンアルコールデーなので…」と、ビールを提供してくれません。
ホテルに軟禁状態なのに、ビールも飲めない。
最悪の土曜日だった。
日曜日、投票日なので当然外出は自粛。
ノンアルコールデーではないので、ビール飲んで、隣のマッサージ屋行って時間を潰す。
「明日月曜日は、開票の結果が出る日だから、場合によっては一番危ないかもしれない」
私のビジネスパートナーはそう言うのですが、「これ以上の軟禁は勘弁してくれ」とお願いしました。
速報による開票状況なのか、出口調査における予想なのか分からないけど、私の滞在する首都付近では、野党が勝利したとのこと。
都市部では与党の評価が散々なので、もし与党勝利のニュースが流れたりすると、不正を疑った暴徒が現れる可能性が高いんですと。
都市部では与党が負け、農村部で与党が勝ち、結果として第一党の座に変更はない。
これが最近のお決まりのパターンなので、外出しても危険はないだろうとの判断で、ようやく今日は最後の仕事に出て行くことになりました。
日本を出発してから48時間くらい、寝る間もなく動き回ったと思えば、今度は72時間の強制休暇。
そして帰国日に再びフル活動…という、何ともバランスの悪い出張になりました。
。
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