社長の独り言 2014/6/23
ためになるかも知れない話 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2014/06/23(月) 05:06
先週末は、日本人スタッフによる自転車コンテナ作りでした。
屈強な外国人へと業務委託することが多いバンニング作業ですが、日頃世話になっているアフリカンたちが一時帰国中のため、オッサンたちによるコンテナ作りとなったわけです。
彼らが戻ってくるまでに、少なくともあと一本はコンテナを作ることになるでしょう。
ただでさえ体力的にきついバン詰め作業ですが、暑くなってくるとこれは地獄の作業としか言うほかありません。
こればかりは、経験しないと分からないかもしれませんが・・・。

先週末の弊社ヤードの様子です。
約850坪の弊社中部ヤードのうち、約半分は自転車で埋め尽くされています。
在庫台数は、約3,000台というところでしょうか?
そういえば最近、「自転車のコンテナを作りたい」という、お問い合わせが増えてきたように思います。
自転車コンテナをご自身でお作りいただいて、コンテナ単位で買い取りさせていただくことは、弊社にとって大歓迎です。
何しろ最近は海外からの中古自転車の注文が多くて、商品が不足気味になっていますので・・・。
ただし、自転車コンテナを作るのにも、結構ハードルは高いかもしれません。
自転車のコンテナには、最大で約580台くらいの自転車を入れます。
何でも良いから580台詰め込むわけではなく、ストレートだけを積んだり、ママチャリだけを積んだりと、送り先によって積む商品の内容は異なります。
そうなると、おそらく最低でも2,000台、おそらく弊社と同じ3,000台くらいの在庫を常時抱えて、オーダーごとのパッケージを作らないといけないのです。
それだけの在庫を抱えることができる場所、資金力が必要です。
また、屋外に長期間保管すると自転車が傷んでしまいますから、それなりに回転させなければなりません。
在庫の台数分くらいを、約一ヶ月間で集荷しないとダメでしょうね・・・。
そのくらいの馬力も必要です。
たかが自転車の輸出事業かもしれませんが、その他にも色々と大変なことがあります。
先ほど、「最大で約580台の自転車をコンテナに入れる」と申しましたが、それだけの自転車を積むのには職人芸が必要かもしれません。

上の画像は、積み込みのためにセッティングされた中古自転車です。
ギッシリと隙間がないように準備されていますので、これだけの事前作業を行えば、約580台くらい積めるでしょう。
一方、多くの中国人ヤードで行われるような荒っぽいバン詰め作業だと、480台から500台くらいしか積むことができません。
下手をすると、40フィートコンテナに積載できる量が100台くらい違ってくるのです。
アフリカなんかへコンテナを送ろうとすると、運賃が60万円くらいかかることもあります。
60万円の運賃で、580台の自転車を送れるなら、一台あたりの運賃は約1,034円。
60万円の運賃で、480台の自転車を送るのなら、一台あたりの運賃は約1,250円です。
積んである商品量が100台も違うと、1台あたり200円以上も運賃コストが変わってくるのです。
運賃コストの変化は、仕入れ価格と直結しています。
仮に、1コンテナに580台の自転車を積む能力がある会社の自転車販売価格が一台1,000円だとすると、480台しか積む能力がない会社は、一台800円でしか売ることができません。
要は、商品の販売価格というものは、様々な要素で決定されるということです。
もちろん、実際の商品の品質なんかも大きな要素になってきますので、「自転車あるよ。コンテナ積んだら、いくらで買ってくれる?」と聞かれても困るのであります。はい。
ま、そういう聞き方をされた時点で、「素人だ」と分かりますから、少々警戒します。
誰もが「初めて」の時ってあるわけですので、「初めてだから謙虚にやろう」という姿勢の方なら良いのですが、「適当にやれば良いだろう」と思っている方がほとんどのように感じます。
業界の体質かな?
素人が適当にやった商品なんて、怖くて買えません。
販売先からの信用を失ってしまう恐れがありますから。
何事も、テキトーではいけません。
どちらかといえば、とことん物事を突き詰めるほうが良いと思いますよ。
普段はテキトーでも、ここぞと言う場面では、こだわりを見せる・・・。
それくらいがちょうど良いのかな?
かく言う私も、当然勉強中の身です!
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