社長の独り言 2014/3/21
バッテリーの大口取引 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2014/03/21(金) 06:03
先週末から今週前半にかけて、自動車用バッテリー、シールドバッテリー、フォークリフト・プラッターなど、各種バッテリーの大口取引を行っておりました。
儲かったかって?
最近では少なくなってきた大口の取引でしたので、利益率わずか1%程度の手間賃でやらせていただいた仕事なのです。
ただ、そこは大口取引ならではのスケールメリットがあります。
仮に1キロあたり1円の利益でも、10トンなら1万円、100トンなら10万円の利益になりますので、超薄利の仕事でも、多少は「チャリンチャリン」と、弊社にお金が落ちるのです。
大切なことは、「どのくらいの時間で、どのくらいの利益を上げることが出来るか?」
これに尽きると私は考えています。
したがって、薄利だからダメ、利益が厚いから良い・・・というような単純な考え方はしておりません。
さて、「大口取引」って、どれくらいの量でしょうね?
取引対象となる商品の種類や、需給状態によっても定義が左右されるのですが、「バッテリー」の取引の場合だと、最低でも大型トラック一台分である、12~13トン程度の量の取引から、「大口取引」と呼ばれるのではないかと思います。
今回の取引量は、大型トラック4台に積めるだけ・・・というものでした。
総量で約50tの取引ですので、文句なしの大口取引であったと思います。
あ、大事なことを申し忘れておりました。
大口取引においては、取引の際に余計な手間がかからないこと。
コレ、とても大事です。
今回のバッテリーの例ですと、品物はパレット積みやパレティーナに収納された状態になっており、取引の際はフォークリフトで積むだけ・・・となっておりました。
このような、取引の際に時間と手間がかからない状態になっていることは、必須条件です。
引き取りに行ってから、手積みを開始する・・・なんて論外です。

今回のお客様は、画像のようにキッチリとパレティーナに収納して保管されていました。
しかも、カゴ毎の総重量は計量済みで、風袋(カゴの重さ)まで書いてあるという状態です。
完璧ですね・・・。
こういう仕事をしておられるお客様との取引は、とても気持ちが良いものです。
弊社では、ここまでの完璧な仕事ができていませんので、見習わなくてはいけません。

この日一台目のトラックは、平ボディーの大型トラックです。
画像に写っているだけの量で、約12トンになります。
このあと、1カゴだけ追加で積みましたので、貨物の総重量は約13トンになりました。

二台目のトラックは、ウイング車です。
こちらも総重量で13トンちょいの商品を積みました。
車両手配の都合もあり、2日間にまたがっての引き取りとなってしまいましたが、約50トンの積み込みに要した時間は約5時間。
キロあたり1円の薄利でも、1時間あたりの利益が1万円になるのですから、悪い仕事ではありません。
ただし、絶対的な信頼ができる相手でないと、超薄利取引って難しいですねえ。
商取引には、必ずどこかにリスクが潜んでいるものです。
商品そのものに問題があったり、代金回収の問題であったり、自分では気付かない意外なところに問題が潜んでいるものです。
今回のような取引だと、仕入れの段階で、カゴの中に「鉄」などの安価な金属が混じっている(アンコとして入っている)可能性があります。
現在では、鉄とバッテリーだと価格にして4倍程度の差があります。
信用できないタチの悪い相手と超薄利で取引して、こんなことをやられたらあっという間に赤字です。
販売先と単価も決まっていないと、利益が確定した仕事になりません。
金属相場は刻々と変動していますから、仕入れ実行が確定した時点で、売値も確定しておかないと、仕入れの段階で赤字ということが発生します。
その売値の約束を確実に守り、支払条件も確実に守る相手との売却契約がまとまっている必要があります。
何しろ、500万円の仕入れ資金を使って、5万円の利益を取りに行く仕事ですから、完全無欠のノーリスクじゃないと、やりたくないのが本音です。
実際には、完全無欠のノーリスクなんてありえないわけで、わずかでもリスクを背負っているからこそ、いくらかの代金を頂戴しているという見方も出来ます。
いずれにせよ、リスクが許容範囲と判断すれば、キロ1円仕事もやります。
ちなみに、今回のバッテリー買取価格は、税込キロ85円オーバーでしたよ。
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