社長の独り言 2012/11/9
クロム系ステンレス「JFE443CT」 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2012/11/09(金) 07:16
JFEスチールは5日、省資源型で高耐食性のクロム系ステンレス「JFE443CT」が、ステンレスとして初めて耐食性に関する建設技術審査証明を取得したと発表した。認定団体は日本建築センター。
一般的なニッケル系ステンレスであるSUS304と、同等以上の耐食性が証明されたことで、JFE443CTがSUS304の代替ステンレスとして、今後、建設分野などを含めて適用範囲が広がりそうだ。
こんなニュースが出ておりました。
我々金属屑業界で「ステンレス」といえば、SUS304を指すのが一般的です。
「磁石に付くのは駄目だよ~」と、現場で検収している方も多いことでしょう。
SUS304は、クロムを18%、ニッケルを8%含むことから、「18-8」ステンレスと呼ばれています。
一方、磁石に付くのはSUS400番系と呼ばれる、ニッケルが含まれていないステンレスです。
ニッケルが含まれていないSUS400番系は、304と比べて少し耐食性が劣ります。
「304のマガイモノ」と呼ばれてきたものです。
ところが、ニュースに出ていたJFE443CTは、SUS304と同等以上の耐食性が証明されたんだって。
2005年8月に発売された新しい製品ですが、高価なニッケルを含まないことから価格は304の半額以下だそうで。
ちなみに、市場で流通するステンレスの約6割がSUS304らしいのですが、今後は代替品であるJFE443CTのようなニッケルを含まないステンレスが主流になっていくでしょう。
ということは・・・
ステンレス・・・というか、ニッケルをメシの種にしているスクラップ屋さんは、将来メシの種が無くなりますね・・・。
新しい商品がスクラップになるまでは、下手したら数十年を要す訳ですから、今日、明日にどうなるという話ではありません。
それでも、ステンレスからニッケルを再資源化する事業は先細り確定だな。
こういうことも、アタマの片隅に置いておかないと、今から「ステンレスの再生工場に新規設備投資じゃ~」なんてミスを犯す危険もあります。
ちょいと覚えておきましょう。
一般的なニッケル系ステンレスであるSUS304と、同等以上の耐食性が証明されたことで、JFE443CTがSUS304の代替ステンレスとして、今後、建設分野などを含めて適用範囲が広がりそうだ。
こんなニュースが出ておりました。
我々金属屑業界で「ステンレス」といえば、SUS304を指すのが一般的です。
「磁石に付くのは駄目だよ~」と、現場で検収している方も多いことでしょう。
SUS304は、クロムを18%、ニッケルを8%含むことから、「18-8」ステンレスと呼ばれています。
一方、磁石に付くのはSUS400番系と呼ばれる、ニッケルが含まれていないステンレスです。
ニッケルが含まれていないSUS400番系は、304と比べて少し耐食性が劣ります。
「304のマガイモノ」と呼ばれてきたものです。
ところが、ニュースに出ていたJFE443CTは、SUS304と同等以上の耐食性が証明されたんだって。
2005年8月に発売された新しい製品ですが、高価なニッケルを含まないことから価格は304の半額以下だそうで。
ちなみに、市場で流通するステンレスの約6割がSUS304らしいのですが、今後は代替品であるJFE443CTのようなニッケルを含まないステンレスが主流になっていくでしょう。
ということは・・・
ステンレス・・・というか、ニッケルをメシの種にしているスクラップ屋さんは、将来メシの種が無くなりますね・・・。
新しい商品がスクラップになるまでは、下手したら数十年を要す訳ですから、今日、明日にどうなるという話ではありません。
それでも、ステンレスからニッケルを再資源化する事業は先細り確定だな。
こういうことも、アタマの片隅に置いておかないと、今から「ステンレスの再生工場に新規設備投資じゃ~」なんてミスを犯す危険もあります。
ちょいと覚えておきましょう。