社長の独り言 2015/1/30
難しい顔をしています - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/01/30(金) 05:50
早いもので、1月も本日が最終日(金融機関営業日ベース)ということになります。
1月末は、弊社の決算日。
会社は土曜日でも営業していますが、決算をベースに考えると、最後の日となる事項が多いので、結構バタバタするのです。
決算日には「棚卸し」をしなければなりません。
棚卸しとは、決算日において残っている商品の在庫量をチェックし、在庫の金額がどれだけあるかを計算することです。
大変面倒な作業なのですが、これをしなければ会社の成績表である「決算書」が作れません。
会社業務っていうのは、社長一人で出来る訳ではなく、外部の方を含めた大勢の人間によって支えられています。
でも、絶対に社長がやるべき仕事というものもありまして、決算関係の仕事はその代表的なものでしょう。
決算日には、「棚卸し」と呼ばれる在庫チェックを行うとご説明しましたが、これには「相場」というものが大きく影響してきます。
例えば、決算日において銅の在庫を100トン持っていたとしましょう。
決算日において銅建値がトン80万円であれば、評価額も80万円の建値を元に評価できます。
実際にトン80万円で売却できる訳ではありませんから、評価額はトン75万円などのように評価するわけです。
すると、75万円×100トン=7,500万円が在庫(棚卸し評価額)となるわけです。
在庫の額が大きいと、決算において利益の額が大きくなります。
在庫の額が小さいと、決算において利益の額が小さくなります。
ややこしい話になりましたが、要は、「決算日に相場が良ければ好決算になる」ということです。
「好決算」を喜ぶのか、嫌がるのかは、会社の状況や経営者の考え方によって大きく異なります。
好決算=税金を多く支払う訳ですから、税金を支払うのが嫌な経営者なら、決算日の相場が悪いほうを喜ぶかもしれませんね。
ちなみに、弊社なら相場が良いほうを喜びます。
「税金を多く払えることが幸せ」なんてことは申しませんが、日本の社会システムというのは、好決算を行い、多くの税金を払ったほうが、最終的に企業として成長し、多くのメリットを享受できる仕組みになっています。
一方で、「一円でも税金を支払いたくない」という考え方の経営者がいるのは事実です。
私の知る限りでは、特に外国人(元外国人を含む)なんかは、税金を払うのを嫌がる傾向が強いですね。
「オマエらは、一番多くの税金を払うべき人間だ!」と思うんですけどねえ。
今日の日本の繁栄を築き上げられるまでには、多くの日本人の血と汗と涙が流されてきたわけです。
それに貢献することなく、今日の繁栄だけを享受しているんですから、割り増しで税金払え!と言いたくなるのが人情というもの。
「税金を払わないと、会社が大きくならないよ」なんて優しく言うのですが、私の本心はそんなものです。
え~と。
何の話だったかな?
整理しますと、
今日は事実上の決算日みたいなもので、決算日の相場は決算内容に大きな影響を与える。
私は、相場が良くて好決算できることを望む。
ということです。
それで、今日の相場なんですが・・・。
銅は2.4704ドル/lb。
日本円に換算すると645円ほどになりますから、銅建値はトン69万円くらいの計算になりますかねえ。
2週間ほど前のブログでも触れましたが、一ヶ月前(年末)の銅建値はトン83万円ですから、わずか一ヶ月の間に約17%も下落したことになります。
おいおい。
いくら頑張ってコツコツ利益を上げてきても、一ヶ月に17%も相場が下落したんじゃあ、一年間の利益なんて軽く吹っ飛んじゃうよ。
在庫評価額の大部分が「銅」であった数年前なら、泣きそうな顔になっていただろうな・・・。
銅相場の下落が、弊社決算に与える影響は小さくないのですが、弊社の事業内容や在庫内容は、ここ数年で大きく変化してきています。
金、銀、パラジウムなどの貴金属スクラップや、ミシンや自転車などの中古商品が占める割合が大きくなっていますので、「泣きそうな顔」にはならずに済んでいます。
「難しい顔」くらいかな?
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