社長の独り言 2013/11/27
猪瀬都知事 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2013/11/27(水) 06:00
東京都の猪瀬直樹知事が徳洲会グループから5,000万円の提供を受けていた件で、マスコミから執拗な追及を受けてますね~。
その行為云々についてはさておき、「5,000万円」という金額について、皆さんはどう思われますか?
やはり、「大金」というイメージをお持ちになる方が大半だと思います。
私自身、吹けば飛ぶような小さな企業のオッサンですので、5,000万円という金額が大金であるという感覚に違いはありません。
ただし、都知事選挙を戦おうとする人間が持つ選挙資金としては、ごくわずかな金額だなあという感覚でおります。
私は、かつて選挙に携わることも生業の一部としておりました。
怪しげな選挙ブローカーなどではありませんよ。
レッキとした国会議員をサポートする立場でしたので、当然に業務の一部として関与していたのです。
その経験から間違いなく言えることは、選挙って本当に金がかかる・・・ということです。
世間一般的なイメージ(?)だと、いわゆる「買収」的なイメージでカネがかかるとと考える人が多いと思います。
カネで票を買うようなイメージですね。
カネで票を買えれば一番手っ取り早いのですが、中々そう簡単には行きません。
買収に関しては、バレたら失職だけでは済まず、間違いなくブタ箱行きです。
例えば、「刎頚の友」のような、よほど信頼できる、親しい間柄の人間なら、直接的な意味での買収も可能でしょう。
そうでなければ、チクリやタレコミが怖くて、買収だけでの選挙なんて無理です。
法律上は、「現金を渡す」というような、非常にわかりやすい行為だけが買収ではありません。
コーヒー一杯、饅頭一個でも、公職選挙法上の買収になるんですけどね・・・。
さて、買収にカネが必要なわけではないとすれば、一体何にカネがかかるのでしょう?
う~ん。
選挙って、スケールが大きいというか、対象者が多い事業ですので、何をやるにも結構なカネがかかるんですよ。
例えば、東京都知事選挙だと東京都全域が選挙区でしょ?
東京の人口は、約1,300万人ほどです。
で、東京の世帯数は約660万世帯なんですね。
選挙にあたって、仮に660万世帯を対象に「立候補することになりました!」なんていうハガキを1枚送ったらどうなります?
まず、郵便代が660万世帯×50円で、3億3千万円です。
それに加えて、ハガキそのものの印刷代、宛名の印刷代、その他諸々の諸経費を加えたら、軽く合計で5億円以上のカネがかかります。
「立候補することになりました!」というハガキ一枚だけで5億円ですよ?
そりゃ、いくらカネがあっても足りませんわ・・・。
ちなみに、「立候補することになりました!」というハガキを有権者に送ると、これは公職選挙法で禁止されています。
だから、こんなハガキが各家庭に来ることはありません。
ただ、選挙に関しては、万事グレーゾーンというか、抜け道があるんです。
例えば「都政報告会」だとか「時局講演会」の案内を、後援会員宛に送るのならOKです。
後援会員なんて、誰かが勝手に住所氏名を勝手に申込用紙に書いておけば良いわけです。
後から問題になっても、「そうですか。知りませんでした~」で済む話ですから、事実上不特定多数に送れるということです。
猪瀬都知事の5,000万円についても、この郵便代の話と同じ性格のものだと思いますよ。
ハガキを送るだけですから、社会的にそれほど非難を浴びる性質のものではない。
でも、法律上は禁止されているから、公の収支報告書に「こんなカネを使いました!」と記載できない。
選挙って、「人殺し以外、何でもアリ!」とも形容される戦いですので、バカ正直に法律を遵守するという意識ではないですね。
いかに法の抜け穴をつくか・・・という意識ですから、社会的に非難されるわけではないけれど、公式には明らかにできない金、すなわち裏金がどうしても必要になるんです。
基本的に、領収書も借用書も残さない性質のカネなんですが、今回は徳洲会側のミス、あるいは彼らがアホだったので、表に出てきてしまったのでしょう。
うん。知事には本当にお気の毒様でした。
そして、マスコミの連中はそんな現実を分かってるくせに、知らんふりを決め込んで綺麗事を並び立てます。
本当に汚いのはマスコミの連中ですな。
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