社長の独り言 2015/6/15
自転車積載数と収益の関係 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/06/15(月) 05:48
今も昔も、「土・日を事務仕事にあてる」というのが常態化しているのには変わりありません。
サラリーマン時代の土曜日って、平日に消化し切れなかった事務仕事を消化するために出勤することが多かったように記憶しています。
今風に言えば、サービス残業、サービス出勤というやつですね。
世間一般に比べて高い給与を頂いていましたが、時給に換算すると大したことが無かったように記憶しております。
現在の土・日の使い方なんですが、事務仕事に時間を割くという意味では変わらないながら、少しずつ変化が見えてきています。
やはり平日に比べると電話も少ないですから、落ち着いた環境で頭を働かせることができます。
状況や問題点の把握や整理を行ったり、今後に向けての戦略をゆっくり考えたりと、昔に比べて少しずつ有意義な時間の使い方が出来るようになったと思います。
365日、少なくとも頭の中は仕事漬けです。
「休みの日くらい仕事のことを忘れたい」という方も多いのではないかと思います。
私もそう考えていた・・・というか感じていた時代が決して短くありませんでしたから、そのあたりの感覚は、よ~くわかります。
確かに仕事のことを忘れることができれば、それはそれで幸せなのでしょう。
しかし今は仕事が非常に楽しいと感じているので、365日仕事漬けでも決してイヤではありません。
皆さんも、「仕事が楽しい」と感じて生きていらっしゃることを祈念致します。
さて、そんな日曜日の仕事の話です。
海外向けの中古自転車について、積載数と利益の関係について調査しました。
きっかけは、この写真でした。

画像は、先週出荷したコンテナの画像です。
海外向けの中古自転車は、画像のように海上コンテナに詰め込んで輸出します。
「多くの自転車を詰め込んでいるなあ!」と感じた方もおられるでしょうが、私は「隙間だらけじゃねえ?」と感じたのです。
経験のある方なら、この画像を見ただけで「もっと積み込める」というのが一目でわかるかと思います。
画像の範囲だけでも、2~3台ならそんなに無理をしなくても入ると思いますよ。
でも、このコンテナを積み込んだ弊社スタッフは、それを実行しなかった。
きっと、「そこまでやらなくても・・・」と思ったんでしょう。
画像に映っている範囲では数台でも、おそらくコンテナ全体では何十台分もの空スペースがあると思います。
「そこまでやらなくても・・・」という思想で仕事をしていると、相手は長さ12mもあるコンテナですから、些細なことの積み重ねが全体では大きな差になります。
私の見立てでは、「一台でも多く・・・」という思想で真剣に積み込めば、少なくともあと40台は積載可能であったと考えています。
しかし、そういう姿勢で仕事をしなかったというのが実態でしょう。
では、その40台積めなかったことによって、どれだけの逸失利益が発生したのか?
日曜日の仕事のひとつとして、それを数値化してみました。
計算自体は難しいことではありません。
一番困難なことは、このコンテナ一本を日本で積み込み、海外で販売するまでの経費総額を把握することです。
幸いにも、それが把握できているので、あとは小学生の算数レベルです。
弊社ヤードでの積み込みから、輸出先国で販売するまでの総費用は、ざっと80万円というところです。
コンテナに600台の自転車を積み込んだとしたら、一台あたりの費用は80万円÷600台で、約1,333円です。
これが40台少ない560台だとしたら、一台あたりの費用は80万円÷560台で、約1,428円になります。
一台あたり100円ほど経費が違ってきます。
つまり、一台あたり100円の逸失利益が発生し、560台では56,000円の逸失利益が出ているということになります。
中古自転車のコンテナ一本を海外へ送っても、利益なんてせいぜい10万円くらいのものです。
にもかかわらず、拙い仕事ぶりで、その半分以上の利益を失っているということになりますねえ・・・。
さすがにこれは、何らかの手を打たないと駄目でしょう。
とても目をつぶることが出来るレベルの話ではありません。
常々「積載数が大切」と口を酸っぱくして注意しているつもりですが、私の注意が伝わっていないのか、それとも他に何か理由があるのか、一向に改善されません。
怒ってどうなるものでもないし、「職人」としての技術とプライドを持って、仕事してもらうほか無いですよねえ・・・。
あなたが上司なら、こんなときどうしますか?
何か良い方法があったら、ご教示ください。
頼みますわ、ホント・・・。
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