社長の独り言 2013/9/20
アンコ事件 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2013/09/20(金) 07:14
昨日は、実に久しぶりに名古屋へ戻りました。
東南アジアへの出張前からですから、実に約10日ぶりに戻ったことになります。
日頃留守がちな私ですが、さすがに約10日間も名古屋を離れる事は珍しい。
長く会社を離れていると、良いことも悪いことも沢山溜まっているもので、戻ると様々なことを自分の目で確認したり、報告を受けたりするものです。
今日は、その中でも最悪の出来事をご紹介したいと思います・・・。
「アンコを入れられる」という言葉があります。
業界用語かな?
よく和菓子なんかで、外は衣がついていて、中身はアンコであることが食べ物があります。
大福もちなら、外側が餅で中身はアンコ。
ドラ焼きなら、外側はスポンジケーキ(?)で中身はアンコです。
本物のアンコが入っていたという話ではないのですが、外側と内側が違う商品を買ってしまった・・・ということです。
例えば、空調などの配管である銅パイプ。
業者間の取引では、フレコンバッグ(約1.5~2立米の袋)に入った状態で取引されます。
外から中身を確認しようとすると、上部の開口部からしか見れません。
上から見たら銅パイプが入っていたので、銅パイプとして取り引きをしてみたところ、銅パイプは上部だけで、下部は約30分の1の価値しかない「鉄パイプ」が入っていた・・・。
こんなことも、現実にあります。
これが、「アンコを入れられた」という話です。
詐欺みたいでしょ?
そう。詐欺なんですが、基本的に世界標準では「騙されるほうが悪い」って話なんで、外国人相手に仕事をしていると、そんなに珍しい話では無くなります。
そのため、厳重にチェックしないといけないのですが、今回はそのチェックをすり抜けて来たんですね・・・。
なんと、私ホリグモンがチェックした商品ですので、言い訳のしようもありませんし、怒りのぶつけどころも無い。
金額的には大した損害ではありません。
せいぜい数万円の話なのですが、信用の問題、今後のチェック体制の見直し等、間接的な面での被害が大きいですね。
情報提供的な意味合いで、弊社で起こった出来事をご紹介しておきましょう。
まず、アンコされていた商品ですが、外国人問屋が、外国人小売業者から買った基板です。
弊社は、外国人問屋から買ってきた訳です。
外国人問屋は、長いお付き合いで、信用ある相手です。
外国人問屋も、外国人小売業者から騙されていたと考えられる状況です。
外国人問屋については、疑う必要がないかと思います。
アンコを入れたものを私に売りつけても、不利益になるだけですから、動機が無い。
僅か数万円のために、取引停止になって大損害を受けるなんてことをするバカはいませんので、大丈夫でしょう。
やはり外国人小売業者が行ったアンコを、外国人問屋も私も見抜けなかった・・・という点に問題があると思います。
ちなみに、私がチェックを行った取り引きですので、当時の取引の様子を鮮明に覚えています。
商品確認のために現場へ行った際、フレコンバッグが60個ほど並んでいました。
一定の信用と実績のある外国人問屋が取引相手ということで、全量検査は行いませんでした。
全量検査とは、フレコンバッグ60個全ての中身を一旦放り出し、外見だけでなく、中身までその全てを確認するということです。
信用の度合いにもよりますが、私が行ったのは無作為抽出検査。
総量の約1/3にあたる20フレコンバッグの中身を精査し、問題がなければ全量をOKとする方法です。
「そんないい加減なチェックをするから、アンコをやられるんだ!」と言われれば、反論のしようが有りません。
そのとおりです。
全量チェックを行っていれば、未然に防げたトラブルです。
でもねえ・・・
「いかなる時も全量チェック」なんて、あまり現実的ではないんですよ。
過ぎたるは及ばざるが如し・・・ですわ。
取引金額や取引相手の信用度、チェックに要する時間と費用などを総合的に勘案し、どの程度のチェックを行うかを決めるのが現実的です。
その点では、決して判断を誤ったとは思っていませんでした。
でも、結果としては判断ミスですね。
全量チェックすべきでした。
全量検査を行わないことによって、多少リスクは高まる訳です。
そのために今回のアンコ事件のような問題が発生したとして、弊社内だけの問題で済めば極端な話、笑い話で済ませても良い訳です。
ところが、このアンコのものを、弊社がだれかに販売するならば話が違ってきます。
弊社がアンコものを売りつけようとした・・・という重大な信用問題になってくる訳です。
「どの程度のチェックを行うか」という単純な判断基準ですが、直接的な費用対効果だけでなく、間接的なリスクまで想定して判断しなくてはならないようです。
本当に、私はまだまだ未熟ですね~。
ご迷惑をかけた皆さん、申し訳ありませんでした。
東南アジアへの出張前からですから、実に約10日ぶりに戻ったことになります。
日頃留守がちな私ですが、さすがに約10日間も名古屋を離れる事は珍しい。
長く会社を離れていると、良いことも悪いことも沢山溜まっているもので、戻ると様々なことを自分の目で確認したり、報告を受けたりするものです。
今日は、その中でも最悪の出来事をご紹介したいと思います・・・。
「アンコを入れられる」という言葉があります。
業界用語かな?
よく和菓子なんかで、外は衣がついていて、中身はアンコであることが食べ物があります。
大福もちなら、外側が餅で中身はアンコ。
ドラ焼きなら、外側はスポンジケーキ(?)で中身はアンコです。
本物のアンコが入っていたという話ではないのですが、外側と内側が違う商品を買ってしまった・・・ということです。
例えば、空調などの配管である銅パイプ。
業者間の取引では、フレコンバッグ(約1.5~2立米の袋)に入った状態で取引されます。
外から中身を確認しようとすると、上部の開口部からしか見れません。
上から見たら銅パイプが入っていたので、銅パイプとして取り引きをしてみたところ、銅パイプは上部だけで、下部は約30分の1の価値しかない「鉄パイプ」が入っていた・・・。
こんなことも、現実にあります。
これが、「アンコを入れられた」という話です。
詐欺みたいでしょ?
そう。詐欺なんですが、基本的に世界標準では「騙されるほうが悪い」って話なんで、外国人相手に仕事をしていると、そんなに珍しい話では無くなります。
そのため、厳重にチェックしないといけないのですが、今回はそのチェックをすり抜けて来たんですね・・・。
なんと、私ホリグモンがチェックした商品ですので、言い訳のしようもありませんし、怒りのぶつけどころも無い。
金額的には大した損害ではありません。
せいぜい数万円の話なのですが、信用の問題、今後のチェック体制の見直し等、間接的な面での被害が大きいですね。
情報提供的な意味合いで、弊社で起こった出来事をご紹介しておきましょう。
まず、アンコされていた商品ですが、外国人問屋が、外国人小売業者から買った基板です。
弊社は、外国人問屋から買ってきた訳です。
外国人問屋は、長いお付き合いで、信用ある相手です。
外国人問屋も、外国人小売業者から騙されていたと考えられる状況です。
外国人問屋については、疑う必要がないかと思います。
アンコを入れたものを私に売りつけても、不利益になるだけですから、動機が無い。
僅か数万円のために、取引停止になって大損害を受けるなんてことをするバカはいませんので、大丈夫でしょう。
やはり外国人小売業者が行ったアンコを、外国人問屋も私も見抜けなかった・・・という点に問題があると思います。
ちなみに、私がチェックを行った取り引きですので、当時の取引の様子を鮮明に覚えています。
商品確認のために現場へ行った際、フレコンバッグが60個ほど並んでいました。
一定の信用と実績のある外国人問屋が取引相手ということで、全量検査は行いませんでした。
全量検査とは、フレコンバッグ60個全ての中身を一旦放り出し、外見だけでなく、中身までその全てを確認するということです。
信用の度合いにもよりますが、私が行ったのは無作為抽出検査。
総量の約1/3にあたる20フレコンバッグの中身を精査し、問題がなければ全量をOKとする方法です。
「そんないい加減なチェックをするから、アンコをやられるんだ!」と言われれば、反論のしようが有りません。
そのとおりです。
全量チェックを行っていれば、未然に防げたトラブルです。
でもねえ・・・
「いかなる時も全量チェック」なんて、あまり現実的ではないんですよ。
過ぎたるは及ばざるが如し・・・ですわ。
取引金額や取引相手の信用度、チェックに要する時間と費用などを総合的に勘案し、どの程度のチェックを行うかを決めるのが現実的です。
その点では、決して判断を誤ったとは思っていませんでした。
でも、結果としては判断ミスですね。
全量チェックすべきでした。
全量検査を行わないことによって、多少リスクは高まる訳です。
そのために今回のアンコ事件のような問題が発生したとして、弊社内だけの問題で済めば極端な話、笑い話で済ませても良い訳です。
ところが、このアンコのものを、弊社がだれかに販売するならば話が違ってきます。
弊社がアンコものを売りつけようとした・・・という重大な信用問題になってくる訳です。
「どの程度のチェックを行うか」という単純な判断基準ですが、直接的な費用対効果だけでなく、間接的なリスクまで想定して判断しなくてはならないようです。
本当に、私はまだまだ未熟ですね~。
ご迷惑をかけた皆さん、申し訳ありませんでした。