社長の独り言 2017/2
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本社を移転しようかと・・・ - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/02/20(月) 05:51
2月4日に東京営業所から海外出張に出発し、12日日曜日に関西空港へ帰国して以来、未だ大阪で沈没しております。
もちろん遊んでいる訳ではありません。
一応当社は大阪を本社所在地にしておりますので、役所や金融機関などとの話は大阪になることがほとんどです。
今の決算後の時期というのは、特に大阪での所用が増える時期です。
今となっては、大阪は気軽に行ける場所ではなくなっていますので、全ての所用を済ませてから、東京営業所に戻るつもりです。
おそらく、あと2~3日で戻れるかな?
当社にとっての現場最前線は東京営業所ですので、早く現場復帰したいです。
実は昨日日曜日、車を飛ばして中部営業所まで行ってきました。
大阪から名古屋までなら、アポイントが無い休日を利用して、結構気軽に出向くことが出来ます。
中部営業所へ行った目的は、取りに行かなければならない書類があったのと、ヤード内の商品のチェックの2つです。
意外にも、有意義な行動になりましたよ。
これまで悩んでいた懸案に対して、自分なりの一定の結論を出せたような気がします。
何を悩んでいたかって?
これからの事業の方向性に対して、悩みがあったんです。
現時点での当社の体制は、大阪本社、中部営業所、名古屋営業所、関東営業所、東京営業所の5拠点を持っていることになります。
事業の内容としては、中古自転車の回収と輸出、貴金属含有スクラップの売買がメインで、中古自転車以外の中古製品の売買がサブ、たまには非鉄金属スクラップを取り扱うこともある・・・という状況です。
いろんな場所で、いろんな仕事をやっています。
ただ少し前から、営業拠点、活動場所、事業内容について「選択と集中」を行うべきとの考えを持っており、今は取捨選択を行っている段階。
営業拠点については、関東営業所を東京営業所に統合、名古屋営業所を中部営業所に統合することが、ほぼ決定しています。
活動場所については、関西地方の扱いが大きな焦点です。
大阪に本店を置いている関係で、関西方面での仕事も多少は行っているのですが、大阪には事務所があるだけで、トラックやその他設備がある訳ではありません。
名古屋発着で、関西での仕事に対応しています。
これ、やめるつもりです。
基本的に関西地方を仕事のエリアから外します。
だって、関西で儲かる仕事がないんだもの・・・。
過去からの付き合いとか、将来に向けての期待とか、現実的な数字(利益)とは違う部分で、関西地方でも一定の仕事を行ってきたのですが、やはり非効率すぎますわ。
基本的には、もう関西地方で仕事はやりません。
しかし儲かる話があれば、関西どころか九州でも北海道でもやります(笑)
最後に事業内容ですが、もっと絞り込んで行こうと思っています。
中古自転車以外の中古商品の取扱は止めてしまい、貴金属含有スクラップの仕事は現状維持ということで、既存のお客様との取引に限定・・・ということになるかと思います。
「愛西市の中部営業所と、新座市の東京営業所の二か所で、中古自転車の回収と輸出をやっている会社。貴金属屑の取扱もやっている。」
これが一番大きな図体で事業を進めていく場合の形です。
少なくとも今年度、これ以上は風呂敷を広げません。
で、今私の頭の中から消えないのは、
「新座市で中古自転車の回収と輸出をやっている会社」まで絞り込んでしまってもいいかな・・・? との思いです。
つまり現在の東京営業所で、中古自転車の仕事だけをやる会社にしようかとも悩んでいるのです。
今年が会社設立10年目になるのですが、そろそろ大幅な方向転換が必要な時期かなと思っています。
「10年ひと昔」と言いますからね。
まあ、一番意味が無いのが「大阪本社」であることは明らか。(笑)
問題が無ければ、早々に新座市に移転させることにしようと思っています。
先週、早急に受け取らなければならない郵便が重なりましてね。
「本日の予定は、大阪へ郵便を受け取りに行くこと」なんて日もありました。
わざわざ郵便物を取りに行くためだけに、高速に乗ってガソリンを焚いて大阪へ行くのが一番バカバカしい。
役所や金融機関へ行くために、新幹線に乗って東京から大阪へ行くのもバカバカしい。
私の時間が奪い取られる要因の一つとして、「大阪本社」があります。
大阪は創業の地であり、思い入れの深い場所ではありますが、本社とは事業の最前線で、代表者の居場所であるべきかと思います。
そういう意味では、当社は大阪ではなく、東京に本社を置くべきです。
もう大阪本社は辞めじゃあ~!
中古自転車貿易の全体像(?) - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/02/17(金) 06:48
今日は、前回書けなかった中古自転車貿易の全体状況についての話を書かせて頂きますね。
昨年秋ごろから徐々に中古自転車をめぐる状況が好転しはじめ、年が明けたころからは「活況」と言っても良い状況にあることは、何度か当ブログでもご紹介させて頂きました。
「活況」の前は「不況」だった訳ですが、不況になった原因について、私は「海外での在庫増」と「中国製新車のダンピング攻勢」の2つが原因であると分析していました。
「中国製新品自転車のダンピング」については、動向の調査が未だ不十分ですが、「海外での在庫増」問題については、仮説が正しかったことの裏付けが取れたように思います。
簡単にまとめますね。
●海外での中古自転車在庫増問題の推移
・2015年に中古自転車市場が活況を呈していた頃、日本では活況の噂を聞きつけて、中古自転車を取り扱う、新規参入事業者(多くは資源リサイクル業者)が急増した。
・取扱業者の急増により、日本からの中古自転車は供給過剰の状態になっただけでなく、新規参入業者が扱った中古自転車の中には「低品位」の自転車が多く、海外事業者は「不良在庫」が積み上がることになった。
・海外事業者の多くは、日本国内のブローカーやバイヤーから高品位商品と同価格で購入していたため、相当の損失を被ることになった。
・不良在庫を抱えた上に損失を被った海外事業者は取引に対して消極的になり、輸入量が減少したため、日本国内業者、特に新規参入業者は販売困難な状況に陥り、中古自転車事業から撤退する事業者が相次いだ。
・輸入量を減らして在庫を減少させる局面が一年近く続いた結果、2016年秋頃には多くの海外事業者の在庫は一定水準まで減少したため、輸入増に動いた。
・しかし供給側である日本では、新規に参入した中古自転車取扱業者の多くが取扱を中止していたため、新規調達先を見つけるのが難しい状況である。
・需給関係の逆転の結果、価格や取引量の上昇を招くことになった。
こんな感じでしょうか。
念のために申し上げておくと、海外事業者も多くの損失を被った経験から取引には慎重で、自転車の品位や実績というものを従来以上に重視しています。
新規参入のハードルは高くなったように感じますので、生半可な気持ちで参入するのは難しいかと思います。
ブログで情報公開することによって、自分の利益を減少させる危険があるなら、わざわざこんな話を書きません。(笑)
「真似するのは無理」と確信しているからこそ、ブログのネタにしていますので、そこのところは誤解の無いようにお願いします。
別の言い方をすると、あらゆる中古商品がそうなんですが、「今、あの商品が熱いらしい」というような話が出るころには、旨みのある最盛期は過ぎています。
人の話や噂を聞いてからスタートすると、「ババを引く」ことになりますからご注意ください。
自転車に限らず、あらゆる商品には良い時も悪い時もある、「波」というものがあります。
継続して続けていると、「良い時も悪い時もある」ということになるのですが、オイシイ所だけを取りにかかるのは本当に難しいということです。
2017年2月の海外事情レポート - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/02/15(水) 05:24
私は先週、2~3日のスケジュールで、主要輸出先の一つである東南アジアのカンボジアへ出張し、最新状況の把握や今後のスケジュールについて打ち合わせするつもりでした。
土曜日に出発して、火曜日に帰ってくるつもりだったんです。
しかし帰りの飛行機のチケットを無駄にしてまでスケジュールを延長し、一週間かけて3か国を回るよう変更しました。
活況を呈している今のうちに、不況時の備えをしておくべきという判断から、訪問先を増やした次第です。
結論から言うと、当社にとって喜ばしい話ばかりでした。
別に私が特別頑張った訳でも、運が良かった訳でもありません。
販売状況の良い時は、前向きな話ばかりが出ますし、状況が悪い時には景気の悪い話が出るものです。
例えば、これまで子供用の自転車ばかり取引していた相手から、大人用も送って欲しいという話が出たりします。
日本側としては、「こんな自転車を送りたい」という話をすると、「知り合いがいるから紹介する」という話になったりします。
状況が悪い時だと、「もうあの自転車は送らないで欲しい」とか、「値段を下げて欲しい」とか、そんな景気の悪い話ばかりです。
状況の悪い時は、そんなロクでもない話ばかりですから、海外出張に行きたくないのが本音なのですが、行って相手の話も聞かないと、取引自体がストップしてしまいます。
一昨年から昨年にかけての約一年間、聞きたくもない話を聞くために海外出張に出ていたのですが、今年はずいぶん気が楽になりました。
今の状況の中で私がやるべきことは、「不況時対策」と「収益アップ」の2つのテーマへの取り組みです。
「不況時対策」って何だ?
今は良いんですが、必ずまた中古自転車の販売が困難になる時期がやって来ます。
好不況の波・・・というのは避けられないですからね。
そんな時でも販売に困らないようにするためには、今のような好況時に多くのパイプを作っておく必要があります。
不況時に新規の販売先を見つけるのはとても難しいですし、見つかったとしても、間違いなく足元を見られます。
私の感覚だと、日本国内にいるバイヤーたちは、好況時は「売ってくれ」とうるさく言ってくるんですが、不況時は音信不通になります。(笑)
彼らの持つパイプの中で、注文が来ると商品を探す・・・というスタンスですから、注文が来ないと動きようがないのは理解できます。
しかしこちらは、それでは困る訳です。
日本側は商品の仕入を止める訳にはいかないですから。
ならば日本国内のバイヤーを飛び超して海外の業者と直接取引を行い、不況時でも売買が継続的に行えるようにしておく必要があります。
そんな下準備を行うのが好況時で、不況時はそのパイプを頼ることにより、安定的に販売できるような体制を構築する必要があるのです。
現在のような好況時には、色んな人間が「売ってくれ」と多くの引き合いがあるのですが、ブローカーの連中は基本的には相手にしないつもりです。
ブローカーの中にも継続的に取引を行う人もいますから、問答無用でシャットアウトする訳ではないのですが・・・。
仮にブローカーを通じての新規取引を行うにしても、自前で強固な関係の取引先を開拓しておくに越したことはありません。
何はともあれ、タイやミャンマーのクソ田舎まで足を運んで事業者と会った結果、新規取引を開始することで合意しました。
今回、新規取引関係をスタートさせることで合意した海外事業者は、約1年前の不況期に一度商談を行ったことがあったのですが、日本国内のブローカーに騙されて、多くの不良在庫を抱えてしまったタイミングでした。
タイミング悪く、取引成立とはならなかったのですが、ようやく不良在庫を一掃する事が出来た・・・とのことで、取引スタートで合意する事が出来た次第です。
どんな商品の取引を行うかは、のちほどご紹介します。
さて、不況時対策と並ぶ、もう一つの重要課題が、「収益アップ」です。
収益アップというと、「高値で売る」というイメージなのですが、実際にはちょっと違います。
やはり何事にも「相場」というものがありますので、相場から大きくかけ離れたような価格で取引するのは難しいんです。
相場より高い価格での取引があるとすれば、取引相手や間に入る仲介者の情報不足に付け込んで、高値で押し付ける・・・というイメージになります。
当然、そのような取り引きが継続的に行われることはありませんし、ほとんどの場合は相手が損をして、初回だけで取引終了という事になります。
オイシイと言えばオイシイのですが、一度だけ少しばかり余分に利益を上げさせてくれる取引相手よりも、継続的、安定的に取引できる相手の方が好ましいのは言うまでもありません。
このため、高値で売ることを模索するよりも、どちらかと言えば、「ロスを減らす」ことにより収益アップを目指すという感じになります。
当社に集まってきた全ての自転車が売れれば良いのですが、「全ての自転車を売る」というのは、中々難しいことです。
当社の場合、「売れ筋だけを仕入れる」という形態では事業を行っておらず、あらゆる種類、状態の自転車が集まってきます。
そのかわり、仕入価格は少し安い・・・というスタイルです。
ですので「鉄くずにしか見えない」ような自転車も、多く集まってきます。
それらの自転車を鉄くずとして扱うのか、鉄くずより少し高い価格で中古自転車として海外へ輸出するのかによって、年間の収益は大きく異なってきます。
一台あたり100円の差でも、年間10万台の取引なら、年間1,000万円もの差が出る訳です。
ボリュームが大きくなると、効果は非常に大きいものになります。
結論だけ申し上げると、今回の出張時に行った交渉成果により、日本国内で鉄屑として処理しなければならない自転車は、ほぼゼロにすることが出来たと思います。
古い自転車であろうが、不人気のタイプの自転車であろうが、全ての商品を輸出する道筋が出来ました。
少し具体的な話を書かせていただくと、「古い自転車」とは、例えばこんな自転車です。

ボディ全体にサビが回り、車輪のスポークはサビだらけ。
ここまで来ると、販売価格を落とした「Bグレード」としても販売するのは難しいです。
画像の自転車は人気があるタイプでもなく、これまでは「鉄屑」として処分していましたが、今回「中古自転車」として輸出するルートを新たに開きました。
鉄屑より高く売れるので、「チャリンチャリン」と、これからは当社に小銭を落としてくれるでしょう。
次は不人気車を紹介しましょう。

不人気車の代表車種は、画像のような子供を乗せる自転車です。
多くの発展途上国では、小さな子供を自転車に乗せて出かけるという習慣がありません。
小さな子供がいるならば、かつて日本がそうであったように、家族や近所に預けておけば良い。
したがって、安全に子供を乗せることが出来る高機能な自転車も、海外では「ヘンな自転車」でしかありません。
だから人気が無い。
これまで鉄屑屋に直行だったこのタイプの自転車も取引が成立したので、一応は中古商品として取り扱うことが出来るようになりました。
「一応」と申し上げたのは、中古商品にはなるものの、このような古い自転車や、一部の「超」不人気商品は、採算割れの状態に変わりはありません。
このような自転車が出てくると、諸経費を考えると1台あたり500円ほどの損失が出ていたのが、今後は一台あたり200~300円程度の損失で済む。
そんな話ですから、手放しで喜ぶわけにはいかないのですが、状況が改善されたことには間違いありません。
こんな感じでそれなりの成果が上がったのですが、本番はこれから。
ウチのような零細事業者は、じっくりと長期的な収益だけを考えているような資金的な余裕がありませんから、将来に向けた布石を打つとともに、全速力で自転車を漕ぎ続けなければなりません。(笑)
目先の成績(収益)を全力で挙げながら、同時に長期的な安定性も達成しなければいけない。
な~んだ。
世の中の多くの企業戦士諸氏と同じですがな。
「仕事」っていうのは、総じてそういうものなんでしょうね・・・。
アタマが働かん - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/02/13(月) 06:05
日曜日の夜に海外出張から帰国しました。
先週は一度だけ、カンボジアからブログ更新したのですが、その後タイとミャンマーへ行っておりました。
カンボジアは首都のプノンペンでの滞在なので、電話もスムーズに通じるし、インターネットも一応繋がります。
しかしタイとミャンマーに関しては、辺境で国境貿易をしている関係上、ネット環境は無いに等しいので、ブログ更新も難しい状況でした。
ミャンマーと日本の時差は2時間30分。
いつものように月曜日の朝5時半ごろに起きてブログ更新を始めているのですが、ミャンマー時間だと午前3時。
ミャンマーで不摂生な生活をしていると、昼夜逆転しているようなものですから、ちょっとキツイですね。
カラダは何とか起きていますが、アタマが全く働きません。
ということで、今日は旅の写真集・・・ということでご勘弁ください。

タイの首都バンコクから、一日3便のプロペラ機でミャンマーとの国境に近い街まで移動します。
2年ほど前まではタクシーさえも走っていなかったのですが、今はタクシーが走っています。
理由は、「カジノが出来たから」です。

空港からタクシーで数十分走ると、ミャンマーとの国境に到着します。
この川がタイとミャンマーの国境の川です。

この川を挟んで、国境貿易が行われています。
分かり易いように、画像の青いトラックあたりを拡大してみると、

画像右上に積んであるのが自転車です。
トラックに積まれて運ばれてきた全ての商品は、一旦船に積み替えられて国境を渡ります。

こちらはミャンマー側の都市になります。
タイは日本と同じ左側通行なんですが、ミャンマーはアメリカと同じく右側通行になります。

画像は、タイ営業所(?)です。
昨年の自転車不況の際、約半数の業者が店を閉めたり、リサイクル店に業種変更したりしました。
今は家具や雑貨などを貿易しようという動きが盛んですが、これはすぐにダメになると予想します。
説明が難しいのですが、ゴミはゴミ、中古は中古でして、我々日本人が「もったいない」と思えないような商材は、発展途上国でもゴミ同然なんです。
流通している中古家具や中古雑貨は、輸出している日本側のレベルが低いんです。
「ゴミが売れる」程度の認識しかないんでしょうね。
今日はこれまでとさせていただき、次回マトモな話でも書かせて頂きます。
先週は一度だけ、カンボジアからブログ更新したのですが、その後タイとミャンマーへ行っておりました。
カンボジアは首都のプノンペンでの滞在なので、電話もスムーズに通じるし、インターネットも一応繋がります。
しかしタイとミャンマーに関しては、辺境で国境貿易をしている関係上、ネット環境は無いに等しいので、ブログ更新も難しい状況でした。
ミャンマーと日本の時差は2時間30分。
いつものように月曜日の朝5時半ごろに起きてブログ更新を始めているのですが、ミャンマー時間だと午前3時。
ミャンマーで不摂生な生活をしていると、昼夜逆転しているようなものですから、ちょっとキツイですね。
カラダは何とか起きていますが、アタマが全く働きません。
ということで、今日は旅の写真集・・・ということでご勘弁ください。

タイの首都バンコクから、一日3便のプロペラ機でミャンマーとの国境に近い街まで移動します。
2年ほど前まではタクシーさえも走っていなかったのですが、今はタクシーが走っています。
理由は、「カジノが出来たから」です。

空港からタクシーで数十分走ると、ミャンマーとの国境に到着します。
この川がタイとミャンマーの国境の川です。

この川を挟んで、国境貿易が行われています。
分かり易いように、画像の青いトラックあたりを拡大してみると、

画像右上に積んであるのが自転車です。
トラックに積まれて運ばれてきた全ての商品は、一旦船に積み替えられて国境を渡ります。

こちらはミャンマー側の都市になります。
タイは日本と同じ左側通行なんですが、ミャンマーはアメリカと同じく右側通行になります。

画像は、タイ営業所(?)です。
昨年の自転車不況の際、約半数の業者が店を閉めたり、リサイクル店に業種変更したりしました。
今は家具や雑貨などを貿易しようという動きが盛んですが、これはすぐにダメになると予想します。
説明が難しいのですが、ゴミはゴミ、中古は中古でして、我々日本人が「もったいない」と思えないような商材は、発展途上国でもゴミ同然なんです。
流通している中古家具や中古雑貨は、輸出している日本側のレベルが低いんです。
「ゴミが売れる」程度の認識しかないんでしょうね。
今日はこれまでとさせていただき、次回マトモな話でも書かせて頂きます。
海外出張に出ました - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/02/08(水) 06:27
今週は海外出張へ出ています。
最近では珍しく、ずっと現場に出っぱなしなんで、少しバテ気味です。
別に自転車の積み降ろしをしている訳では無いんで、肉体労働をしている訳ではありません。
でもね、ここは常夏の国カンボジア。
この時期、最低気温は26度くらいまで下がるのですが、最高気温は33度くらいまで上がります。
そんな中でエアコンの無い場所に立ち続けると、体が冬モードの日本人にはキツイですね。

日本からの連絡によると、またまた寒波がやって来ているように聞きました。
日本の皆さん、風邪などひかないようにね。
あ、間違っても南国にいる私を羨ましいなんて思わないでください。
肉体労働は、寒い中のほうが遥かにマシなんで。
さて、今月の海外出張は、2月6日月曜日と7日火曜日の2日間だけ仕事をして、水曜日早朝には成田に帰るチケットを取っていました。
しかし、偶然なのかわざとなのか知りませんが、ミャンマーのビジネスパートナーが10日から現地でミーティングをしようとの誘いがありました。
8日に一度帰国して、9日深夜発のフライトを取って行こうかとも思いましたが、面倒なんでカンボジアから帰国までのルートを取り直すことにしました。
ということは、カンボジアで思わぬ休暇!?
・・・とも思ったんですが、今はゆっくり休暇を楽しめるような状況ではありません。
これまでは、名古屋を拠点として集めた自転車を、円滑に海外で売りさばく体制を構築してきました。
取扱数が急増する可能性も踏まえたうえで準備してきましたので、現在も問題なく回転しています。
しかし昨年末からの取扱量増加で、春頃のピーク時期には余力がほぼ無い状態になることが予想されます。
夏の電力消費みたいなものです。
そのピーク時期への対応として、もう一段レベルが高い準備というか、余力作りが必要だと考えています。
話は簡単でして、「人気が無い自転車を売る」ことでかなりの部分の対処が出来ます。
輸出先国には自転車の好みがあります。
大人用のママチャリが好まれる国、マウンテンバイクが好まれる国など、各国の好みは様々です。
その「好み」というのが曲者でして、ママチャリを好む国でマウンテンバイクが売れないかと言えば、そんなことはありません。
「高くでは売れない」とか、「多くの台数が売れない」など、採算的な問題で好まれないことがほとんど。
ガイジンはよく、「売れない」と言うんですが、「儲からない」「面倒くさい」という表現のほうが正確です。
人気商品は、たとえ状況が悪い時でも、多くの数量が排出されるときでも、人気商品です。
突然のアクシデント的なことがあっても、売るのには困りません。
具体的な例だと、
ママチャリが人気があるカンボジアで、不人気のマウンテンバイクを、1コンテナに何台くらいまでなら入れることが出来るか?
どの程度のグレードのものが売れるか?
人気のあるタイプは?色は?
てなことを、現地で調査しています。
当社が送ったコンテナも見ますが、もちろん他人が送ったコンテナの中身も、一台一台細かくチェックします。
で、「これはBだよな」とか、「これはスクラップにすべきだ」など、朝から晩まで現物を見ながら意識合わせをするんです。
地味な作業ですが、中古自転車貿易屋のオッサンは、それくらい現地事情に精通しているべきかと思います。


全ての自転車をコンテナから下ろし終わり、全ての自転車のクオリティチェックが終われば、この日の仕事は終了。
汗を流したのち、夜は遊びに出動!
・・・と言いたいところですが、下痢をしていまして、遊びどころではありません。
ま、真冬から真夏へ急に変わったら、体の一つや二つ、おかしくもなりますわな。
滞在中、毎日他所のコンテナの中身の品評会(?)を強行しますので、夜はカラダを休めないと・・・。
。
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