社長の独り言 2017/1/13
実り多き年になりますように - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/01/13(金) 05:59
はじめに。
このところ好調だったのですが、久しぶりにブログ原稿をアップする段階ですべてのデータが消えるというトラブルに見舞われました。
書き直しとなりましたので、本日は簡潔になります。ご容赦ください。

昨日は東京営業所で、年明け初の自転車コンテナ出荷です。
年末年始の繁忙期で結構な量の商品が集まりましたので、本来は年明け早々にコンテナ積みを行いたかったのですが、スタッフ手配の都合や何やらで、結局12日が初出荷となりました。
思えば、2016年は自転車輸出商にとって非常に厳しい年でした。
売れない、買い手が付かない、安い等々、まさに受難の年となりました。
「自転車が儲かるらしい」という真偽不明の噂で、とりあえず自転車の売買に手を染め始めたプレイヤーの多くは、中古自転車事業から撤退することになり、ある意味淘汰が進んだと言えるでしょう。
昨年、私の海外パートナーがこんなことを言っていました。
「長年自転車ビジネスをやっているが、こんなに悪いのは初めてだ」
2015年の秋頃から2016年の10月頃までの1年強の間、輸出側である我々も、輸入側である海外パートナーも、ともに大変な思いをしていたんです。
正直なところ、「非常に状態が悪い」という認識は私にもあったのですが、先述のパートナーたちが状況の悪い中でも懸命にセールスしてくれたおかげで、販売に困ることはありませんでした。
少しばかりの価格低下と、円高による自然の売上減はありましたが、販売に困ったりすることが無かったのは、パートナーたちの協力の賜物です。
状況が悪化した時に備え、販売状況が良くて困っていないタイミングで、多様な販売ルートの開拓、深い人間関係の構築に努めていたという点だけは、自分を褒めたいと思います。
いずれにせよ2016年11月頃から状況は急変し、それまでの不況(?)が?のように、新規の自転車購入希望バイヤーたちが殺到するという状況になりました。
ちょうど弊社が関東地方での自転車取扱量が急増した時期と、ほぼ重なります。
タイミング的には完全に偶然の一致なのですが、これほど都合の良い話はありませんね。
比較的条件の良い仕事って、状況の悪い時にしかなかなか取れません。
状況の良い時は、誰も仕事を手放しませんし、状況の悪い時に仕事を取って、状況の好転を待つ・・・というのが、中・長期的にジリジリと伸びて行くためには重要かと思います。
そういう意味で、昨年は条件の良い大型案件(大量の自転車を集める仕事)を市況の悪い時に獲得し、獲得したと思ったら、突然市況が好転する・・・という、ある意味「出来過ぎた一年」だったのかもしれません。
しかし結果が出てくるのは数カ月先。
「結果」とは、集荷から出荷までの体制構築が完了し、商品と資金の回転が安定して売り上げと利益が出てくるタイミングのことです。
自転車を集荷して保管、選別、仕分けなどの工程を経て海外に輸出し、現地に到着して販売。
集金や諸経費や利益計算を行って日本に送金、着金するまでの期間は、およそ3~4カ月必要です。
今は仕入や収集に要する諸経費、輸出経費や船賃、輸出先国でのTAXや運賃、販売経費等を支出しているだけで、売上回収が始まっていない状況ですから、台所事情は非常に苦しい。
そういう意味で、「出来過ぎた一年」と申しましたが、それは何年か後になって振り返った場合の話でして、今現在は初期投資でヒーヒー言っております(笑)
まあゴールが見えている苦しさですし、これから急激に状況が改善することが見えていますから、悲壮感のようなものは全くありません。
「カネが足りねえ~」と言っているのはいつものことですし、「ああ、カネがあったら、こんなことをするのに・・・」なんてことを考えるのは、結構楽しいものです。
2016年は、蒔いた種から作物が育ち始めた年。
で、2017年から収穫が始まります。
実り多き年になりますように。
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