社長の独り言 2016/6/24
仕入価格を下げれるか? - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/06/24(金) 06:37
弊社中部営業所の様子です。


ご覧の通りの様子です。
懸命に出荷の努力を重ねているものの、営業所内がキレイに片付く・・・という訳にはいきません。
商品が全く何も無いと、それはそれで寂しい気分になるのですが、商品を遊ばせていても良い事は何ひとつありません。
生鮮食品では無いものの、中古商品も「鮮度が命」なのです。
中古自転車輸出の状況は非常に困難な状況ですから、鮮度を落とさずに出荷して、品質の良いものを送らないといけない訳です。
海外の買い手側が「品質の良いものを送れ」とうるさく言って来ますからね。
ちなみに海外側が日本側に要求してきていることは、大きく2点あります。
最初が「品質の問題」です。
リビルドするのに多大な手間と費用を要するような商品を送ると、即クレームになって帰ってきます。
クレームが来るだけならまだマシなほうで、今の状況だと次の注文が来なくなる。
注文が来なくなる=売れなくなるということですから、良い品質のものを送らないと、商売あがったりになるのです。
品質には細心の注意を払っているつもりですが、ウチでも品質問題から取引が停止することはありますよ。
大抵の場合、何か悪いことが重なって起こるんですけどね。
注文を受けてから現地に到着するまでの間に現地事情が大きく変化したり、輸送に長い時間を要して劣化が進んだり、注文と積荷の内容が異なっていたりと、小さなトラブルは尽きません。
ちなみに「品質が悪い」と指摘を受けるのは、「サビが多い」ということに加えて、「塗装が色あせしている」モノです。
サビが多けりゃ、サビ落としに時間とコストを要するし、塗装が色あせしていると、再塗装しなければ売れないので、同じく時間とコストを要します。
考えてみれば当たり前の話です。
コンテナへの積み込みのために、カゴを外したりハンドルを曲げるなどの加工がされた自転車でも、積み込みの段階で品質に問題があると感じた商品に関しては、抜き取りを行っています。
ツライ選択なんですけどね~。
抜き取りを行った自転車はスクラップにするしかありません。
収益ダウンになるのですが、売れなくなると元も子もありませんので。
さて、もう一つ最近海外から要求されるのは、「積載台数の増加」です。
「40フィートコンテナに、500台ではなく600台積んでくれ」というような要求が来るのです。
積載台数を増やしたい理由はシンプルで、「輸送と関税のコスト削減」です。
積載台数が増加すると、一台あたりの輸送コストが下がるのはもちろんのこと、「1コンテナでナンボ」という関税の掛け方だと、一台あたりの税金も安くなるわけです。
積載台数を増やすための方法は、「バラバラにする」というのが手っ取り早い方法です。
スタンドを外す、前輪を外す、ペダルも外す・・・などと、細かく分解すればするほど、デッドスペースが減りますから、積載台数は増えるわけです。
しかし従来以上にバラバラに分解するとなると、作業時間が長くなります。
ということは、日本側にとってはコストアップになる。
結局、品質の向上も積載台数の増加も、実質的には販売価格の下落と、同じ意味を持つわけです。
中古自転車業界も過当競争気味ですから、ウチのような業者は仕入価格を中々落とせない。
ということは販売価格も落とせないのですが、海外での商品相場は下がっている。
それで日本から海外への販売価格は据え置く代わりに、海外側にとってコストダウンになることを要求される。
実質的な値下げですわ。
そんな面倒なことをするくらいなら、国内仕入れ価格を落とし、海外への販売価格を下げた方が手っ取り早いのですが、同業他社の動きに合わせないと、商売として難しい・・・。
まるでデフレスパイラルですね。
為替がやや円高気味ということもあるし、当社としても何か対策が必要です。
平たく言えば、仕入価格下げを含むコストダウン、品質向上策として検収を厳しくするなどの対策を行わなくてはならないということです。
この週末にでも、じっくりと具体的な対策を検討してみるつもりです。
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