社長の独り言 2016/6/17
現地レポ - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/06/17(金) 05:16
水曜日は帰国のための移動日でした。
このため、ブログ更新をお休みさせていただきました・・・というのが公式発表ですが、実はネットが繋がらなくて、どうにもなりませんでした。
海外出張ではよくあることですので、諦めの境地に到達しています。
さて、今日は海外出張の現地レポートでもしましょうかね。
前回も申し上げたかと思いますが、出張の主な目的は、中古自転車セールスです。
販売状況が結構苦しい中、東南アジアは雨期に入ってしまいました。
秋の雨期明けまでの間、どうやって凌いでいくかというのは、結構大きな問題なのです。
結論から申し上げると、新規取引先の開拓も出来ましたし、既存取引先との意思疎通も出来た。
自分でも、「よくやったな」と思います。
すでに現地メシには飽き飽きしていて、食事は苦痛に近い。
一応ダイエット中のため、酒でそれを誤魔化す訳にもいかない。
環境に順応する力が高い・・・と自負していたのですが、最近では匂いを嗅いだだけでも食欲を無くすほど、現地メシを嫌っています。
多分、「これは無理!」という食事でも、相手の顔を立てるために我慢して食べるものだから、かえって嫌いになってしまったのだと思います。
日本の食事でも好き嫌いが多少はありますが、毎日嫌いなものばかり食べていたら、そりゃ「嫌い」に拍車がかかるというものです。
西洋人向きの飲食店か、中華料理、日本料理の店を転々とするほかに方法は無いようです。
さて、中古自転車販売先の現地国へ行くと、刻々と状況が変化しているのがよく分かります。
先月は良かったのに、急にダメになった・・・というような商品もありますし、逆のパターンもあります。
しかしどちらかというと、状況が悪化した商材のほうが多くて、苦労が絶えないところです。
ただ一つだけ、最近のトレンドとして断言できることがあります。
それは、「品質に対する要求が、益々厳しくなっている」という点です。
品質の中で、一番問題視されるのが「新しさ」です。
劣化が進み、サビが多く出たり、退色が進んだような自転車は、スクラップのような扱いです。
輸送費や税金を払って、はるばる遠い異国までスクラップをコンテナで送っているようでは、売り手も買い手もビジネスになりません。
より一層の品質向上が必要ですね。
何か具体的な例を挙げましょうか。
そうですね~。
「何年落ち位の自転車までOKか?」で申し上げましょう。
自転車の場合、製造年を特定するのが困難なので、あくまでイメージなのですが、平均的には5~6年使用して、不要になった自転車なら大丈夫でしょう。
中学・高校と6年間使った自転車、大学の4年間使った自転車、通勤用に5~6年使った自転車くらいまでが、輸出用の中古自転車として需要がある。
これより古いようなものは、鉄スクラップにしかならない。
こんなイメージですね。
中古自転車業界に関係していない人なら、「そんなものかなあ」と思われるかもしれません。
しかし以前は「10年くらいは全く問題ない」という感じでしたから、最近は本当に、高品質の自転車しか受け入れられなくなって来ているという事です。
原因はいろいろあるでしょうが、やはり中国製の新品自転車価格が相当下がっているのが、最大の原因かと思います。
今回の出張では3か国を回ったのですが、口を揃えて同じことを言っていました。
「自転車もオートバイも、中国製新品の価格が急に下がった」と。
美品の自転車なら、中古でも中国製の新品より高く売れることも多い。
しかし劣化が進んだものは誰も買わず、中国製の新品が選ばれる。
そんな時代へと変化したのです。
「まだ乗れるから」という感覚で中古自転車を送っても、誰も買いません。
抜本的な意識改革をしないと、既存の顧客さえも逃げていきます。
当社も、どうやってこの時代の波に対応していくか、戦略が必要なところです。
さて、海外へ出ると色々と驚くことがたくさんあるのですが、まずは次の画像をご覧ください。

「自転車を運ぶ女性たち」です。
35℃オーバーの暑さの中、若い女性たちが自転車を運んでいます。
その距離、約100m。
画像に移っている女性たちは、割とガッシリした女性に見えますが、華奢な美人さんもいましたよ。
自転車一台が15?として、皆さん2台ずつ持っていますから、合計で約30kg。
体重45kgほどの女性が、30kgの自転車を100mほど歩いて担いでいきます。
何往復も、何往復も歩いて・・・。
その姿を見ていると、感動すら覚えます。
「女性なのに、本当によく頑張りますね」という話をしていたのですが、彼女たちが過酷な仕事に従事している理由をいくつか聞きました。
まず最大の原因は、パートタイム的な短時間労働の仕事が少ない事だそうです。
日本と違って求人はフルタイムの仕事ばかりなので、家事を兼業しなければならない女性は、こういったスポット的な肉体労働に従事するしかない。
あと東南アジアの男は、ロクに仕事をしないのが多いので、ダメ亭主に代わって家計を支えている女性も多いそうです。
羨ましいやら、悲しいやら・・・。
う~ん。
弊社スタッフを含めて、中古自転車に携わる人たちに見てもらいたいですね。
自転車の仕事は大変です。
3Kそのままの仕事ですから。
でもね、海外では女性も多く携わっている仕事です。
泣き言を言わないで、男を見せんかい!?
もう一枚、画像をご紹介しましょう。

コンテナから中古冷蔵庫を降ろし、トラックへ移しているところです。
シャッターを押したタイミングでは、男の子だけが積み込み作業をしているように見えるのですが、トラック周辺に多くの女の子が映っています。
私が見ていたところ、コンテナからトラックの荷台まで冷蔵庫を移すのが女の子の仕事で、荷台を整理するのは男の子の仕事。
冷蔵庫の積み降ろしも、決して楽な仕事ではない・・・というか、キツイ仕事だと思うのですが、ここでは「少年少女の仕事」です。
「文句言わずに働け」
そういう事かなと思いましたです。はい。
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