社長の独り言 2014/1/27
中国バブル - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2014/01/27(月) 06:36
ずいぶん以前から、「中国バブルの崩壊」という危機が囁かれて来ましたが、実際のところはどうなんでしょうね?
「近いうちに」と言われるようになってから、ずいぶんと年月が流れ去っていきましたので、いまさら中国バブルの崩壊と言われても、オオカミ少年的な感覚になって現実的なものではないような気がしてしまいます。
でも、中国経済の急降下という危機が去ったわけではなく、不安要因が増しているのは事実であるように思います。
私は最近、いわゆる中国バブルの崩壊について考えないようにしているのですが、それは危機が過ぎ去ったと考えているわけではなく、多くの方々と同じように、「あきらめモード」に入ったからだと気づきました。
どういうことかと申しますと・・・
リーマンショックから数年の間、私の頭の中を支配していた考えは、「再びリーマンショック級の大波が来ても、生き残っていける会社作り」でした。
たとえば、大量の金属資源の売買という行為を、「ハイリスクの商行為」として捉えてこれを控えてきたり、こちらが提供した労力や手間隙に対して対価をいただくような事業に力を入れたりしてきました。
あるいは、経済危機に縁が薄いと考えられる中古商品の取り扱いに力を入れたりもしてきました。
経済危機が発生すると、資源価格や相場なんてビックリするくらいドン底まで落ちますので、その対応が一番重要になると考えてのことです。
しかしリーマンショックから7年が過ぎ去り、大きな経済危機への警戒感も薄れてきたように思います。
また、経済危機に備えての安全・慎重運転での企業運営では、企業の成長を阻害するというか、どうしても成長スピードが遅くなります。
結果論だけで言えば、リーマン以降「イケイケ」で来たほうが、大きな利益を上げてこられたのかもしれませんね。
1月末が弊社の年度末になりますので、この時期は新年度の会社方針に対して、弱い頭を必死で働かせます。
平素目が行き届かない、あるいは考えないことも考えたりしますので、ヤル気も不安も多く出てきます。
考えれば考えるほど、中国バブルの崩壊が現実的なリスクに思えて来るんですね・・・。
近い将来にそんな事態になったら大変です。
リーマンショック、東日本大震災、円高などなど、企業としては相当傷つくような災難が過ぎ去り、ようやく明るい兆しが見え始めたときですから。
少なくとも、苦しんだ年月と同じくらいの年月は、安定的な時期が必要ですわ。
少しくらいは楽をさせてもらわないと、精神的に持たない・・・かも?
ところで、中国バブルってどういうことですかね?
これは、私なりに結論を出しておりまして、日本人には非常にわかりやすい話です。
日本のバブル期と同様に、実体を伴わない不動産価格の高騰と流通によって、経済規模が水増しされている状態です。
元々信憑性の低い共産党政府発表による経済成長発表なのに、水増し前の経済成長も不動産バブルによる成長ですから、実態経済は恐ろしいことになっているのでしょう。
「不動産バブル経済 プラス 水増し発表」で経済成長7%とかやっているわけです。
怖いわ・・・。
その実態がドンドン明らかになっているから、危機感を持った人や企業が増え、中国経済の先行きに対しての懸念が広がっているわけです。
しかも、官主導の不動産バブルは引くに引けないから、この点に関しては軟直陸は不可能でしょう。
ただ、いまや中国は世界最大の債権国だから、外国からの資金引き上げで破綻することはないし、金融システムは世界に対してクローズされているので、人民元危機が世界に広がることもない。
話が混乱してきましたが、中国バブルの崩壊と大規模な経済危機はやってくる。でも、世界恐慌まではいかない。
その大波に耐え切れるか?
そんなことを真剣に考える今日この頃です。
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