社長の独り言 2016/3/14
備えあれば憂いなし - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/03/14(月) 05:47
先週木曜日の夜、海外出張より帰国しました。
今回は2グループ・計6人の方がカンボジア視察へと来られましたので、そのアテンドが主たる仕事でした。
元々は2グループ別々の日程で来られる予定だったのですが、諸事情により同一日に2グループが来られることになったので、決まった仕事がないフリーの日と、超多忙な日に別れることになりました。
結論から申しますと、集中してお越しいただいたおかげで、私としてはONとOFFがハッキリしていて、過ごしやすかったです。
最初の3日間は、息をつく暇も無く走り回っていましたが、残り2日間は全てフリーに自分の時間が使えましたので。
しかし私の身体は一つですから、やはり肝心の案内が多少おろそかになったような気がします。
一通りのことはご案内できましたが、もっと深~いカンボジアを案内できれば良かったなとも思っております。
次回どうするか、難しいところです。
さて、海外出張からの帰りのことです。
今回、初めて「キャセイパシフィック航空」という航空会社を利用して、カンボジアへ行っておりました。
キャセイは香港が本拠の有名な航空会社です。
今のところ日本からプノンペンへの直行便はありませんので、必ずどこかの都市で乗り換えることになります。
香港なら、日本からプノンペンへ向かう中間地点ですから距離のロスが少ないことに加え、乗り継ぎが非常に良くて、短時間で目的地に到着できるということが分かったのです。
往路は、移動時間の合計が9時間40分、うち乗換時間が2時間35分です。
9時間40分というと少々長く感じるかもしれませんが、乗換時間は2時間くらいが相場ですから、ほぼジャストタイミングでの乗換が出来ると言えると思います。
復路は、移動時間の合計が7時間30分、うち乗換時間が1時間25分です。
偏西風の影響で、日本から東南アジアへ向かうときは強い逆風で時間がかかり、東南アジアから日本へ向かうときは、強い順風なので、相当早く着きます。
それにしても、7時間30分というのはビックリです。
これまでの最短記録を、一時間以上は上回る早さです。
何でこんなに早いかと言えば、最大の原因は乗換時間の短さ。
乗換時間「1時間25分」だって。
よくこんなチケットを売り出したもんです。
通常、旅行会社や航空会社は2時間程度の乗換時間が無いと、チケットを販売しない(と思う)のですが、乗換時間1時間25分とは、ずいぶんと思い切ったチケットを販売するものです。
30分程度の遅延が出ると、乗換出来なくなる可能性が出てくるし、1時間遅延すれば確実にアウトですな。
「まあ、何とかなるだろう」
そんな気持ちでチケットを取ったのですが、やはり遅延に対する恐れを抱いたまま、帰国日を迎えたのでした。
心配事は現実になるものです。
出発日の朝、一本のメールが届きました。
「プノンペンの出発が35分遅れまっせ。すんまへんな。」
そんな内容のメールが私に届きました。
ただでさえ1時間25分の乗換時間なのに、35分遅れると乗換時間はわずか50分。
これはかなりヤバイ時間です。
エコノミーの後方座席から、それなりの時間をかけて飛行機を降り、広い香港空港を移動して乗換口まで移動。
乗換口でセキュリティチャックを受け、日本(大阪)行きの搭乗口を探して、再び広い空港内を搭乗口まで移動する。
この動きを出発の10分前、およそ40分以内で行わなければ、私は乗り遅れることになります。
出発時間っていうのは、飛行機が動き始める時間ですから、出発時間ちょうどに搭乗口へ到着しても、すでに扉が閉まって乗れない可能性が高い。
旅慣れている方ならお分かり頂けると思いますが、セキュリティチェックに時間がかかったり、搭乗口が端から端だったりという不運が重なると、40分では無理です。
談笑しながらゆっくりと歩く女の子グループや、動く歩道で立ち止まっている老人などを心の中で罵倒するという、了見の狭さを露呈しながら人々をかき分けて進み、何とか搭乗ゲートにたどり着きました。
乗り遅れに期待した方には申し訳ありませんが、ちょうど私が搭乗口にたどり着いたときが搭乗中で、ギリギリ間に合いました♪
飛行機は順調に飛行し、定刻より15分ほど早く、20:45ごろに関西空港へ到着。
自宅までは約2時間かかるため、さっさと自宅へ戻らないと日付が変わってしまうので、さっさと帰りたいところです。
しかし関西空港を出発する電車は、夜は大幅に本数が減ります。
私が使いたいJR特急は、9時半ごろに出発する電車があり、それを逃すと次の電車は約一時間後の最終電車。
急いでイミグレを通過し、荷物をさっさと引き上げて税関を通れば、何とか9時半の電車に乗れそうなタイミングでした。
早足で空港内を移動し、イミグレもほとんど待ちなしで通過できたのですが、手荷物受取場所で、いつまで経っても私のバッグが出てこない・・・。
15分ほど経ったでしょうか?
9時半の電車に乗るのをあきらめかけていた頃、空港職員が私の名前を呼びながら、探していることに気付きました。
「はい。私ですが。」
空港職員の呼びかけに応じると、恐れていたことというか、「やっぱりね」という内容の説明がありました。
香港で、荷物の積み替えが間に合わず、私のスーツケースは明日の朝の便で大阪に着くとのこと。
明日宅急便で自宅に送るから、「今日はこのまま帰れ・・・」だって。
私にとっての問題点は二点でした。
まず一つ目は、帰りの切符がスーツケースの中だということ。
自宅と関西空港間の割引往復チケットを買っていたのですが、帰りの切符がスーツケースに入ったままでした。
おかげで自宅までの片道切符を買いなおす羽目になりました。
そして2つ目が最大の問題だったのです。
午前中まで滞在していたカンボジアは、日中の最高気温が35℃。
経由地の香港も暖かいところです。
そう。
私は、ほぼ夏の格好をしたまま関西空港に到着し、スーツケースの中に入っている、ダウンジャケットなど一切の防寒具を手に入れることが出来なくなったのです。
幸いにも、Tシャツの上に長袖のシャツ(麻だけど・・・)を着ているという、真夏にしては、やや厚着のスタイルでした。
「まあ何とかなるべ」
切符が手元にないので、JRに乗るのをやめて、まずは高速バスで京都駅を目指す。
幸いにもバスはすでに到着していたので、寒い思いをすることなくバスに乗れました。
京都駅からJR東海道線に乗り換え。
夜の遅い時間帯、上り列車は20分に1本しか走っていないのですが、あいにく私がホームに到着したとき、電車は発車したばかり。
通常でも次の電車を20分待たなければいけないのに、「7分遅れ」との表示があります。
真冬並みの気温のホームで、27分間も真夏並みの格好で待たなければならない。
何かの罰ゲームみたいですね。
さすがにホームで待ち続けることは不可能だったので、トイレに行ったり、店を覗いたりと、可能な限り寒さを避けようとしたのですが、寒いものは寒い。
何とか電車に乗って、最寄り駅についてから自宅までの徒歩の道のりが最後の山場。
駅から5~6分の距離なのですが、あれほど遠く感じたのは初めてでした。
吐く息は白い。
手は冷たく、手袋がほしいところ。
でも、自分は夏物のイージーパンツを履き、冬場にはまぶしく目立つ、白色のフレンチリネンシャツ。
ほぼ変態ですね。
多くの視線を浴びながら、何とか家までたどり着きました。
さすがに風邪を引くかと思わせるほどでしたね。
だって、日本の皆さんは寒さに慣れているでしょうが、こちらは一週間近く最高気温35℃の国から帰ってきたばかり。
防寒具もなく、夏の格好のままで放り出されると、ちょっと危険な感じがしましたね。
いつもは機内持ち込み手荷物に、ダウンジャケットを入れていたのですが、ちょっとズボラするとこの有様です。
どんな時も、様々な事態を想定し、それに備えなければならない。
あたりまえの事ですが、徹底するのは難しいものです。
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