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ブログ 2015/10/5

大病院へ - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]

投稿日時:2015/10/05(月) 06:21


先日、午前中いっぱいくらいの時間を使って、大きな病院へ行ってきました。



前年ながら(?)、私の病気ではありません。

現在75歳の私の母の付き添いです。



先日、近所のかかりつけ医で久しぶりに健康診断をしたところ、心臓に大きな問題がある可能性があるとの指摘を受け、大きな病院での検査を指示されたそうです。

先週の日曜日、何だか遠まわしに「来てほしい」というようなニュアンスの電話がありましたので、車を走らせて実家へ行ってみたところ、そんな話を聞きました。



4~5年前に脳卒中で倒れた経験があり、1年半前には夫を亡くしていますので、自分へのお迎えもそう遠くないという自覚(?)があるようですね。

通帳や保険証券などの保管場所やキャッシュカードの暗証番号の説明まで受けましたので、本人はそれなりの覚悟をして、私を呼んだのでしょう。





そんな話ですから、私の方もそれなりに覚悟を決めました。

1年半前に父親を亡くした時でさえ、それなりに悲しかったですから、母親を亡くす悲しみは恐らくそれ以上だろうなあ・・・なんて考えながら。



そんな状況での大きな病院での検査ですから、平日の日中にも関わらず、私も同行することにしました。

初めて行く病院で心細いでしょうし、緊急入院なんて事になったらすぐに対応しなければいけませんからねえ。





4~5年前に脳卒中で倒れた時、会社も今より大変でしたから、ロクに見舞いや看病もしていませんでした。

もちろんその反省も踏まえてますし、これが最後の親孝行になるかもしれないし・・・と様々な理由はありますが、とにかく初めて病院への付き添いをすることにしました。



決して、遺産目当て ではありません。はい。




当日の朝、早朝に自宅を出発して高速道路に乗り、実家へと到着。

母親を乗せて病院へと向かいました。





病院へ到着して最初に驚いたのは、驚くほど機械化されていることでした。



人間の手による手続って、驚くほど少ないんです。

紹介状兼予約票みたいなものだけを持って行ったのですが、人間による補足説明こそありましたが、基本的にすべてが機械だけで処理を済ませることが可能です。

受付から診察券の発行まで、全ての手続きに人間は不要でした。



とは言え、年寄りが多い病院ですから、機械から発行される用紙などをわざわざ手渡しで渡してくれます。

受診する診療科への行き方を口頭でも説明してくれましたので、放ったらかしにされる訳ではないのですが、システムとしては受付から支払いまで、病院職員が接客することは一切不要なシステムが構築されていました。

凄いですねえ。





さて、心臓内科の受付の前で待つよう案内されました。

モニターで予約者の一覧や時間、診察の進行状況が一目瞭然になっています。



ま、いくらそんな表示をしても、予定通りに事が運ばないのが病院というものです。

待合で待つこと約45分。

予約時間を30分ほど過ぎたあたりで看護師が出て来て、レントゲン、心電図、エコーの検査を受けてくるように書類を渡されました。



これより検査の旅へと出発です。



まずエレベーターで地下へ降り、レントゲン撮影。

書類に付いているバーコードをスキャナーに通すと、これまた予約番号が発行される仕組みです。

ここでもレントゲン技師以外の人間は不要ですね。



レントゲン撮影が終わると、一階へ上がって心電図とエコーの撮影。

同じようにスキャナーに読ませると、流れ作業で検査が進んでいきます。



検査に要した時間は、待ち時間を含めて1時間15分ほど。

この時点で病院へ到着してから2時間以上が経過していますが、機械化により相当効率化されていて、素早く検査が終わった印象ですね。



時間がかかるのは、「検査を指示する」という人間が対応する部分だけです。

「スピード」だけで見ると、機械は人間よりはるかに優れています。



ただ、人間は機械には出来ない「判断」や「創造」を行うことが可能です。

という事は、判断や創造が出来ない人間なんて、本当に不用品だなあ・・・と改めて認識させられました。





さて、検査が終わって心臓内科の前の待合に戻って来て、呼ばれるのを待つこと約30分。

名前が呼ばれて、ようやく医師と初対面です。



検査時間は待ち時間に含めるべきではないのでしょうが、患者の立場からすると、病院へ来てから2時間半が経過しての初対面。

私は病院へ来た経験が非常に少ないので、噂どおりの長い待ち時間であることに少し感動(?)です。





診察室へ入ると、先ほど行われたレントゲン写真やエコー、心電図の画像を見ながら、「う~ん。」と医師が首をかしげています。



おそらく、「どのような治療が必要か?」という検討をしているのでしょう。

手術か? 入院か? 手遅れか?

患者にとってはドキドキする瞬間です。





長い沈黙ののち、ようやく医師が口を開きました。







「どこも悪いように見えないですねえ・・・」




「は?」




「レントゲン、エコー、心電図の検査結果からは、異状が見当たりません」




「はあ・・・」




「一応、CTの検査をしておきますか。折角かかりつけ医の先生が心配して紹介してるんだし。」




「んじゃ、お願いします。」




「それじゃ、来週の2時に来てください。」




こんな流れでした。




街医者に大きな病院へ行けと言われて、大きな病院で検査したら「何もなかった」というようなことは、よくある出来事なんでしょうかねえ?

まあ、何もないのは喜ぶべきことなんでしょうが、あまりにも拍子抜けしましたわ・・・。





あまりにも拍子抜けしたからでしょうか?



私に大きな油断(?)が生じました。

病院にいた間に鳴っていた電話や受信していたメールに対して、「すいません。病院にいたので出れなくて・・・」とやってしまいました。



コレ、経営者としては言ってはいけないセリフです。

中小零細企業の経営者にとって、「経営者の健康不安=信用不安」も同然なのが、世の常識です。



「病院にいた=病気」と、世間は勝手に想像を膨らませますから。

現に、「お大事にしてください」なんてメールを受け取ったりしてね。





そんなオチなのですが、自分の母親が何事も無かったことは素直に喜んでいます。



ちなみに来週のCT検査なのですが、母親には「健康のためにバスに乗って、歩いて行け!」と言っておきました。




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