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ブログ 2012/9/5
今日は変わりダネ - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -[社長の独り言]
投稿日時:2012/09/05(水) 06:20
丹羽宇一郎・駐中国大使の公用車が北京市内で襲われ、日本国旗を奪われた事件で、同市公安局は4日、日本大使館に対し、容疑者の河北省の男(23)と黒竜江省の男(25)に対し、軽微な違法行為を処罰する治安管理処罰法に基づき、5日間の行政拘留処分にしたと伝えた。
中国の法制度のことは良く知らないけれど、もし、「日本で中国大使の公用車を襲い、中国国旗を奪ったら」どうなるんだろうね?
私は日本国内に掃いて捨てるほど存在する、所詮は法学士さんなので、間違いもキチガイもあるという前提でお読みください。
まず、「どういった処分があるか」を考えてみると、
1.民事上の責任を問う
2.刑事上の責任を問う
3.行政上の責任を問う
これら3つが想定されます。
交通事故を起こした場合なんかが、身近で分かりやすいでしょう。
1.損害賠償が、「民事上の責任」
2.罰金○万円や懲役○年というのが、「刑事上の責任」
3.免停○日というのが、「行政上の責任」
ある程度社会で経験を積んだ方なら常識でしょうが、「どれか一つだけ処分される」というものではなく、セットで処分されるものですね。
「日本で中国大使の公用車を襲い、中国国旗を奪ったら」のケースを想定してみると、
1.民事上の責任として、奪った国旗に対する損害賠償
2、刑事上の責任としては、窃盗罪に該当するんでしょう。
窃盗罪を犯した者は、刑法235条により、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる。
3.行政上の責任は、たぶん問われない。
こんなところでしょうね。
道を歩いているおばあちゃんのカバンを奪おうが、中国大使の公用車から中国国旗を奪おうが、同じ犯罪です。
末期ガン患者に怪我をさせても、中国大使に怪我を負わせても、これまた同じ犯罪です。
これが法治国家としての基本的な考え方かと思います。
日本では、大日本帝国憲法時代から法治国家としての考え方が受け継がれています。
分かりやすい例があります。
1891年(明治24年)5月11日、日本を訪問中のロシア帝国皇太子・ニコライ(後のニコライ2世)が、滋賀県大津市)で警備にあたっていた警察官に突然斬りつけられ負傷するという、暗殺未遂事件で発生しました。
当時の列強の1つであるロシア帝国の艦隊が神戸港にいる中、小国であった日本が大国ロシアの皇太子を負傷させたとして、日本国中に大激震が走った。
当時の日本政府は、事件を所轄する裁判官に対し、天皇や皇族に対して危害を与えたものに適用する「大逆罪」によって死刑を適用するよう働きかけた。
ロシア公使も死刑を強硬に要求した。
しかし、「大逆罪」は日本の皇族に対して適用されるものであって、外国の皇族に対する犯罪は想定されておらず、ロシアの皇太子といえども、法律上は怪我をさせただけで死刑を宣告するのは不可能であった。
結局、「法治国家として法は遵守されなければならない」とする立場から、「刑法に外国皇族に関する規定はない」として、無期懲役の判決が下された。
この事件、「大津事件」と呼ばれる事件なのですが、みなさん知っていました?
日露戦争以前であるのはもちろんのこと、日清戦争よりも前の時代の話です。
世界中が欧米列強の植民地とされている時代に、弱小国であった日本(の司法)は、法治国家であることを優先したわけです。
政府も司法に対して干渉を行ったものの、三権分立の最後の一線だけは超えなかった。
このような、国家の命運を賭けてでも法治国家としての形を守るという歴史・経験が存在しない国は、法治国家としての振る舞いが出来ないのではないかと考えておる次第です。
こんなことも、私が中国や韓国は未熟な国家だと考える大きな理由です。
と同時に、意味も理由もなく中国人や韓国人を軽く見るような、アホ日本人も大嫌い。
近代的国家として未成熟であることと、たまたまその国の国籍を持つ人がいるというのは、全然別次元の問題ですからね。
我々の業界には、中国籍や韓国・朝鮮籍をはじめ、多くの外国籍の方が従事しています。
「ワルなのか、真面目な人間か」に、国籍は関係ない。
竹島や尖閣問題など、日中・日韓問題に関する話題が豊富な昨今ですが、私はいちいち反応するつもりはありません。
ただ、日本でも着実に貧困層や将来不安を抱く若年層が増加しており、不満が外へと向くことが、中長期的には懸念材料になると心配しています。
中国の法制度のことは良く知らないけれど、もし、「日本で中国大使の公用車を襲い、中国国旗を奪ったら」どうなるんだろうね?
私は日本国内に掃いて捨てるほど存在する、所詮は法学士さんなので、間違いもキチガイもあるという前提でお読みください。
まず、「どういった処分があるか」を考えてみると、
1.民事上の責任を問う
2.刑事上の責任を問う
3.行政上の責任を問う
これら3つが想定されます。
交通事故を起こした場合なんかが、身近で分かりやすいでしょう。
1.損害賠償が、「民事上の責任」
2.罰金○万円や懲役○年というのが、「刑事上の責任」
3.免停○日というのが、「行政上の責任」
ある程度社会で経験を積んだ方なら常識でしょうが、「どれか一つだけ処分される」というものではなく、セットで処分されるものですね。
「日本で中国大使の公用車を襲い、中国国旗を奪ったら」のケースを想定してみると、
1.民事上の責任として、奪った国旗に対する損害賠償
2、刑事上の責任としては、窃盗罪に該当するんでしょう。
窃盗罪を犯した者は、刑法235条により、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる。
3.行政上の責任は、たぶん問われない。
こんなところでしょうね。
道を歩いているおばあちゃんのカバンを奪おうが、中国大使の公用車から中国国旗を奪おうが、同じ犯罪です。
末期ガン患者に怪我をさせても、中国大使に怪我を負わせても、これまた同じ犯罪です。
これが法治国家としての基本的な考え方かと思います。
日本では、大日本帝国憲法時代から法治国家としての考え方が受け継がれています。
分かりやすい例があります。
1891年(明治24年)5月11日、日本を訪問中のロシア帝国皇太子・ニコライ(後のニコライ2世)が、滋賀県大津市)で警備にあたっていた警察官に突然斬りつけられ負傷するという、暗殺未遂事件で発生しました。
当時の列強の1つであるロシア帝国の艦隊が神戸港にいる中、小国であった日本が大国ロシアの皇太子を負傷させたとして、日本国中に大激震が走った。
当時の日本政府は、事件を所轄する裁判官に対し、天皇や皇族に対して危害を与えたものに適用する「大逆罪」によって死刑を適用するよう働きかけた。
ロシア公使も死刑を強硬に要求した。
しかし、「大逆罪」は日本の皇族に対して適用されるものであって、外国の皇族に対する犯罪は想定されておらず、ロシアの皇太子といえども、法律上は怪我をさせただけで死刑を宣告するのは不可能であった。
結局、「法治国家として法は遵守されなければならない」とする立場から、「刑法に外国皇族に関する規定はない」として、無期懲役の判決が下された。
この事件、「大津事件」と呼ばれる事件なのですが、みなさん知っていました?
日露戦争以前であるのはもちろんのこと、日清戦争よりも前の時代の話です。
世界中が欧米列強の植民地とされている時代に、弱小国であった日本(の司法)は、法治国家であることを優先したわけです。
政府も司法に対して干渉を行ったものの、三権分立の最後の一線だけは超えなかった。
このような、国家の命運を賭けてでも法治国家としての形を守るという歴史・経験が存在しない国は、法治国家としての振る舞いが出来ないのではないかと考えておる次第です。
こんなことも、私が中国や韓国は未熟な国家だと考える大きな理由です。
と同時に、意味も理由もなく中国人や韓国人を軽く見るような、アホ日本人も大嫌い。
近代的国家として未成熟であることと、たまたまその国の国籍を持つ人がいるというのは、全然別次元の問題ですからね。
我々の業界には、中国籍や韓国・朝鮮籍をはじめ、多くの外国籍の方が従事しています。
「ワルなのか、真面目な人間か」に、国籍は関係ない。
竹島や尖閣問題など、日中・日韓問題に関する話題が豊富な昨今ですが、私はいちいち反応するつもりはありません。
ただ、日本でも着実に貧困層や将来不安を抱く若年層が増加しており、不満が外へと向くことが、中長期的には懸念材料になると心配しています。
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