社長の独り言 2018/2/16
生きてますよ - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2018/02/16(金) 07:45
15日にカンボジアから帰国し、ようやくブログ更新の環境とヤル気が整った感じです。
現在、カンボジアにある私の仕事場では、ネット接続速度が非常に遅いだけでなく、特定のサイトに非常につながりにくい状況が続いています。
例えば、なぜか楽天市場には繋がりません。
楽天が海外からの接続を規制しているのか、それともカンボジア側に問題があるのか知りませんが、このせいで現地からサンプル用の商品を発注しようとしても、楽天市場からは買うことが出来ません。
結構、不便ですねえ。
小ロットのサンプルを入手する場合、楽天市場などの通販サイトで発注するのが一番手軽です。
現地から接続できれば、例えば画面でサンプル品を説明しながら発注することも出来るんですけど、それが出来ないのは非効率なんですよねえ。
なぜか、amazonには比較的スムーズに接続できるので、何とかなっているけど…。
さて、最近の私の主たる仕事は、カンボジアでの市場調査を実施し、サンプルの持ち込みと試験販売、ロットが大きくなってきた商品は、コンテナ積み込みで送る…といった仕事がメインです。
「新しい仕事」ですから、商品知識を得るところからスタートし、新規顧客開拓から日本での調達、輸送などに取り組む段階に入って来ました。
ちなみに実際には、優秀なカンボジアスタッフたちがほとんど全てをやってくれます。
そういう意味で、私は彼らの後方支援的な役割です。
彼らが受注する商品を、ミスなく、円滑に、出来るだけ低コストで現地へ届けるのが、私の主たる仕事になるのかな?
ある程度、経験がモノを言う仕事だけを私が引き受け、そうでない仕事は、出来るだけ任せるようにしています。
結果、驚くほどのスピードで、「新規商材の開拓」事業は進行しています。
本日新座市で積み込みを行っているカンボジア向けのコンテナでは、積み荷の約10%ほどが新規事業で発注を受けた商品になりました。
私の当初予想では、約4カ月ほどの期間をかけて、サンプルの持ち込み段階から、コンテナでの大量発送の段階までこぎつける予定でしたから、想定以上のスピードです。
大量発送と言っても、ケース単位での発注に対してコンテナ輸送するという状況ですから、メーカーや規模の大きな問屋さんから見れば、せいぜい街の小売店レベルですが…。
まあそのうち、コンテナ一本分丸々の注文と言ったような、大ヒット商品も出て来るでしょう。
うん。多分。
こればかりは、やってみないと分からないですからねえ。
リスクを最小限に抑えつつ、とにかくスタートしてみるしかありません。
どんな商品を送っているのかなど、詳しく書けば毎日のブログネタにも困らないのですが、そんなことを書くと、あっという間に商材がオワコンになってしまいます。
詳しく書けなくて、申し訳ない次第です。
親しい仲間には、ある程度突っ込んだ情報を提供しているのですが、全世界に向けて、「いま、カンボジアでこんな商品が売れているよ!」なんてことを書くのは、自分で自分の首を絞める行為ですので、ご了解くださいね。
現在のところ、日本の皆さんに提供できるのは、「段ボールケース単位くらいの商材なら、ウチのコンテナに同梱して、現地で引き渡す」というサービスくらいです。
輸送コストを低減しようとすると、海上コンテナで大量に発送するのが一番安い。
しかし売れるかどうか分からない商品を、そんな大量に送る訳には行かない。
国際郵便や、飛行機手荷物で送るには、大きさや重さ等が障害になり難しい。
カンボジアでの販売にチャレンジしたいけど、輸送問題がネックになり、難しい。
そんな方のために、毎週定例の当社コンテナに同梱して送りますよ。
40フィートコンテナ一本分の商品を、日本からカンボジアまで送るための費用は、約80万円です。(商品により税率が異なるので、多少変動する)
使用した体積に応じて、運賃+少しばかりの手間賃を頂く…というイメージです。
今は大々的に宣伝できるほどの状況ではないのですが、まあそんなことも出来ます。
最後に本業の話を書きましょう。
貿易部門での当社の本業は、中古自転車の輸出です。
今回の出張では、到着するなり、悪いニュースを聞かされました。
悪いニュースの内容は、「中古自転車に対するカンボジアの関税が、1コンテナあたり200ドル上がる」というものです。
本当に悪いニュースですねえ…。
現状だと、関税の値上がり分は、販売価格に転嫁するしかない。
関税の値上がり分を吸収できるほど、中古自転車の輸出も儲かりませんので、(笑)
となると、間違いなく売れ行きに影響します。
最終的に関税の値上がり分は消費者に転嫁されるでしょうから、同価格帯の中国製新品と競合する中古自転車は、少し苦境に立たされることになります。
ある場所で、「増税」という小さな風が巻き起こると、その風の影響は世界中に広がります。
スムーズに価格転嫁が出来ると良いのですが、中々難しいですしねえ…。
現在やや円高が進行していることと合わせ、間違いなく中古自転車ビジネスの収益に悪影響を及ぼすことでしょう。
増税の話、知っている人いますかね?
まあいずれ分かる話だし、これくらいは書いても問題ないでしょう。
さて、ここのところ本当に仕事が多忙なのですが、本業である中古自転車のコンテナが到着すると、私は早朝から荷下ろしの現場に駆けつけています。

たとえ前日、深夜まで酒を飲んでいたとしても、コンテナが到着する日の早朝には、荷下ろし現場まで足を運びます。
それが日本人ビジネスマンね。

上の画像は子供用自転車ですが、この日は4人のバイヤーに対して販売します。
だから、4列に分けてあります。
不公平が出ないよう、我々の手でクオリティに差が出ないように仕分けするのですが、それでも最後はくじ引きで「どの列を持って帰るか」を選んでもらいます。
彼らを十分満足させるだけの数量が送れていないので、当日買うことが出来る人を抽選し、さらにどの列を持って帰るかを抽選する。
今はそんな状況ですから、もし「中古自転車が売れない」と悩んでいる人があれば、それは何らかの問題があると言っても良いでしょう。
自分も散々経験しましたから、理由は簡単に想像できます。
具体的なノウハウは教えませんが、バイヤー、修理業者、消費者などの気持ちになって考えれば、全て「そりゃそうだな」と思えることが理由になっていると思います。
我々は「売る側」の人間ですから、率直に言って、「ゴミみたいな物でも高く売りたい」という心理になります。
買い手の要求はこれに相反しており、「ピカピカの自転車を安く買いたい」訳です。
どちらの要求も、相手が丸のみする訳がありませんから、相互理解が不可欠。
この調整が上手く行くと、社長が二日酔いで潰れていても、勝手に自転車は売れていく。
そんなものかと思います。
中古自転車の販売事業は、今のところ何も問題ありません。
もう少し利益の上積みが欲しいという率直な願望と、不測の事態により中古自転車ビジネスが苦境に陥る可能性を想定して、新しい収益事業を進めています。
マテリアルリサイクル業界や、中古品貿易のビジネスは、様々な法令改正によって業界全体の整理・縮小が進んでいます。
この事態を見越して、当社事業も再編と方針転換を進めてきましたが、もう「その次」を考える段階に入っています。
常に変化を強いられるのは、ウチのような零細企業の宿命です。
とても大変ですが、何とか生き残っていかないとダメですから、共に頑張りましょう!
2018年2月
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