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社長の独り言 2018/1/10

楽しんで頭を悩ませてます。 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2018/01/10(水) 05:34


昨日の夕方、東京営業所に戻って来ました。


諸般の事情により、年末から成人式にかけての大変長い間、現場を離れていたことになります。





年末ギリギリと年始早々の両方で病院の診察を受けておりまして、十分なメディカルチェックを済ませてきた形になります。


健康状態には問題ない…と言って良いのかな?





体調は良いし、少なくとも内科的な問題は全く無く、生命に関わるような健康問題は全くありません。


しかし眼科、外科、皮膚科といったような、「不具合を治したい」という類の診療科目については少々問題があります。





病気は無いが、不具合がある。


健康だが、万全ではない。





歳をとると、皆そんな感じになるのでしょうかね?


よく分かりませんが、何となくお分かりいただけますでしょうか。







さて、成人の日と言えば、着物の販売やレンタルを手掛ける業者が、成人式の直前に事実上ドロンしてしまったというニュースが大きな話題になっていました。


被害に遭った人に対しては、お気の毒としか言いようがないのですが、私のような立場の人間にとっては、報道に対して、とても違和感を持ちます。





一言で言ってしまうと、「騙される方が悪い」という、ある意味世界共通のルールが全身に染みわたっていますので、被害者に対して、とても冷淡な感情を持ってしまうのです。





ビジネスの世界、特に外国を相手にした仕事を行っていると、「騙されないように」、「損害を出さないように」といった点に配慮することが一番大切です。


あらゆる角度から検討し、自分なりの手順を踏んで相手を見極め、どこまで相手を信用して命の次に大切なカネを相手に委ねるかを決めます。





ここが甘いと損害を被ることになりますから、命懸けで考えているといっても、過言ではありません。


商売人は、皆そんなものです。





そういう世界の住人から見れば、「カネを払ったのに商品を受け取れない」などという話は、日常茶飯事の出来事であり、当たり前に起きうること。


泣き言を言っても、それが現実だとしか言いようがないし、被害者は「良い勉強をした」と思うしかありませんよ。





そうだなあ…。


率直に言って、騙した方が50%悪くて、騙された方も50%悪い。





そんな感覚で私は生きております。


こんなことを言うと嫌われるだろうけど、私の感覚ではそんなもの。





騙された方には全く非がないというような話には、強い違和感を感じます。


せめて、「世の中はそういうものだから、皆さん騙されないようにね」という啓発を目的にして報道して欲しいなと思います。







こんな話をするのは、現在海外での取引において様々な案件を抱えており、「誰をどれほど信用するか?」という点が日々大きな課題になっているため、他人事とは思えないからです。





事業を行う中で最も理想的なのは、「カネ以外、一切信用しない」というスタンスを貫くことです。


とても聞こえが悪い言葉ですが、現金と引き換えにモノやサービスを受け渡しするビジネスに徹することが、一番理想的だという意味です。





これなら、リスクが一番小さいですから。


しかし現実問題として、そのような形の取引だけに限定することは難しいです。






商品やサービスの受け渡しを行い、代金決済は銀行振り込みで行う。


この程度の常識的ともいえることでも、「本当に振り込んでくれるか?」をある程度疑う必要があり、取引相手に対して一定の信用を付与するか否かを判断する必要があります。





ビジネスの世界においては、基本中の基本のことばかり申し上げて恐縮ですが、そういう視点で見ると、見知らぬ相手に対して大金を前払いし、約束通り商品やサービスを受け取れなかったからと言って大騒ぎしている人たちには違和感を持たざるを得ない。


そういうことです。







個人的には、外国人との取引が多い関係上、騙されないように厳重に警戒して相手を見るようにしているのですが、担保を取って金を貸すような仕事ではないので、難しい部分が多々あります。


自分より大きな会社で、立派なオフィスを持っていても、それだけで信用することは出来ませんから。







ちなみに私の物差しとしては、「私と取引を続けることが、相手にとって利益が大きいか否か?」をとても重視しています。





一度だけわずかな金品をだまし取るよりも、取引を継続的に行うことのほうが相手にとって大きな利益になる。


こういう取引ならリスクが小さくなると考えていますし、この形に当てはまらない仕事を私が行うことは、ほぼ無いと思います。





最近は、人と人、特に日本人と外国人の間に入るような仕事の案件が多いので、特にこの点に気を使います。


売り主と買い主の利害調整を、今の仕事にしていると言っても過言ではないと思います。







大変な仕事だと思いますよ。


関係者の利害調整って。





でもよく考えてみると、利害調整って、政治家みたいな仕事のような気もします。


そんな仕事が自分に出来るのか出来ないのか、自分に向いているのか向いていないのか、確かめてみたいという個人的な動機がありますから、とてもヤル気はある。







よく分からない話で恐縮ですが、楽しく頭を悩ませている状態です。