社長の独り言 2017/9/22
とある地方都市での中古自転車事情 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/09/22(金) 06:24

とある地方都市へ来ています。
画像は、駅前の駐輪場で撮影したもの。
到着が日没後でしたので、少々画像が見にくくて、申し訳ありません。
私は地方都市へやって来ると、必ず駅周辺や商業施設の駐輪場へ視察に行きます。
理由は、「その地方で中古自転車ビジネスが成立するか否か?」を検討するためです。
中古自転車ビジネスに関わらない方からすれば、「自転車なんて、どこも同じ。」と思われるかもしれません。
ところが市民が使用する自転車には、地方性がありまして、地域によって傾向が異なるのです。
自転車が使用される地域の地理的な条件、地域ごとの流行、自転車に対する価値観、地域の経済力など、様々な事情で地域ごとの特徴が出ます。
例えば、健康のために自転車通勤する人が多い地域だと、ロードバイクが増えますし、坂道が多くてアップダウンの激しい地域だと、電動アシスト自転車が増えます。
経済的に余裕がある人が多い地域だと、国内有名メーカー製の自転車が多くなるし、その逆だとノーブランドの自転車が多くなる。
海に近い地域だと、どうしても潮風で劣化が激しくなるし、ファミリー層が多く住む地域だと、子供用の自転車が多くなる。
これらの地域ごとの特性は、中古自転車の貿易業者にとっては無視できないほど影響が大きく、事業として成り立たつか否かに分かれるほどです。
商談があった地域なら、これらをチェックするのはもちろんですが、具体的な商談がなくとも、行く先々で自転車のチェックを行う、ヘンなオッサンです。
どう見ても、自転車を盗もうと物色するオッサンですね。
最悪なのは、海に近い平地で、高齢化がある程度進み、経済的に余裕のない人が多い地域でしょうか。
最高なのは、その反対ね。
まあ一番大切なのは、経済的に余裕がある人が多いかどうかでしょうか?
あらゆる商売がそうですが、お金持ちが多い地域の方が、商売はやりやすいのです。
貧乏は商売の敵だ!…ということです。
で、私が訪れた地方都市ですが、結論から言えばダメでした。
海から離れているのは良いのですが、流行している自転車のタイプが良くない。
海外で不人気な形状の自転車が多かったのです。
それに加え、経済的に裕福とは言い難いようで、ロードバイクなんかでもブランド物を全く見ることなく、安物のノーブランドばかり。
こんな地域で出てくる中古自転車を取り扱ったら、赤字になること間違いない。
悪口を言っている訳では無く、事実を申し上げているだけなのですが、こういう結果なので、具体的な都市名は伏せておきます。
何事も、現地へ足を運んでみないと分かりませんねえ。
私の予想を上回る、散々な結果でした。
当社が通常の営業範囲としている地域でも、意外な地域がお宝の宝庫になっていますし、逆に収益の足を引っ張っているような地域もあります。
これらの事情を正確に理解しようと思うと、海外の正確な販売事情や価格なども理解する必要があります。
たかが中古自転車ですが、奥が深いですねえ。
2017年9月
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