社長の独り言 2017/9/13
ようやくネット環境があるホテルで - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/09/13(水) 06:54
海外出張に出ています。
今回の出張先は、タイ・カンボジア・ミャンマーの、東南アジア三か国。
日曜日から火曜日までの3日間で三か国での仕事を終え、本日水曜日は予備日という位置付け。
幸いにも順調に仕事が進んだため、今日は休日みたいになりましたが、明日帰国します。
タイ・ミャンマー・カンボジアの三か国が、どんな国かと言えば、
タイ = クーデターによって軍部が政権を掌握しているため、朝令暮改の法律が乱発されて貿易業者泣かせの国。
ミャンマー = 少数民族ロヒンギャ族に対する弾圧が、民族浄化に該当するとの評価を受けている国。
カンボジア = 来年総選挙があるからという理由で、政府に批判的な新聞社が潰され、野党のトップがまともな理由なく逮捕される国。
こんな感じでしょうか?
先進国の目線でモノを言えば、トンデモない国ばかり。
でも、そんなことは気にしない。
ビジネスがやりやすい国なら、それは良い国。
それくらい開き直る必要があります。
最悪なのは、ミャンマーでしょうか?
軍による独裁政権から、民主化だ何だと言って、事実上のスーチー政権が誕生しました。
つまらない規制を強化し、商売の邪魔になるのですが、ロヒンギャ虐殺を放置しているとして国際社会から非難を受け、通貨の価値が下落している。
こういう政権が一番困る。
自由と民主主義では、国民はメシを喰えんのです。
メシよりも自由と民主主義を大切にするような人間は、どれだけいますかねえ?
さて、当社ビジネスは順調なのかどうか?
いつものことなんですが、全てが順調に進むことはあまりなく、常に新たな問題点が発生し、常に問題点を潰しにかかる…の繰り返しです。
現在の最大の問題点は、軍部独裁政権の国と、民族浄化の国との間で行っている、国境貿易に問題ありです。
こういう表現をすると、私は闇商人みたいですね。(笑)
国と国とのメンツ、カネが欲しい、自国民の声を気にする…等々の動機で規制が目まぐるしく変わるのですが、予定通りに事が運ぶと、再来月以降はビジネスが出来なくなっちゃう。
そうなると困る人が大勢出てくるので、3日もすれば再び規則が変わる。
規則が変わるという保証はないし、どんな形の規則で決着が着くかもわからないから、何らかの対応が必要になるでしょう。
規則が変わる日に向け、念には念を入れて商品を全て避難させる手配を行い、その地で滞りなく仕事が進められるようにもする必要があります。
だいたい、事の結末は決まっていまして、「いくらのカネを為政者に渡すか?」がポイントです。
税金という形で政府に支払うのか、賄賂という形で権力者に支払うのかは分かりません。
商人にとっては、どっちでも同じ。
カネを払わなければいけないのは、同じなんで。
過去5年くらいの実際の動きとしては、まずゼロ円だった上納金(税金なのかワイロなのか知らない)が、自転車一台あたり750円ほど取られることになりました。
次に、上納金が750円から1,200円に値上がりしました。
さて、今回は?
値上がりするという見方が有力ですが、値下がりするという人もいます。
上納金の値上げにより、地域の事業活動が縮小してしまい、逆に収入が減ったらしいです。
これは事実のようで、減ってしまった収入を、再び増やしたい。
さあ、どうしますか?
我々商人の認識では、上納金の値上げにより、国際的な価格競争力を失い、貿易が縮小してしまったことは明らかなんで、税金を引き下げれば、再び地域に活気が出て、収入は増える。
こんな考え方です。
上納金が値下がりするという予想は、この現実に対する賢明な対応を期待したものですね。
残念ながら、私を含めた多数派の人間は、「アイツらはバカだから、収入が減ったから、さらに値上げしよう」と考えると予想しています。
どうなることやら?
いずれにせよ、年内は海外出張の機会が増えそうです。
2017年9月
<<前月 | 翌月>> |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
|