社長の独り言 2017/8/23
世界最高強度の物質 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2017/08/23(水) 07:04
すでに報道等でご存知かもしれませんが、8月に入ってから東日本では雨の日が多く、農作物の生育などに影響が出ています。
農作物の生育以外にも、夏物商品の売り上げにも大きな影響が出ます。
天候不順=農業への影響がクローズアップされがちですが、経済的に影響を受ける規模としては農業は微々たるもので、他産業が受ける影響の方がはるかに大きいのではないかと思うのですが、どうなんでしょう?
他意は無いのですが、私の頭の中を含めて、「天候不順=農業への影響」と、単純なことばかりに目が行っているんじゃないかと、ふと気になりました。
実はそんなことを考えるようになったのは、天候不順の影響が、自分の身にも降りかかっているのではないかと考えているからです。
8月に入ってから、当社の仕事はかなりヒマな状況が続いています。
中古自転車の発生量が少なく、回収・構内作業共に稼働率が非常に低い状態にある。
取扱量が少ないため、採算的に良くないのはもちろんですが、海外からのオーダーに対して1/3程度しか応じられていない状況です。
その原因が、天候不順にあるのではと考えている訳です。
天候だけが問題ではないかもしれませんが、もう少し中古自転車の輸出業務が忙しくないと困るんですよねえ。
やや円高気味で収益への影響が懸念される中、ダブルパンチを喰らってはかなわない…。
さて、本題。
今日のタイトルは、「世界最高強度の物質」です。
自転車の話ではなく、もう一つの当社事業である、レアメタルや貴金属の再生資源に関する話題です。
今から約15年前、「グラフェン」という物質が発見されました。
グラフェンとは極薄(2次元)の炭素シートで、鉄よりも強い強度を持ち、ゴムのようなしなやかさを持ち、銅の1000倍の電気伝導性を持つそうです。
この夢のような物質、「極薄(2次元)」と書きましたが、原子一個分の厚みしかなく、史上初めて発見された2次元の物質という位置付け。
これを我々の社会で有用に活用することが出来る、3次元の物質に転換するのは非常に困難だとされてきました。
ところが発見から15年、マサチューセッツ工科大学の研究チームが、3次元への転換に成功したようです。
鉄の5%の密度で、10倍の強度を持った、スポンジ状の物質。
詳細は分かりませんが、将来的にはグラフェンが様々な形状に形成出来るようになるかも知れませんね。
もしそうなったら?
社会に激変が起こることは間違いない。
鉄筋コンクリートを使用した建築物、自動車など、ありとあらゆる構造物が変わっていくかもしれません。
もちろん金属の世界にも激変が起こる訳で、当社が行っている(レアメタル・貴金属)に関する業務も激変するかもしれません。
鉄よりはるかに軽く、強く、ゴムのようにしなやかで、銅の1000倍の電気伝導性を持つ物質。
こんな物質が当たり前になったら、ほとんどの金属は無用の長物になっちゃうよ。
社会状況の変化や技術革新によって、従来の常識が覆るのは、案外早いかも知れません。
私にとっては厄介な状況ですが、これから何かを始めようとする人にとっては、動きが早い時代=チャンスが多い時代なのかな?
いずれにせよ、時代の流れに逆らわず、少しでも良い流れに乗って行くようにしなければ。
そんな将来のことも考えながら、今日のメシにありつくため、今月の生活費を稼ぐために、汗を流さないといけません。
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