大きくする 標準 小さくする

社長の独り言 2017/8/21

復活しました - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2017/08/21(月) 06:34


先週一週間、夏休みを取るような形で安静にさせて頂き、寝違い+ギックリ腰+右足筋断裂+水虫の治療に専念しました。


おかげさまで、症状は順調に回復しまして、ほぼ日常生活が可能なまでに回復しました。





今しばらくは、遠距離を歩くなどの無理はしないようにするつもりですが、一応は復帰ということにしたいと思います。







さて、今日は中古製品の海外輸出事情について書かせていただきましょうかね。





まず、当社の主力商品である中古自転車。


今は需要が旺盛な地域と、そうでない地域に分かれています。





雨期明けが近い地域では、需要が上がってきているものの、現地での決済が順調に進んでいない地域が増えているように感じます。


各国の状況についての公式発表がどんな数字なのか知りませんが、少なくとも中古自転車の輸出が日本から行われている地域の多くで、お金の動きが鈍化しているという肌感覚です。





現在の為替の影響により、海外から日本への送金が滞りがちであることが、私の肌感覚を増幅させているかも知れません。





1ドル=110円を切るような、少々円高気味に為替が推移していますから、海外からの送金が遅れがちなのは事実です。


ビジネス自体が数%の利幅で行われるものですから、数%の為替変動は利益を完全に消し去ったり、差損を出す可能性もあります。





なものですから、自力で決済するチカラのある買主は問題ないのですが、海外からの送金を待って当社に支払を行うようなバイヤーは、こういうタイミングでは支払いが遅れるんですよね。





私としては、それで優良バイヤーとそうでないものを区別できる、良いタイミングだと割り切って、円高進行による利益減少の恐怖を考えないようにしています。







中古品の輸出ビジネスって、せいぜい、消費税程度の利益率が当たり前の世界ですから、ほんの少し為替が変動しただけで、極端な動きが起こります。





もっとも、私が感じている「お金の動きの鈍化」の意味は、海外からの送金ではなく、「海外での集金スピード」の話です。


当社パートナーが、海外で卸売りを行うのですが、その商品代金の集金がちょっと遅いんです。


取引相手国で「お金が回らなくなっている」ような事態が発生しているのではないかと、少し危機感を持っております。







その他の中古製品市況としては、予想通りというか何というか。





中古エアコンのような、再生金属資源とリユース向け中古商品の間にいるような商品の動きが微妙です。


中古エアコンって、リサイクル向けとリユース向けの価格差が、それほど大きくありません。





販売価格自体は、リユース向けのほうが高いです。


しかし手間やコストを計算してみると、リサイクル向けもリユース向けも、似たようなモノになってしまうことが多い。





それならリサイクルで…と考えるのは合理的です。





しかし様々な事情でリサイクル向けが難しいタイミングになると、今度はリユース向けが増えてくる。


「リサイクルがダメならリユースだ」と。





結果、リユース市場に大量の商品が流れ込んできて、値崩れを起こす。


ご理解いただけると思います。





今の状況は、海外の業者倉庫に中古エアコンが溢れかえっている状態です。


在庫は溢れかえっているのに、価格は暴落しているうえに、販売自体が容易でない。





日本からの中古エアコンを扱っていた連中、どのくらいのダメージを受けたんでしょうね?





倉庫に溢れかえっているエアコンは、まあ5千台という所か。


港値が1台5,000円とすると、2,500万円ほどか。





う~ん。


その程度では、あのパキスタンの連中、お手上げにはならないかな?







パキスタン人だけではなく、元々中古車輸出を専門にしていたような連中が、自動車以外の商材を求めて、色々なところに首を突っ込んできます。


エアコンもそう。自転車もそう。





そんな連中は、総じて全体の相場を下げるなど、自分の首を自分で絞めるようなことをしますので、正直キライです。







話が飛びました。


私は一か国しか実際にこの目で確認していませんが、今はグローバルな世界ですから、何か一つの事象が起こると、どこの国も似たような状況になる…というのが経験則です。







う~ん。


「リサイクルがダメならリユースだ」という発想が、対症療法的な理由で出てくるのであれば、それが上手く行く可能性は低いんだろうな。





流行がダメになるのは、本当に早いという意味で。


私も数年前、エアコンのリユース品輸出を考えたことがありましたが、結局止めました。





大昔から輸出されていた商材ですから、プレイヤーが多くても不思議じゃないですが、プレイヤーは少ない。


突き詰めてやると、儲からないビジネスであるという結果が出るからこそ、プレイヤーが少ないと考えるのが自然。





それでも、リサイクル業界の混乱期に乗じて、ごく短い時間だけならビジネスになったでしょう。


私が得た情報をもとに即スタートしていたら、1年くらいは儲けられたかな?


1コンテナあたり、10万円くらい。(笑)






たぶん、日本人としてはトップクラスの速さで情報を入手し、即行動に移していたとしても、利益を数百万円上げたところで終了。


その時点で在庫を大量に持っていたら、数千万円の赤字を出す可能性がある。





もし中古エアコン輸出事業に乗っていたら、利益数百万、損失数千万だった可能性が高い。


憚られますが、海外情報網から直接情報を掴んだ私でさえそんなもの。





対症療法の一環でとして考えたから…程度の動機で足を踏み込むと、本当に怖い世界です。







状況の変化の速さが怖い。



騙しが怖い。



お役所から難癖をつけられるのが怖い。







色々なことにビクビクしながら、前進するしかありませんな。








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