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社長の独り言 2017/5/1

言葉選びは難しい - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -

投稿日時:2017/05/01(月) 06:31


そう言えば、日本に帰国してみると復興大臣が代わってました。


それ以前の発言も、野党などによる格好の攻撃のターゲットになっていた前復興大臣ですが、とうとうやっちゃいましたね。





問題発言は4月25日の夜、所属する派閥のパーティー席上だったようです。


内輪の雰囲気で気が緩んでいたかな?





東日本大震災の被害に関して、「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)な、甚大な額になった」と述べたらしい。







「失言とは、本音を言う事」


誰の言葉か知りませんが、日本においては言い得て妙・・・の言葉です。





政治家もそうですが、我々一般市民もそうですねえ。


一般市民なら白い目で見られるだけでしょうが、政治家は「震災が東北で良かった」などと本音を言うと、首が飛びます。







でもね、私も震災が「東北で良かった」と思っていますよ。


ただしそれは、「自分が住んでいる場所で起こらないで良かった」という意味です。





本音の部分でそう思わない人は、アタマがおかしい。


大勢の人命が失われた未曽有の大災害に対して、「自分が被害者でなくてよかった」と思わない人は、私に言わせれば「アタマがおかしい」としか言いようがない。


それが本音のはず。





それは皆分かっているし、「自分の住んでいる地域で震災が起こらなくて良かった。自分や親しい人が死ななくて良かった。そういう意味では東北で良かった。」なら、(一般人なら)許容範囲かと思います。


「お前、本音を言い過ぎだよ」


それくらいで許されるかと。





しかし例えば、「東北で良かった。もし東京で発生していたら経済が大被害を受けるところだった」となると、話が変わります。


「命と経済を天秤にかけるな!」という話になりますわな。





「東北に住む見知らぬ方の命」と「自分の命」を比較して、自分の命が大事だという考えを表明することは、「そういう事を言うのは下品。皆分かっているけど、口には出さない」程度の失言。


カネと命を比較するような話だと、さすがに「おいおい」となりますし、身近な人が命を落とした人々は激怒するでしょうな。





そういう意味では、辞職した前の復興大臣はアウトでしょ。





その失言が本音を言っているなら、彼の人生哲学や死生観と言ったものが、一般的な日本人と馴染まないということかな。


よほど薄汚い心根をしているんだろうと言われてもしょうがないですね。





本音がポロリだったのか、軽率な冗談だったのか、私には分かりませんが。







いずれにせよ、失言にも色んなパターンがあります。





自主避難者に対して、「自己責任」と言うのはセーフ。


単なる本音がポロリの類ですし、同じように考える国民も少なくありません。





自己判断で転居している人間に、税金を投入する必要があるのか?


これは意見が分かれるところでしょうから。





私は「必要ないと思う」派です。


「どこに住もうがアンタの自由。ただし自分のカネで。」


そのような考えですので。





一方で「下衆な本音が露呈した」と受け取られると、本音かどうかはさて置いて、一発レッドカード。


言葉選びはとても難しいですね。





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