社長の独り言 2016/7/27
HDD抜き取り - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2016/07/27(水) 05:36
最近ブログの話題として、「貴金属含有スクラップ」に関する話が少ないなあ・・・と思っていた矢先、タイミング良く、本日サーバー屑引き取りの新規案件があるようです。
ありがたいことに、HDD(ハードディスク)は抜き取り済みということ。
HDDが入っていると、色々と厄介なんで助かります。
こんなことを言うと、「HDDは要らないの?」という疑問が出てくるかもしれませんが、これは時と場合によります。
今回の案件は、事業系のサーバー(だと思う)なんですが、こういうものから発生するHDDだと、ほぼ確実に情報漏えいの防止措置を取らなければいけません。
情報漏えいの防止措置を、正式に依頼されたか否かにかかわらず。
以前と比べてずいぶん需要は減りましたが、不要となったHDDの行きつく先には、複数のルートがあります。
代表的なのは「中古HDD」として流れるものと、「貴金属くず」として処理されるものの2つでしょう。
個人情報やら企業秘密が詰まったHDDを中古HDDとして再流通させるのは、お客さんにとってリスクが大きいのはもちろん、弊社にとっても非常にリスクが大きい。
たとえ用途が限定されていない形で入荷してきた商品であってもです。
お客さんが情報流出などを恐れるのは勿論ですが、ウチも同じくらい怖いんです。
当社が引き受けた商品で情報漏えいなどの問題が発生した場合、当然その責任を問われることになります。
最近の情勢だと、それは会社の屋台骨が揺らぐ大事件になります。
お客さんも怖いでしょうが、ウチもビクビクなんです。
したがって、入荷してきたHDDなどの情報が詰まったアイテムは、外注にも出さず、全て自社内で処理しているのが現状です。
結構、面倒なんですよね。これ。
どうやって処理しているかと言えば、いたってシンプルです。
全てのパーツを工具を使って手作業で解体・分別し、アルミ、ステン、貴金属などの素材に戻してしまいます。

上の画像はHDDのケース・・・と言って良いのかな?
重量比で言えば、HDDの中で最大部位になります。
アルミ製ですから、アルミの精錬工場行き~。

こちらはディスクであったり、留め具などその周辺のパーツですね。
これはステンかな。

情報が詰まった心臓部である「基板」は、ヤマ行きとなります。
「ヤマ」とは、貴金属を抽出してくれる鉱山会社のことです。
HDDを構成しているアルミやステンはオマケというか残渣みたいなもので、この基板が本来の目的である貴金属含有くずになります。
ちなみに上の画像はHDDの基板だけではありません。
様々な電子機器の基板類がミックスされた画像になります。
HDD基板だけ、あるいは同程度の品位の物だけに分けるのも良いのですが、よほど大量に同程度の品位の物が集まらない限りは、MIXでヤマにブチ込んじゃいます。
理論上は、分別する必要が無い・・・はず。
様々な品質のものをMIXすることにより、数値の変動幅が大きくなるというリスクはあるのですが、まあ上ブレすることでも夢見ておけばよい。
そんな風に割り切っております。はい。
そういえば、「こんな基板でも大丈夫ですか?」という問い合わせがあったな。

ICが乗ってる訳でもない、差し込み部に金メッキが施されているだけの基板ですが、もちろんこんな基板でもいいですよ~。
全く問題はありません。
ゴールドが含まれていればそれで良し。
多少、お安くなりますが・・・ネ。
え~と、何の話だったっけ?
あ、そうそう。
サーバー屑とかパソコン屑について、「HDDを抜いているけどいいか?」という問い合わせが結構多いんですが、全然問題ありません。
HDDが抜かれることによって、残ったものは鉄くず同然になってしまうものもあるんですが、基本的には貴金属含有くずである「基板」が残っていればOK。
むしろHDDが抜いてあるほうが、手間が省けて嬉しいという事も多いですから、ご安心を。
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