社長の独り言 2015/8/22
東京での話 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/08/22(土) 06:53
木曜日の夜、「E-WASTE(電気電子機器廃棄物)」についての勉強会に参加しておりました。
当日は自動車での移動でして、勉強会終了後は再びハンドルを握って移動を再開。
仮眠を挟みましたが、宿泊せずにそのまま東北地方まで移動しましたので、ブログ更新が土曜日となってしまい申し訳ありません。
さて、まずは勉強会なのですが、同業者を含むリサイクルに関する専門家が数多く出席しておられたので、非常に勉強になりました。
多くの方とご挨拶も出来ましたので、嬉しかったですね~。
「バーゼル法に関する勉強会」といった意味合いの強い会合になったのですが、想像以上に問題意識を共有している仲間が多いことにちょっとびっくり。
簡単に言えば・・・
現在、基板スクラップなどの貴金属含有くずを海外から輸入することが非常に難しくなっています。
輸入できない訳ではないのですが、手続が非常に煩雑かつ時間を要するようになっていまして、最近弊社が基板スクラップ輸入を行っていない理由は、まさにコレが原因。
基板スクラップ輸入に全力を投入する覚悟で臨めば、弊社でも継続輸入することは可能だと思います。
しかし弊社は貴金属含有くず事業が全てでは無いですし、小規模企業ですから私一人で全てを行わなければなりません。
となると、現実問題として無理・・・という判断で、基板スクラップ輸入という事業を一時中断しています。
海外からの基板スクラップ輸入を困難にしている原因が、「バーゼル法」という、クソったれな国内法です。
何がクソッたれなのかまでは詳しく申し上げませんが、バーゼル条約という国際的なルールを運用するために作られた日本の法律が、余計な縛りをかけすぎているということです。
これにより、欧米をはじめとする他国では問題ないのに、日本だけのローカルルールでは問題になるということが発生しています。
今、日本で海外からの貴金属含有くず輸入に関わっていう人たちは、自国である日本政府に手足を縛られるハンディを負いながら、ヨーロッパをはじめとする海外勢と殴り合い(?)しております。
あらゆる業界で散見される話でしょうけどね・・・。
私は、このために殴り合いの場から逃げました。
「手枷・足枷を取ってくれたら、殴り合いに参加するよ♪」というノリですね。
そんな状況の中で戦い続けている方々の話を聞くと、ちょっと胸が熱くなりました。

映りがあまりよくありませんが、勉強会終了後の懇親会会場で撮影した画像です。
見渡す限り、田んぼとレンコン畑に囲まれた場所から出てきた私にとって、やはり東京は大都会です。
それが何か?
うん。ちょっとこの眺めを見て、思うところがありました。
とってもキレイな景色なんですが、このビルとアスファルトに囲まれた所で暮らして働いている人たちが、自然環境のことを検討・決定していることに対して、何か悪い冗談みたいな話だなあと思って。
そんな事を考え始めたら、バーゼル条約もバーゼル法も、リユース電気・電子機器の輸出規制も、全てが悪い冗談みたいに思え、笑えて来ました。
先月、私は東南アジア某国で、自転車を恵まれない人たちに寄付してきました。
その中の一人は、ゴミ山でゴミを拾って家族の生計を立てている少年です。
おそらく、私が寄付した中古自転車に乗ってゴミ山へ行き、ゴミを拾って来るようになるでしょう。
そのゴミの中には、当然電気機器・電子機器も含まれます。
カネになりますからね。
彼が今日の話を聞いたら、何て言うだろう・・・と、ふと思いました。
彼とその家族は、ゴミが無ければ生きていけないのですが、一方でそれがケシカランという方もおられる訳でして・・・。
「あんた達、自分と家族を飢え死にさせるつもりか?」
こんな事を言うかもしれません。
批判は出来るだけしないように心掛けているつもりですが、自分が助けようとしている人間を、飢え死にさせようとしている人間も、とても近くにいると感じる心境ではあります。
訳の分からない話になってきたうえに、これ以上書くと間違いなく過激なことになりますから、このへんで遠慮しておきましょう。。。
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