社長の独り言 2015/7/10
中古自転車の寄付活動 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/07/10(金) 13:30
海外出張に出ています。
今回は、ちょっと新しい取り組みをスタートさせました。

念のため顔にはモザイク加工をしておきました。見せるほどのものじゃありませんから!
海外某国で、中古自転車を寄附する活動を開始しました。
私が下ろしている自転車は、学校の子供に寄付する自転車です。

この子たちの通学事情が改善すると嬉しいです。
もう一軒、お寺にも寄付してきました。

私が訪問したお寺の近隣の貧しい子供たちに、寄附しました。
後ろに映っている子供たちは、両親の無い子、ゴミ捨て場でゴミ拾いをしている子などです。
どうしても私は、「ゴミ捨て場でゴミ拾いをしている子」に対して注目してしまいます。
私は「不用品リサイクル」でこの業界をスタートしたものですから、「ゴミ拾いの同業」という視点で相手を観るのです。
冷静に自分の心理を分析してみると、同業者を観るのだから、好意的な感情ではないんですね。
「ゴミ争奪戦のライバル」みたいな眼で、小さな少年を見てしまう自分が可笑しかったです。
この日は合計2箇所を訪問して、少しばかりの自転車を寄附してきました。
それでは今回の寄附の実態を明らかにしておきます。
寄附したのは、日本の中古自転車20台弱です。
放置されていた自転車を弊社が回収に行き、引き上げてきたものです。
人件費や車両費などで回収に要する経費は、1台あたり1,500円程度です。
当社は自社で出荷している販売用の中古自転車がありますので、相積みの形で出荷しました。
寄附用の自転車でも関税も支払います。探せば何か免除措置みたいなものがあるかもしれませんが、面倒!
輸送に関する費用は、一台あたり1,500円程度。

こんな感じで送ります。
元々が放置されていた自転車ですから、サビを落とし、壊れた部品を交換し、キレイに色を塗らねばなりません。
この費用も一台1,500円程度。

考えようによっては、傷みや劣化が目立つ放置自転車が、一台1,500円の経費で新品みたいにピカピカになるのは驚きです。
合計すると、1台あたり約4,500円ほどの経費がかかっています。
日本から海外へモノを送るのって、結構経費が掛かるのです。
残念ながら、それほど多くの寄付をするわけには行かないのが現状です。
ウチのような小社では、20台寄附するのにも勇気がいりますよ。
しかし今回の訪問・寄附活動では、衝撃的な感動を受けたのも事実です。
募金箱に「チャリン」とお金を入れるのと違い、やっぱり目の前で拝まれたら感動します。
ウチのバカ息子に、爪の垢でも煎じて飲めと言いたいくらいです。
何とか持続的にこのような活動を継続する方法を考えたいと思います。
継続的に寄附を続ける妙案はあります。
ただし、物議をかもす可能性がある。
要は単純な話で、「1台4,500円ほどの費用を、どのように生み出すか」だけの問題です。
それなら集めた自転車の一部を売却し、その売却益で1台4,500円の経費を生み出せばよい。
10台自転車を集めてきたら、5台は売ってしまい、その売却益で残りの5台を寄附すればよいのです。
コレ、実務上は簡単なことです。
問題は「5台を売却する」という考え方が受け入れられるかどうかです。
私なんかは合理的な考えだと思うのですが、お役所的発想では「売却する」という方法が受け入れられないような気がするのです。
現在は中古自転車の市場価格が上がり、「自転車を引き取りに行って、代金を払う」時代です。
代金を支払って購入したものを寄附に回すことは難しいから、「タダで、あるいは安く自転車を出してあげるよ」という供給者が必要です。
・・・誰か、おられませんかね?
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