社長の独り言 2015/4/13
災い転じて・・・ - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/04/13(月) 05:35
先週末の金曜日は、九州は熊本県に出張へ出ておりました。
目的はこの商品の受け取りであります。

「引き取り」ではなく、「受け取り」と書いているのには理由がありまして、今回は自社トラックを走らせての出張ではなかったからです。
運送会社の大型10トントラックでないと積載することが出来ない物量でしたので、今回は自社便ではなく運送会社車両を手配しての受け渡しだったのです。
このため、私自身は飛行機に乗って「受け取り」へと出掛けたのです。
飛行機での出張と言えば、時間こそ節約できるものの多大な経費を要する・・・というイメージだったのは一昔前の話。
現在では、最もコストの安い移動手段です。
ちなみに、今回は関西国際空港から熊本空港へと、格安航空会社のジェットスターを利用して移動しました。
細かい金額は省きますが、往復の飛行機代が、トラックの片道の高速道路通行料金ほどの料金です。
トラックのハンドルを握って、運転して行こうという気が萎えるほどの格安ぶりでした・・・。
まあ、低コストの移動手段が用意されているのは、ありがたいことです。
さて画像の商品ですが、改めて申し上げるまでもなく、貴金属・レアメタル含有スクラップの代表格である、基板くずです。
最近では、「自転車屋」と呼ばれることの多い当社ですが、貴金属含有くずが主力取扱い商品であることには変わりありません。
毎月、精錬会社の営業マンから舐められない(?)程度の物量をコンスタントに出荷しております。はい。
一昨年あたりまでは、長引く超円高を背景に、海外から相当量の貴金属含有くずを輸入しておりました。
コンテナ一本で20トン位の物量になりますから、あの頃と比べると物量が減っているのは確かですが・・・。
円安が進行する局面の中では、海外での買い付けが非常にやりにくいので、そんなときは少々寝たふりをすることも必要です。
理由は単純です。
円安が進行する局面では、買いを入れるたびにドルベースでの買取価格が下がるでしょ?
例えば・・・
1ドル80円の時代にキロ1,000円の値付けをしていた商品は、キロ12.5ドルになります。
1ドル100円なら、キロ1,000円の値付けをしていた商品が、キロ10ドルです。
1ドル120円なら、キロ1,000円の商品は、8.3ドルです。
12.5ドル/kgだった商品が、10ドルになり、8.3ドルになるという状況の中では、色んな意味で耐え続けることが非常に困難です。
為替が円安に振れ続ける中での輸入商品の位置づけは、リーマンショック時に、金属相場が下がり続けていた時と、ある意味同じです。
そんな時は、ほとぼりが冷めるまで寝たふりするのが一番!
寝たふりが出来る状況であればの話ですが・・・。
正直、当社も寝たふりをするのが大変難しかったのは事実です。
相当唐突に、自社の主力商品である「海外産の貴金属含有くず」の輸入事業を放り出しました。
キレイな言葉で言えば、企業活動の継続性が問われる。
ズバリ言えば、どうやって他の事業で売上・利益を確保するのか・・・という意味で困難だった訳です。
あ、くどいようですが、ストップしているのは「海外産」の貴金属含有くずを、「輸入」する事業です。
日本国内発生の貴金属含有くずを取り扱う事業に関しては、ストップどころか鋭意拡大中です。はい。
さて、金曜日の私のスケジュールには、キッチリとオチがついております。
14時頃から基板スクラップの積み込みを開始したのですが、積み込みはわずか30分ほどで終了。あっけないものです。
実は当初、15時からの積み込み開始を予定していました。
私は16時40分発の帰り便フライトを予約していたので、15時からの積み込みだと、帰り便に乗り遅れる可能性があります。
そこで気を利かせて、少し早めにトラックが来てくれたのです。
チッ。
余計な気遣いを・・・。
あまりにもあっけなく作業が終了したので、このままでは予約便に乗ることが出来てしまいます。
作業が遅れたために、”やむなく”翌日便に変更するという筋書きが崩れてしまいました。
週末金曜日に、帰り便に乗り遅れてしまうというトラブルが発生すれば、それはそれで素敵なアクシデントじゃありませんか!?
意味は分かりますよね?
ま、いずれにしてもレンタカーの返却時間が迫っているので、とりあえず空港へ戻らなくてはなりません。
空港まではわずか15分ほどの距離ですから、15時くらいには空港へ到着しました。
空港へ着いた私は、驚愕のニュースに接することに・・・。

阿蘇山の噴火の影響を受けて、到着便が欠航になりました。
使用機材が到着しないため、熊本出発の飛行機も欠航!!
何たる幸運・・・いや、不運?
タダで翌日便に変更できた上、「欠航なんで今日は帰れない」という合法的(?)な理由まで手に入れてしまいました。
他の多くの搭乗客が苛立った表情で払い戻しや搭乗便変更の手続きをする中、ニヤけた表情で変更手続きを済ませました。
そして・・・
まずは一分以内の早業で安ホテルを確保。
スキップ交じりの軽い足取りで、市内行きの空港バスに乗って行きましたとさ。
その後の私の行動は、皆さんのご想像にお任せいたします。
こんな私にも、言って良いことと悪いこと、言えることと言えないことがあるとですよ。
だからこんな話でご勘弁ください!
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