社長の独り言 2015/11/3
海外自転車事情 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2015/11/03(火) 05:55
ホリグモン@プノンペンでございます。
最低気温が10℃を下回るようになった日本から、最高気温が30℃を超える東南アジアはカンボジアの首都、プノンペンへやって来ました。
中古自転車をはじめとする、日本の中古機器のセールスや現地最新事情調査のための出張です。
この国には多くの中古自転車はもちろんのこと、農業機械、工業機械、OA機器、家電など、さまざまな製品を送っています。
最近流行り(?)の、雑貨類なんかも送り始めています。
そうですね~。
ここでは自転車の状況についてご報告しておきましょうか。
この国向きの自転車での特徴は、「子供用自転車」の主要な送り先の一つであるということでしょうか?
当社では、子供用自転車を2種類に分類しています。
12インチから18インチまでの大きさの、いわば幼児用自転車と、20インチから24インチまでの大きさの子供用自転車・・・という感じで、サイズによって2種類に分けています。
12インチから18インチまでの小さな自転車は、子供用自転車の中でも嫌う国が多いですから、この自転車に関しては、ひょっとしたらカンボジアが最大の輸出先なのかもしれません。
実は今日も、朝から晩まで出掛けなければならない所用が多くありますから、手短にレポートしましょう。
例年、乾季の到来を迎える前の今の時期、少しづつ価格は上昇していく傾向にあります。
一年のうち、「繁忙期」と「閑散期」の卸売り価格を比較すると、最大で1台300円くらい変わることもあるんですよ~。
我々のように日本で商品を仕入れる立場の人間は、買取価格を繁忙期と閑散期の販売価格の中間くらいの価格にあわせて設定しています。
となると、閑散期は非常に利益が厳しいのですが、繁忙期はそれなりに利益が出る・・・ということになります。
300円の差が出る事はレアケースだとしても、繁忙期には閑散期より200円高くで売れる事は珍しくありません。
そうすると、500台の自転車を積んだコンテナなら10万円の差が出ることになります。
ここまで言えばお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、閑散期は利益ゼロの仕事をして、繁忙期に儲けさせてもらうというのが基本的なスタイルです。
だから・・・ですね、
閑散期にだけ取引があり、繁忙期になると取引が無くなってしまう・・・という取引を大変嫌います。
そんな取引は、スーパーの目玉品の牛乳と卵だけを買って帰るオバハン相手の取り引きだと思っています。
ええ。
追い返す訳にはいきませんが、店にとってはどうでもいい客だというのが、本音になりますね。
その点、一年を通じて取り引きできるのであれば、ウインウインの関係になります。
閑散期はウチが辛抱して、買取価格を下げない。
これにより、お客さんも安定した自転車ビジネスを継続することが出来る。
逆に繁忙期は、ウチが少々儲けさせていただけます。
理想的な取引関係・・・だとは思うのですが、現実は中々厳しいですけどね。
それでも、弊社と取引を継続していただいている取引先って、「良いときも悪いときも共に・・・」という原則を守る信頼関係で成り立っていると感じています。
弊社取引先、お客様各位には、本当に感謝しています。
エエ時も悪いときも、変わらずお付き合いいただいて、ほんまおおきに。
さて、本題です。
間もなく「エエ時」を迎えるはずのカンボジアなのですが、今年は全く卸売り価格上昇の気配が見えません。
それどころか、下降圧力が強いですねえ。
現に、「幼児用」の小さな子供用自転車に関しては、相場が急落。
その下げ幅は一台あたり3ドル(約360円)ほどと、まさに「暴落」とも言える状況です。
幼児用自転車なんて、そもそも価格が安い商品でしたから、現状では商品価値が消えたと言っても過言ではないかも知れません。
鉄スクラップにしたほうが早いでっせ・・・
でも、鉄スクラップ相場も最悪なんで、「しょうがねえ、コンテナにブチ込むか。」
そんな気分になってしまうほどです。
う~ん。
情報提供はこのくらいにしておこう。
苦労して収集した情報ですから、それなりに出し惜しみして値打ちを付けさせて頂きます。
それではまた次回!
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