社長の独り言 2014/8/20
銅相場は反転 - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2014/08/20(水) 05:47
8月に入って徐々に下がり続けていた銅相場がようやく反転し、昨日19日には国内銅建値が8月に入って初めて上昇しました。
8月1日にトン78万円だった国内銅建値ですが、8月6日に77万円、8月11日に76万円、8月14日に75万円と、本当に少しずつ下がっていたのです。
で、昨日19日に76万円へと上昇に転じたということです。
実はタイミング良く(?)、7月末に東京で参加した勉強会の中で、「これから機関投資家や投資ファンドによる利益確定売りが予想される」なんていうエコノミストの話を聞いていました。
ここまでグッドタイミングだったのは、偶然の要素が大きいのでしょうが、今回のようなジワリと相場が下降して行くような動きって、機関投資家や投資ファンドによる動きだと思われます。
何となくですがね。
大きな材料がない中で、ジワリ、ジワリと相場が動いているときって、そういう大きな勢力の動きだと感じているのです。
今年の大きな流れという観点では、金属資源相場は、やや上昇基調というような予測をされていたように記憶しています。
私も同感です。
他人様に堂々と説くことができるような根拠はありませんが、他にカネの行き先が乏しい状況では、嫌でもやや上昇基調になるという消極的な事情です。
簡単に言えば、地球の人口は増え続けて、通貨はドンドンと増刷されている訳ですから、事件が無い限りは物の値段は上がり続けていく。
そんな理屈です。
さて、実は盆休み中に事業計画を検討する機会がありました。
じっくりと時間をとって、色々と構想を練り、ソロバンをはじく機会って、盆や正月くらいしかありませんからね~。
詳しい内容は、後日に小分けで出して行くことにしますが、2008年秋からのリーマンショック後の資源暴落局面での動きを、おさらいする機会がありました。
「それ、言うな。毛が抜ける。」という方も多いかもしれませんが、そう言わずに一緒に振り返って下さい。
皆が一番大きなダメージを受けたのは、銅相場の下落ではないでしょうか?
2008年の夏から、半年間ほどの国内銅建値(月平均)の動きを追ってみると、
7月 954,000円
8月 893,300円
9月 808,000円
10月 567,700円
11月 424,400円
12月 347,800円
1月 338,900円
こんな、信じられないようなスピードと幅で、銅の相場が下落しました。
知らない人は驚きでしょ?
こんな大波が来たら、普通の会社は潰れます。
確実に!
ま、何だかんだでウチは生き残ったんですが、この当時のネタを書くと、涙でPCの画面がかすんで見えるようになってしまいます。
本当に辛かったですよね~。
さて、銅の価格推移はわかりましたが、「金(ゴールド)」は、どんな動きだったのでしょうか?
実はこちらが本題です。
某貴金属工業株式会社さんの2008年7月から2009年1月までの平均小売価格を流用しますね。
7月 3,250円
8月 2,983円
9月 2,859円
10月 2,665円
11月 2,398円
12月 2,433円
1月 2,531円
こんな感じです。
銅とは明らかに動きが異なっているでしょ?
もっと分かり易いのが、年平均のデータです。
年平均での「金(ゴールド)」平均小売価格を追ってみると、
2007年 2,659円
2008年 2,937円
2009年 2,951円
2010年 3,477円
となっています。
年単位で見れば、リーマンショック糞食らえ・・・で、平均価格は上昇を続けていたのです。
時間が無くなったので、突然ですが結論に飛びます。
ウチは金属スクラップを扱っている会社ですから、鉄・非鉄スクラップを大々的に商いさせて頂いております。
でも、リスクヘッジの観点から見ると、金(ゴールド)についても一定量の取扱が必要だと再認識したわけです。
キャッシュフロー上は、あまり好ましくない商品なんですけどね~。
ま、今日のところはそんな話でした。
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