社長の独り言 2014/10/29
農業機械にチカラを入れる理由? - たまに覗くから面白い!毎日見ないでぇ・・・飽きるから。。 -
投稿日時:2014/10/29(水) 05:54

弊社中部ヤードに保管中の農業機械類です。
手前にポンプが何台か見えていますが、あとは農業機械のエンジン(ディーゼルエンジン)がほとんどです。
これらの商品は、懇意にしている九州のお客さんのところから買い取ってきたものです。
同業他社と値段を合わせて買ってきたものですから、「分けてもらった」という表現の方が正確かもしれません。
「分けてもらった」と言いながら、売値が確定しているわけでもない、「大丈夫だろう」という見込みの仕入れですから、商売の常道からは反しているかもしれません。
仕入れから販売までの商売の流れでの鉄則として、「売値を前提にした仕入れ」というものがあります。
要は、「●円で売れるから●円で仕入れる」ということです。
これは素人でもわかる簡単な話ですが、商売の素人は、よくこれを無視します。
「●円で売れるだろうから、●円で仕入れよう」
こんな考え方をするわけです。
もちろん、現実問題として商売をする以上は、推測をもとにした仕入れを行うことは必ず発生してしまいます。
すべての売買において、ハナから売値が確定しているような取引が出来るほど世の中甘くないです。
弊社の取引商品の中では、基板スクラップなどの貴金属含有スクラップが、その最たる例です。
売値は、貴金属の含有率次第。
ヤマへ入れてみなきゃ、幾らになるのかは、天のみぞ知る。
究極のバクチ・・・ですね。
話がずいぶん飛びましたが、写真の農業機械類も、売値の根拠なく他社と値段を合わせて買ってきた商品だということです。
なぜ、そんなことをするのか?
現在、アジア、アフリカの発展途上国向きに、多くの中古自転車を販売している訳ですが、「他のモノも一緒に売ってやろう!」と目論んでいるのです。
日本在住の外国人が、自国向きに送っているコンテナの中身を見ると、本当に色々な商品をミックスして送っています。
自動車、農業機械、自転車、バイク、電気製品etc…
利益が出るモノなら何でも送るわけです。
一方、「自分の国向きでない」コンテナを作っている私たちは、自転車なら自転車だけ、バイクならバイクだけ・・・というようなケースが多いのです。
本当は各種商品のニーズがあるはずなのですが、海外のバイヤーと日本に住む私たちのコミニュケーション不足が原因なのでしょう。
中古商品というのは、一つ一つ状態が違いますから、一つ一つ価格を付けていくしかない。
その作業は、膨大な手間を要しますし、言葉の壁の問題もあります。
それが面倒なので、お互いに「やりたくても出来ない」のでしょう。
今は、その面倒な作業にチャレンジ中です。
1台1台写真を撮って、それをパソコンに取り込み、スペックと価格を書いてメールで顧客に送る。
ちなみに全部英語で・・・。
何度か申し上げましたが、私の英語力は中学1年生並みですから、短いながらも英文でメールを作成するのは、結構大変な作業です。
しかも、「根」がざっぴん屋のオヤジですから、一台一台写真を撮って・・・などという作業が基本的にキライです。
面倒くせえ! ユンボで摘んでしまえ!
というノリで、仕事をしていますから・・・。
しかし、スクラップ屋、ざっぴん屋の業界って、激烈な競争のさなかにあります。
普通にやっていたんじゃ、いつかメシが喰えなくなります。
いつも私が考えていることは、中国人との差別化であります。
全国あちこちに出来ているざっぴん屋って、ほとんどが中国人ヤードです。
彼らと同じことをしていたのでは、同じ土俵で低賃金・重労働の競争をするしかありません。
中国人が掃いて捨てるほど日本に存在する中で、中国向きの商品で勝負なんてアホらしくて出来ません。
もっとも、基本的には日本人の方が日本国内で集めるということには長けていますから、「集める」という仕事に特化すれば、話は別です。
山ほど集めて、「オラ!欲しかったら買いに来んかい!」というスタイルですね。
ウチはそんな資金力勝負みたいなことは出来ませんから、
中国人と同じことはやらない。
中国人が出来ることはやらない。
中国向きの商品はやらない。
の三原則でやるしかありません。
中古農業機械という商品を取り扱うことについても、一枚一枚写真を撮るというような地味な行為も、英文でメールを作成することも、全て中国人がやらない行為です。
ま、頭脳優秀な中国人も多くいますから、全員が出来ない訳じゃないですけどね~。
ただ、競争相手は激減する・・・ということです。
今朝は一体、何の話だろう?
関西風に言えば、オチの無い話ですね。
ただ、朝起きてメールチェックするでしょ?
するとね、何通もの英文メールが来ていることがあるんです。
正直、いつも心が折れそうになります。
やってられるか~!
てね。
折れそうになる心を支えるために、「オレはこういう理由で面倒なことをやっているんだ!」という再確認の意味で、ブログにウンチクを書かせていただきました。
今日は愚痴でした~!